澱んだ川面に石を投げる。
幾度も、幾度も。
投げられた石は水を跳ね返す事も無く、
澱んだ川面にねっとりと吸い込まれてゆく。
 
石は私自身の言葉であるかのように音も立てず沈んでゆく。
 ....
知らないことの方が 圧倒的に多い 全ての風のように

 ハスカップを知覚しその加工された飲み物を味わった日
 手がかりが足りない 紫の乳白色をイメージしている
 雨に濡れれば 雫を弾く皮がある ....
上昇志向の階段を私は昇ってゆく。
脇目も振らず昇ってゆくので、私は周りの景色が分からない。
足元に広がる野に咲く薔薇よ。
お前はその身に纏った棘を研いで、私の転落するのを待っているかのようだ ....
窓辺のカーテンをすり抜けて、部屋中に漂う貧弱な香り。
太陽も顔を見せず、私の戸惑う心を反映した薄い雲が
空という画布いっぱいに塗りたくられている。
外を歩く人は思想の往来をただ足早に通り過ぎ ....
流しにうず高く洗われぬまま放置された食器
とりあえず洗濯はするのだが部屋干しのまま畳まれることはない
読まない新聞が玄関に散乱している

居間の一角は得体の知れない整理しかけの古本がうず高い
 ....
秋の中国地方を巡るツアーバスが
平和公園に着いたとき 記念館から 
修学旅行生の一団が出てきた
入れ替わりにはいった私たちが
今日最後の客になった

平和記念館を出ると
秋の陽はすでに落 ....
私が

これを書いていることは

家族にも友人にも内緒のことです

学もなく才もない

もちろん地位もなければ金もない

よもや凡人ですらないかもしれない私が

ひっそりと ....
ばーばに手を引かれ
ゆるい坂道をてくてくいけば

「コカ・コーラ!」
わたしは畑に捨てられていた瓶を指さして叫ぶ

ママ、という言葉は知っていたけれど
ママ、と呼ぶ対象がいなかった
日 ....
詩を読んでいる

文字を眺めては書いている

言葉は巧みに扱えるが詩は巧みには扱えない

それは人を育て上げる教育にも似ている

鏤骨

生まれる 。



 ....
空の切れ端
火照った裸足
気だるさを体いっぱいに感じる
贅沢な午後
                 130806



本物の難しすぎる構造は安直に模擬してねと
先輩達は今日も飲みに出かける
残された見習いの僕は
2足歩行の細かい動作を追い切れない
 ....
犠牲なんてない 代償もない
思考の方向は深さは 広さは 拡張工事中さ
埋立地みたいにね 海は泣いているか許しているか

まだ答えは弾き出していないが

 心地よい指圧で差し引きする もの心 ....
壊れ 乞われて 雨水 休む
歩道に映る目 とんじぇだなあ

傘さし濡れずに 草 飛ぶ蛙
追ってたたずむ とんじぇだなあ

黒雲 ちぎる手 強い風 往く
片手 ぶらぶら とんじぇだなあ
 ....
高揚の名をもつ君よ

涼しげな面は陶器のように脆く 色白で青ざめた中性で360度掛ける360度
君の影はどこまでも届く ハープの水溶けの音で招く 高揚作用へと

繊細に過敏に 鬱が走っている ....
しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水

しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた ....
県民歴3年

まだ「知心剣」を使いこなせない

大分川沿いを毎日 散歩していた 普通の大きな川
私にとっては新天地の特別な川

川沿いの舞鶴高校生がカヌーの練習をしていた土曜の午前
先 ....
夜というものがやってきて
わたしからほとんどの言葉を奪いました
傘のないわたしは
鉛色の丘へゆき
現代詩をつくりました
誰にも響かない詩
それでも
それは、
ばらまいたら星になりました ....
一杯の珈琲に人は人生を眺める事がある。
私は常にストレートでゆきたいが時にはミルクを入れたくなることもある。
私はあなたに想像の余地を与えない悪戯をしたくなる時があるが、
今回はやめておこう ....
日曜日
公園端にひまわりが伸びていた
二輪はふてぶてしい黄色
子ども達のはしゃぎ声を
したり顔で見下ろしている
あと四、五本のはまだ早緑
背丈は一人前なのにねー

