あなたが 今
辛いのは知っていたけれど
私の涙さえ見えないほど
辛いとは
知らなかったのです
愛情さえ苦痛になるほど
辛いとは
知らなかったのです
ならば
今からの 私は
....
テキーラと
ラムとウォッカと
ウイスキー
心が痛いよ
いや心臓か
安ワイン
愛想が尽きて
シャンパンを
毎日飲んだら
友達が増え
本当に
人魚が見えるぜ
午 ....
愛すると
決めた心と
裏腹に
放つ言葉は
重みもなくて
幾度も
言葉で君を
痛めつけ
愛する意味を
履き違えてた
支配さえ
愛のカタチと
思い込み
いつしか愛は
狂おしくな ....
危ないから
ちゃんと
つかまってて
そう、
しっかりと
そう、
強く
もっと、
強く
君の夏蜜柑が
その形を
変えてしまうぐらい
とりたちが入場ゲートを飛び去って動物園に歌の雨が降る
もの言わぬ悠々としたたたずまい有象無象も鼻がながーい
生まれつきおしりの赤いきみにでも青い春などあったのだろう ....
世辞を御云いになる貴方の口先には
吐いて捨てるほどの口唇が群がる
郵便受けに貯まった手紙には
貴方の本音の言葉が陳列す
嗚呼僕はこうでありたい訳ではないのだ
と
然れど正夢 ....
私が今どこにいるのか
あなたには
分からないかもしれません
でもいつか私は
一つの灯台となり
私の存在を
あなたに知らせることでしょう
広大な海をも超える
確かな力を手に入れて
....
始まる
始まるよ
パレードが
人を愛し
言葉を生み
血を
絶えることない血を伝い
パレードが始まるよ
笑ってる
笑ってる
いじめられっ子のあの子も
....
憂鬱の影に抱かれた夜は
書物の森へ逃げこもう
迷路のような小道をぬけ
めぐる
めぐる
虚構のトラップ
そっと頬に触れたのは
アリスが捨てた三月うさぎ
逃避の小部屋のカギを開け
....
さよならまでは
予期せぬ早さで
うしなった未来たちが
ななめの軌跡で
落下していく
通りゃんせ 通りゃんせ
ほそ道に咲く梅が香に
思い出づるは幼き日
祖母に引かれて踏み初めし
天神道の梅まつり
通りゃんせ 通りゃんせ
赤き兵児帯祖母が手で
結びて咲かす梅 ....
「彼は悲しい」
これは詩の言葉です
「わたしは悲しい」
これとは違って
「彼は悲しそうです」
「彼は悲しがっています」
「彼は悲しいそうです」
「彼は悲しかった」
....
昨日までの鬱屈を
雨が洗い流したのか
カーテンを開けると
底抜けの空のあおさが
広がっていた
一週間の汚れを
一緒くたに
洗濯機にぶち込んで
ガラガラ回しながら
....
家出したまま三日も
戻って来なかった日があったね
最近やたらにぼくの背中を傷つけるし
君の綺麗な爪はひどく痛むんだよ
確かに僕は毎日遊んでいるさ
でも誰と遊んで ....
広い空の見えない街角
電線に雀が止まってさえずる
地を這いつくばる俺達をどう見ているのだろう
擦り切れて勢いのなくなった魂は
春の暖かな太陽を切望している
透き通るよう ....
君はあの人が好きだよね
よく知っているよ
あの人が君が好きだってことも
それでも僕は君を諦めない
自ら僕の元に来ないなら
僕 ....
午後1時がかたどる窓の光線
電子ジャーのふきんに居て
お茶の湯気
キラキラとたちのぼり
しゃべりまくる徹子
テレビの中で2時を待つ
宇宙の果てのむこう側
むこう側にも果 ....
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「ところでさぁ
お前は俺の事どれくらい好きなわけ?」
「そうだなぁ〜オムライスかな。」
「へっ?」
「う ....
いさかいなんて どこにでも あることで
うつろなんて 小石みたいに ざらだね
かえすがえす なおざりに うらがえる
そうじゃないだろ ほんとうはなんなのかの思い
ただずまいは ....
花。それ自体が詩である
真っ直ぐな道を、今、ずっと夢見ている。
前を向こうとするほど、進みにくくなる この道。
でも
僕は、行くよ。
今の自分の力を
もっと、素直に信じてみたいんだ。
欲しいものは ....
途方に、てくてく暮れたのとひとしく
すべての背景を沈めた言葉のわたくし
隣のビルに
ビルが映る
夕暮れの汐留
オレンジの残光と
やがて来る薄紫の時
乱立する樹木のように
背の高さを競い合う
無機質な生き物
都会の森
....
なかなか歩かなかった
かいちゃんが
とうとう歩き始めた
まだよちよちだけど
少しずつ歩く距離ものびて
もう少し歩くのが上手になったら
まあたらしいくつをはいて
お外をいっしょに散 ....
淋しい時はちょっと拗ねたフリ
楽しいのにわざとクールに振る舞って
落ち込んでても努めて明るく
ねぇ 無理しなくていいんだよ
全部バレてるんだから
せめて泣きたい時くら ....
天球の下で深呼吸した
魂と宇宙とが繋がった
身体の震えが止まらない
精神が歌うこの世界の歌
この限られた世界の歌
月の光に照らされて
足元に広がるこの世界の歌
胸元が温かい僕という人間の ....
この躰
闇に包まれ
消え逝くも
想い変わらず
光となりぬ
いつかまた
君にまみえん
陽のもとで
消え逝く願いを
光に変えて
この世は思ったよりも残酷で
どこまでも冷たくきれいだった
いつか見た氷の女王のように
心が凍り付いて
温かな鼓動さえ隠してしまう
一人で公園で鼻を赤くしてそんなことを熱心に夜空に語った
....
ゆるゆると満ちてくる赤
だんだんせり上がってくるリズム
貝がらの渦のような目眩
たゆたう蝶がまき散らす
媚薬のきらめき
目をとじて
心臓 打つ音よりも早く
先端 行きついたら
突き ....
何でだろ?
今、無性にあの人に逢いたい
還りたい あの場所に
あの人の胸の中 抱きすくめられたい
私の心が還る場所
行き交う雑踏の中 ....
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