* 雨 ぷらす 享楽
 
かたつむりを追いかけたり
水たまりに入ってみたり
いつもと違う遊びができる
この日を待ちわびていた
泥だらけのズボンの裾を誇らしげに
明日の約束を交わした
 ....
列車の出入り口近く
一番混みあうところ
何かの手違いか
小さな花が咲いてる
どんなに混んでも
人は花を踏まないようにしている
もしこれが花ではなく
うんこだったとしても
誰も踏まなかっ ....
自由な蝶が 僕を超えて行く
ああ また夏が来るんだ

羽ばたく速度を上げて 僕を超えて行く
ああ 切ない日々に 刹那の記憶を 忘れられない 
鳥はいいなぁ
と誰かが言った

鳥のどこがどういいのか
説明こそしてくれなかったけど
何となく理解できた

きっと空を自由に飛びまわれるから
なんて単純な理由なんだろうけど
 ....
一人ぼっちになって
寂しいけれど
泣かないで
ここで待ってます
だって
また頭を撫でてもらいたいから
またおいしいご飯を食べたいから
だから鳴かないで待ってます
大好きなあなたが帰ってくるまで
言い訳の言い訳なんて要らないんだ
?
せめて言い訳の代わりにため息吐いてるんだ
?
ゴジラが放射線を吐くみたいに
?
俺はため息を吐いてるんだ
?
右目の代わりなんて左目があれば充分な ....
てのひらから青い地球がころりとこぼれ落ち
てしまったので、園児たちはみなぽかんと口
をあけて空の穴を眺めていた。外は真昼で季
節外れの台風のように雨が降っている。降っ
ているのに空は晴れている ....
何故、私はそこに居ないのですか。

そんなに邪魔ですか。

私が出るとみんな居なくなって。

淋しさが広がります。

私の隠し切れない綻びに、

光がちらほら差し込まれます。

 ....
傷を摺り合わせて

流れるのは 血か 涙か

今はわからずとも

朝が来ればわかるでしょう
スーパーマーケットの野菜畑で
トンボを追いかけてたら
彼女は冷凍食品畑で
ピアノのお稽古をはじめた

お父さんは
と聞けば、お仕事
お母さんは
と聞いても、お仕事
おじいちゃん、おば ....
貧しい村の群衆に紛れ 
無数の足音の下を 
痩せ細った 
病める女が這っていた 

低い目線の前に 
舞う{ルビ砂埃=すなぼこり}の向こうで 
長い間-----  
女が ....
盲目の地平に金属の悲鳴を響かせ
悲しみの影に歩みを合わせ
荒い呼吸を繰り返す
やがて風の音が消え
その夜空に星が瞬くことはない



彼は夜の影
螺旋階段を登っていく
頂上の鉄柵 ....
二号館には
幽霊がいる


獅子のような尾を持った犬が
檻の内側から近づいてくる
わたしが檻の中にいるような
錯覚が怖くて目を逸らした

左側の夕焼けが
セキレイの羽音を焼き切る頃 ....
細いだけのものを紡ぎ
不器用に飾られた
花のネックレス
朽ちてしまうことも知らずに
綺麗さだけが
二人を青空にする

失ったものを見上げる
高層の谷間は
つくられた
あの娘の{ルビ ....
1日中ずっと
雨だったり

カエルに
なりそうなくらい
蒸し暑かったり

そんな日が
続いたせいか

庭のローズマリーの
茂みのかげに

小さなきのこが
生えてきた

独りぼっちだね  ....
蝋細工みたいな
小さな花が
蜂を
呼んでいる

その蜂を
警戒しながら
写真を
撮っている

すぐに
終わるから
そんなにブンブン
せかさないでよ
セブンスターの香りが鼻を掠める


あぁ、あの人はきっと近くにいる

だからあたしは安心してここで悶えていていい



目隠しの奥でもう一度 ぎゅっと目を瞑る



肌の感覚 ....
朝起きたら
机の上にメガネが置いてあった
昨日の夜
酔って歩いていたら
呼び止められて
「透視メガネを買わないか」
と言われた
ほろ酔い気分だった自分は
うっかり買ってしまったのだ
 ....
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる

洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた

防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた

はにかみ屋さんで
口下手で
 ....
スイッチを入れて
ゆっくりとまわり出す
瞬間が恋だとしたら
スイッチを切るまで止まらない
換気扇はいったい
どれだけのため息を
換気しなければならないだろう
と、扇風機が
首をふりなが ....
いまがいつかわかっているのか

6月といえば、日本は全国的に雨季だ

雨というだけで憂鬱で、湿度は高く、足元は危ない

どうしてこんな時期に、しかも、わざわざ選んでまで

   ― ....
泳ぐこどもの描く絵は
ぎこちなくてのびやかで 見る疲れ心地がよい
けして固まったりはせず
ことば固まってもおらず
夕日のうえを歩くような

ねむってしまっていたら
夏がこえてしまいそ ....
こどもの頃棄てたはずの手が
壁の中で指をならしている

むかし山の小川に浮かべた舟が
朝のトイレの水面をはしっている

出会った人も別れた日々を憶えずにはいられない日々
雀たちの六月 ....
自分で決めれば
そこが
スタートに
なる



スタートラインは
つくるもの



誰かのつくる
スタートラインは
君の
それじゃ
ない



スタート ....
隣の家の畑から
一輪の花が
「おはようございます」
挨拶をした

それは隣の家の
おばあちゃんの声に
そっくりで

腰は少し曲がっている
お辞儀草みたい
ちょん、と触ると
にこ ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子

涙を宝石にするオジサンのお家に昨日は泊まったの
「皇子、そろそろ起きなさい、もうそろそろ琥珀色に染まる」
オジサンはそういった

ねえ、オジサン
ぼく ....
北の方角では
青年が祈っている
切実なその願いは
祈り、というより叫びのように
わたしのたましいに遠くから響いてくる

薄いカーテンの向こうでは
洗濯物が揺れている
梅雨の晴れ間と聞い ....
将来の夢を語り合うよりも
明日のテストに向けて
たくさんの単語を関連もなく
覚えることの方が大切だった
そのときのぼくの夢は痛かった

将来の夢を描くことよりも
今の生活を脱する方法を
 ....
真新しい緑を横切って
くろい雨雲の拡がってゆくのを
部屋から見上げて思うことといえば 
これから生まれ落ちようとする水 の
暗さとか、濃度とか。
おそろしくとおい日に
ひとはみな 水か ....
           梅雨空が
あさぎいろに変色しはじめるのは
          いいもんだ
  たとえ群青色にならなくとも

         散策の途次で
   草いきれが臭ってくる ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
梅雨- 倉持 雛自由詩1007-6-28
手違い- たもつ自由詩907-6-28
トライアル- 那津自由詩4*07-6-28
- 優飛自由詩12*07-6-28
待ってるから- OLGA携帯写真+ ...3*07-6-28
マイ_フット- 芦名自由詩307-6-28
てのひらから- mizu K自由詩9*07-6-28
Perfect_Sky_。- 狠志自由詩107-6-28
夜明け- 優羽自由詩3*07-6-28
スーパーマーケット- 小川 葉自由詩407-6-28
病める女_- 服部 剛自由詩407-6-28
地平線- 結城 森 ...自由詩3*07-6-28
あかい_ち- 士狼(銀)自由詩5*07-6-28
ジルの野原- たりぽん ...自由詩12*07-6-28
きのこ- weed & s ...携帯写真+ ...3*07-6-27
ヤブガラシ- weed & s ...携帯写真+ ...1*07-6-27
欲望Ⅱ- まりも自由詩3*07-6-27
透視メガネ- ぽえむ君自由詩10*07-6-27
- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-6-27
ため息- 小川 葉自由詩5*07-6-27
創書日和「窓」__6月の花嫁- 逢坂桜自由詩6*07-6-27
前夜- 唐草フウ未詩・独白9*07-6-27
断想_十二- soft_machine自由詩18*07-6-27
スタートライン- 秋桜自由詩7*07-6-27
畑の花- 小原あき自由詩19*07-6-27
哀しみ皇子(5)- アマル・ ...未詩・独白5*07-6-27
輪唱- 銀猫自由詩15*07-6-27
痛い夢- ぽえむ君自由詩9*07-6-27
- 南 広一自由詩907-6-27
いいもんだ- 信天翁自由詩507-6-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639