大きな葉っぱを着て
 ....
私は午後のコーヒーショップで
独り読書をしている
斜め前のテーブルでは
女子高生達がお喋りしている
BGMは懐かしい曲
『You Don't Know What Love Is』
邦題 ....
その鳥には名前が無い 永く忘れていたのかも知れない

その馬には乗り手がいない あまりに荒々しいから

その石には角が無い ずっと転がってきたから

僕は銀河の鳥の名前を知りたかった
 ....
腕がある
脚がある
カラダがあって
心臓はこの辺だろうか
洗濯物を干しながら
幸福感に包まれる

よれてしまった襟だとか
落ちきれてない染みだとか
ゴムの伸びたパンツだとか
新品で ....
しょーこ姉さんとショッピングモールへ行く
彼女の誕生日プレゼントを買いにそいでもってお昼にパスタでも食べようかって

姉さんといっても年下だが今年はダイエットするんだそうな
ジョギング ウオー ....
01433/01433 YIB01036 萌木碧水 くるんとまるく(FPO同掲)/ 萌木碧水
( 1) 97/10/27 15:13





       
         ....
魚が鳥を喰い神父の祈念は
   向日葵畑に黒い映像機を置く  
      襤褸の巡礼の渦巻く顔が振返り  
        空洞が皺嗄れて喃語を喋る
      地平は陰鬱な青の向うに
  ....
風が身の幅を寄せて悲しみを吹き渡る

蒼白な月はちょっと捻じれて孤独をうたう

僕たちは崖っぷちを降りたらしばらく水平を保って喀血する

航路を失った船は喪失を柔らかく受け止めて輝き

 ....
くそさびしい夜だ

痛かったやろ

こわばったやろ

目どこ見たら

わからんようなったやろ

胸こげたやろ

ゆびさきしびれたやろ

息あさくなったやろ

そんなじぶ ....
ミニスカートをはいて コットン素材に日差しが恋をしている
色気が照れながら 気分を上げて歩いてゆく

 ヒップホップ特有の香り ライムとレモンを口ずさみながら
 
日焼けを気にせず タイトな ....
足をつけ
渡ってみたら
浅いせせらぎだった
キラキラ
光を浮かべてた


攀じ登ってみたら
低い壁だった
何一つ遮ることなどできないような


飛び越えてみたら
小さな亀裂に ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一服まで- ヒヤシン ...自由詩3*13-8-7
ハスカップジュースとの奇妙な出会い- 朝焼彩茜 ...自由詩3*13-8-6
野ばら- ヒヤシン ...自由詩4*13-8-6
悲しき野心- ヒヤシン ...自由詩5*13-8-6
やもめの星- 梅昆布茶自由詩1613-8-6
八月六日の影- イナエ自由詩16*13-8-6
秘密- hiroto22自由詩3*13-8-6
もらい乳- そらの珊 ...自由詩24*13-8-6
- アラガイ ...自由詩7*13-8-6
無題- 久里自由詩213-8-6
飛行模型- あおば自由詩7*13-8-6
想いを透き通す念- 朝焼彩茜 ...自由詩3*13-8-5
とんじぇ雨- 砂木自由詩10*13-8-5
高揚の名をもつ君よ- 朝焼彩茜 ...自由詩3*13-8-5
- るるりら自由詩26*13-8-5
大分川- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-5
現代詩vs現代詩- 左屋百色自由詩6*13-8-5
甦る魂- ヒヤシン ...自由詩5*13-8-5
でっかい- salco自由詩11*13-8-4
You_Don't_Know_What_Love_Is- 壮佑自由詩9*13-8-4
銀河の鳥- 梅昆布茶自由詩1013-8-4
【ベランダに吹く風】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩18*13-8-4
ショッピングモールへ行く- 梅昆布茶自由詩513-8-4
くるんとまるく- 鵜飼千代 ...自由詩9*13-8-4
茹卵とオリブの腐ったサラダ- 高濱自由詩113-8-4
シュールな月が零れる夜に- 梅昆布茶自由詩713-8-4
くそさびしい夜- 吉岡ペペ ...自由詩1013-8-3
ライムとレモン- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-8-3
思い切って- Lucy自由詩18*13-8-3
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3

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