なんと言うことだろう!
朝日に ついばむ 鳥
群れの中での 婚約を
執り行う

強姦ではないか?
世界で 最も 不愉快な言語
旭日は 過去の 産物
ついばまれた 朝日は
今日 昇った ....
真っ白な紙に、

一言だけ。

整った綺麗ないつもの字で、

見慣れた字で。

「さよなら。」

どこに行くのかな。

わかんないから、

いつもの小さな俺の字で。

 ....

魚は酸素を知らぬだろうか
暗い水辺に輪を描いて
あんなにも深く潜ってゆく


飼育係は放課後に
飼っていためだかを流してしまった
閉じ込められてるのが
可哀相だったって
 ....
涙が涙へ落ち
映る雪は昇る
花はひとつ多く
土に消えずに残る


やわらかに覚める
手の甲ふたつ
波と曇の鳥
鳥に沈む鳥


ひとみしり
とおまわり
道 花 原
 ....
とじゆく風にひらかれて

それがあるいは逆だとしても
なおさら地図は
紙切れとなる



吐息はつまり消える熱

硝子に映る秒針を
遠ざけるものは
いつでも
そばに

 ....
今の自分がすることは
今の自分を壊すこと

今の自分を壊さなければ
今の自分のままだから
今の自分を壊さない限り
新しい自分が生まれない

今の自分がすることは
今の自分を壊すこと
 ....
足                        

足は手よりもぶきっちょうだ。
しかし、僕は          
限りない愛着を覚える。 
              
それは     ....
夢を見て泣いていた
スリッパが重たくて
空を飛べない夢だった
食後、健康に良いからと
母親がみかんを一つ勧めてくれた
外に出ると
街にサーカスが来る日だったので
誰も淋しくなどなかった
 ....
私はあなたを愛して
あなたは私に愛される
私は愛し過ぎないように気をつける
あなた愛され過ぎないように気をつけて
上手くしないと崩れちゃうから

***

鎖で繋がって何処へも行かない ....
青く煙る 夕暮れ
窓から 黄昏の気息 忍び寄り
一人 聖書よむ 我
ロザリオ握り締め ラテンの呪文など唱え
夕焼けの紅 粗末な卓にかかり 青く遠く 紅 近く
偉大な日没を見入る もう夕べの祈 ....
ああ寒いね暗くなってきたし
風が入るね
まあ待って、おじさん違うのよ
おじさん違うのよ
ただのおじさんよ

まあ、
どうやっても二十五分は電車は来ないから、
おじさんの話聞くのもいいも ....
人間と人間の間で起こりうるものに
無限の可能性 
無限性の可能を感じた
わたしが何者であるかとか
彼女が何者であるとかはそれほど重要ではなくて
彼女との出会いを通して
わたしのなかに新 ....
今の自分はがんじがらめの状態だ

自由に詩を書くことさえ

人の目を気にしないといけない

状態に陥っている

言論の自由とはゆうが

自分の今の現状は

トラブル ....
見えないの?
この子の泣き顔
悲しそうに叫んでいる
−お母さんお母さん−

見えないの?
この子の縫い目
今にもほころびから綿が出そう
−痛い痛い−

もう片腕しかない私の腕の中で ....
(僕を殺した声を殺す為に
 知る時計の音)

堅固なピラミッドの秩序が崩壊していく
不可視のラジオの雑音の中で目覚めて
無機質な時計の音が永遠に鳴っていたこと

記憶の朝、
白い光の電 ....
あぁ、何て事だ
なぜ占いなど

山に登るのに女難の相だなどと
笑っている場合ではなかったのだ

今僕は一人の女性と
対峙している

吹雪の山はとても暖かい
軟らかな布団にくるまりな ....
青い冬空透き通る
沢の{ルビ辺=べ}歩くその音は
見渡す空の声となり
孤独を忘れる時となる

白い{ルビ川水=かわみず}清らなる
峠を越えるその風は
鳥を寄せ呼ぶ歌となり
勇気を与える ....
残酷な少女がやってきて
僕を恋に突き落とした

残酷な少女は落とした僕の心を踏んだ
何も知らずに
何も気づかずに

残酷な少女は敬語が下手で
落ち込んでいたが
僕はそれが嬉しかった
 ....
音の中で踊る手は
揺れ惑う想いを引き裂いて
引き寄せた悲しみを
天に帰す

わたしの瞳に宿る寂しさが
天と地の狭間にある弦を
かき鳴らすとき
雨音がわたしの頬を伝い流れて
旋律を変え ....
カエルを紐解いては笑う月の光帆を立ててさくらんするレトリック認識は甘く黒い時計台に火を灯すユナボマーの遠い血縁が心臓抜きを振りかざしつつ狂人日記をしたためる。1945年に何があったかを考えるよりは今現 .... まんまる まっくろな 瞳をした
仔犬がいっぴき
私の方へと近寄ってきて
くんくんと においをかいだけど
残念そうな顔して 行ってしまった

ちがうかったみたい
私じゃなかったみたい

 ....
  いろんなことがあたまをぐるぐるして

  あやまりたい、と思った

  というか、それしか残らなかった

  最初から最後まで、わたし一人のわがままだった

  身勝手に、ふりまわ ....
仕事帰り
子猫一匹見つけた
ダンボールの中で凍えてた

子猫が僕に気づく
少しの間 一人と一匹は見つめあう

僕は手を差し出してみた
子猫が手をのせたと思ったら引っ掻かれた

子猫 ....
気になること

地球に生きている生命の始まり

ずっと向こうまで流れる雲の味

淡々と繰り返される波の終わり

これらは

どうなっているのだろうか

私たちは知らないことが多 ....
月日が経てば、薄らいでいくものとさえ履んでいた。
指先に汗を滲ませ キーを叩いて
きみへの弁明を推敲し、
それを肉筆の誠意に置き換えて
あからさまな眼差しから逃れた積もりでいた。
本当はもう ....
風邪をひいた

2年ぶりだろうか

前に風邪をひいたとき

友人はまだ生きていた

前に風邪をひいたとき

父もまだ生きていた

前に風邪をひいたとき

 ....
 虎になった
 黄色と黒で 都会のようで
 {ルビ四本=しほん}の足が 致命的で
 
 神秘と静寂のギリギリに
 透き通るように立ちつくす
 

 虎になった
 爪と牙が 怯えのよう ....
携帯の画面上の
イチバン星みたいに

薄紫の空に
消えていった

追いかけたいけど
向かい風で
足動かなくて

目で追って
背を向けて


・・


僕も帰ろう
会社のエレベータの
非常ボタンの隙間に
白くて小さな
花が茂っているので
摘みとりたかった
けれど
摘みとらなかった

非常ボタンを
押してしまいそうで

摘み ....
取り急ぎ、
申し上げます。


(中略。)


そうしてぼくは、
きみよりお年寄りになって、
しまったのでした。

だから。
いつか向こうに着い ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
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・白鳥・- はち自由詩506-12-13
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「_はっぴー・ばーすでー、とぅー・みー。_」- PULL.自由詩18*06-12-13

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