未来に
あくびをさせるな
過去なんかに
囚われるな

高ぶる感情のまま音を紡ぎ上げ
楽器を演奏するジャズメンのように

その瞬間に熱狂しろ

目一杯着飾って
トランペットを持ち
 ....
昨日、親を殺しそうだった子が
今朝は美味しそうにみそ汁を飲みながら
学校の先生の話をしている

さっき、子どもを殺しそうだった親が
今は、愛に満ち足りた顔で
寝顔をじっと見つめている
 ....
プロポーズの日
私たちは海老フライバーガーを注文した
三分ほどお時間がかかりますが
そうお店の人が言って
後ろの方では段ボールの中から
冷凍の海老フライパティが取り出されていた
トレイの上 ....
バニラシェイクが
白く、あぶくを吐き出して
私の頬を
愛撫している
 
フルリレロと銘打った
ソフトクリイム
(キットカットフレイバア)
の、カップは
見て見ぬふりをして
壁の反対 ....
床の下でわたしは黒びかりするほどに焼け焦げていて、炭化した指を伸ばしてみたりする
西日も差し込まないで、漂う鉄粉、口元にバーミキュライト
そうやってギシアギシアと空気を切って、わたしの一週間の内三 ....
気づくとまた独り

箱の中から私を見つめる

その箱はとても大切なものだけれど

そこに入ってしまったら

優しい時間しか流れない


痛んでゆく時間に触れていてほしかった
知っていたよ

その言葉が嫌いです
私の事全て分かったように言わないで

知っていました

ごめんなさい
私も貴方の事を分かった気で居たのです

どんな貴方を見ても
好きでい ....
一秒
このわずか一秒の間に
地球の中で
数えきれないほどの電子が移動する
それが今という時代

今の時代には今の詩を
それでは
何が生まれるというのだろう
とてつもなく広く速い流れの ....
お父さんが紙をつくってる
つくった紙を僕が並べていく
それがお父さんの廊下
なんだか淋しいところだね、と言うと
お父さんは土を持ってくる
足りないので
何回かに分けて持ってくる
だからお ....
 焼きたてのロンドン焼きを手に
 あなたと歩く四条通りは、
 日曜日の人の多さでさえ
 気にならないほど眩しく見える


 京都の空は意外と濁っていて
 千切れた雲が小さく揺れる
 今 ....
マヨネーズは

薬局には売ってないのよって

そんな彼女の昔の言葉が

日曜日に染められた部屋で

ただ延々とループしている
涙のかわりに詩を書く
泣きたいなら泣けばいいと
言ってくれた人の前で
泣く事ができなかった

感情だけが
私の取り柄です
おとなしいと言われる
雰囲気などは全く
この胸の深層とは
 ....
かぞえられないものばかり
あいした罰に つけられた
おもい影を ひるま
ひきずっていた魂が
夜のベンチに 碇泊している
あなたとあたしの人生が

ごくごく自然に重なって

その地点に綺麗な花が咲けばいいのに

その花があなたの好きな水色ならいいのに
人の背中をすり抜け

雲をひろう老人を見た

誰も見ない道端のすきまに

金物ばさみを差込み

しょっている籠に入れて ふたを閉める



満杯になったら

山の上まで引き ....
 庭にあった軽石が
 私に話してくれました
 「私はほとんど変わらない
  雨が私を穿っても
  風が私を削っても
  私はわずかに欠けるだけ
  欠け続けながら今にいる」
 人も案外そ ....
僕の心は寒くって
三日月のように凍ってしまいました
そういえばあの時に見た月に
突き刺さっていたのは何だったっけ?

今の僕には太陽さえも豆電球
猫の光る目の方が輝いてるさ
あき缶の車が ....
自動車(えーん)
三輪車が
走っていった
自動車(えーん)
なにかを救わなきゃとか成し遂げなきゃと
駆り立てられるのは結構だが
それもすべては勘違い
誰も、何も、求めてはいないし
誰も、きみに、期待してはいない

ごくりと野菜ジュースを呑み込め ....
下を覗くことも恐ろしい崖の淵で
座禅を組む

丸裸になって 下半身も丸出しで
座禅を組む

胸を張ると そのまま崖下へ転落してしまう
その恐怖の中で なお胸を張って
座禅を組む
 ....
ある日の夏
空にできた波紋は
地上のあらゆるものを揺らした
緑豊かな森も
氷で覆われている山頂も
果てしなく続く海も
一日を必死で生き抜く動物も
せわしく生きる人間も
その波紋に包まれ ....
  
   「いつか奇跡」

霧雨の向こうに遠い日の日記 差し出した手が迷い濡れてく

影送り透けて遠のく僕たちの眩ばゆいほどにピュアな夏の日

吹くはずのない甘い ....
乗り遅れた改札口の駅の階段近く
女が飛び跳ねて暮らしていた
美味しいスパゲッティーの話をして
混ぜ合うところのフライパンごと食べちゃいそうなくらい
あっという間に平らげましたのよ、と口の周り赤 ....
遅れて響く真昼の音が
午後をゆらりと追いかける
畏れのかたち
雲に去られた
空のかたち


緑と金が
ひらいては呼ぶ
空の端 地の辺に
呼び覚ます
呼び覚ます 火
 ....
寂しがり屋の子犬を
“さよなら”と言って突き放す。
何故そんな事をしたのか
自分でも分からない。

ただ 戻ってくる気がしたの
ただ 自分が信じてただけ

なのに寂しがり屋の子犬は
 ....
 君が死んでから幾つもの日々が流れただろうか
 残されているのはこの風景だけ
 今も変わらず風に吹かれて立ち聳えている
 僕は風景の守り人として一生を捧げようと思う
 だからこの場所から離れず ....
あなたがいなくなってだいぶ経ちました

もうあなたを思い出して泣くことはほとんどなくなりました


それから

約束してたけど

あの約束は守れません


僕はあなたが好きだか ....
赤坂
佇む
電波塔
赤い
夜にライトアップで
ドレスメイク
浜離宮
綺麗
綺麗
見とれて惚ける
赤い巨塔
登って
見たんだ
夕焼け
港区を紅く覆う夕焼け
喰われていた
 ....
うすく

たなびいてゆく

いま

あなたといることが

しあわせです

もし いつか
あなたといられなくなっても
しあわせでした、と
いえる
かくごが
まだ
わたしに ....
かなしいくらいに
空は青かった


夜は、
かなしいくらいに
星は綺麗だった






あぁ、 あぁ、
この一歩先へ

この一歩先へ
ゆけたなら


 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19013)
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優しい箱- mayaco未詩・独白107-6-3
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座禅を組む- いねむり ...自由詩307-6-3
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■共同作品■_カゲロウと花- Rin K短歌26*07-6-3
うさぎ- ヨルノテ ...自由詩207-6-3
緑と金- 木立 悟自由詩1007-6-3
寂しがり屋- あひる自由詩307-6-3
残された風景- はじめ自由詩5*07-6-3
紫陽花の咲くころ- 夕凪自由詩307-6-3
都会詩- 秋也自由詩5*07-6-3
うすく_たなびゆく- 玉兎自由詩607-6-3
しにたい- わら未詩・独白11+*07-6-3

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