さっきまで乾いていたのに
ぬれてる
そんなこと思いもよらなかったのに
どろどろの金属を浴びて仏像になってしまった
さわるなよ
たこ
ひと駅ずつの省略(健康のため)
原始の力だ
その
 ....
大海原の真ん中で
 立ち泳ぎ
途方に暮れて日も暮れて

せめて目指すべき陸地が見えたなら
それが遥かに遠くても
そこに向って進もうと
いのちの限り泳ぐだろう

だが今 四方八方 
 ....
何の気なしに言われた 褒め言葉
自分を呼ぶ 名前
それが嬉しくて

微笑む代わりに 聞こえない風が吹く
その 空気管は ちょっとだけ くすぐったい

感動する瞬間ばかりを集めたなら 兵器 ....
インベーダーゲームみたい。bang、それからshoot、戦うことしかでき
ないので自滅の最終章。これはきっと運命なのって、ブロックひとつ
壊して、はねかえるビームにやられた。コンティニュー ....
道を極めると書いて
極道とはね
笑わしよんな
やわらかい光のいろを
とらえそこねて
やわらかな泥に沈む
やさしく頬を埋めるので
嘲笑にも目を閉じる
怠惰にしがみついている
その手首が冷え切って
棘が刺さるように
痛むのにさえ
目 ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
僕らは終わりゆく夏の片隅に凭れている
空中に半透明の骨がいくつか漂っている
(時々うっすらと虹色を帯びて見えたりする)
何が朽ちたあとに残った骨なのか などと
僕らはもう考えることもな ....
クーラーのよく効いた車内にいると

景色はもう秋のひかりに満ちていた

ぼくがひとに恵まれているだなんて

たぶんおまえしか言ってくれないよ


失ってはいけない誇りがある

ときどき忘れてしまいそう ....
「草が熱い夏」
             木の若芽

葉を摘むと
草は傷つくが
いっそう枝は伸びられるようになる
自らもともとの健康に復するいのちが
草にははっきりとある
葉を摘むわた ....
そっと触れてみた 
あなたの手の暖かさに
涙がこぼれた
眠れない夜

無機質な光を放つだけの月にさえ
すがるように 祈りを捧げる

どうか、どうか、
この人の命の灯をいつまでも消さな ....
セラファン と言う言葉を眺めると
セラミック・ファンヒーターなんて言葉が 浮かんでくる

そんなもの 本当に 有るのか無いのかも 分からないけれど
ずっと 悩んでる

悩み過ぎても 脳みそ ....
まず手始めに生ゴムで首を吊るして見せます
それから 輪切りにされたあなたの赤い部分と白い部分
いままで 一度も手のひらで触れられていないカプセルの内側
縫い針の先で穴をつついて見せ ....
風邪をひいたと言う人の見舞いには行かない きっとまた迷うから

真昼間に蛇口から出た熱い水「お湯じゃなくてさ」と言う君が好き

放課後の少女は三つ編み解きつつ運命などを未だ夢見る

あ ....
長いあいだ わからなかった時間

いま見つけた ようやく


白い壁に囲まれて 見上げる空は都会の色で

ぼくは大都会の心臓の中


赤い電車も 黄色い電車も

東から ....
夏、それは
裏とおもてのある季節
裏道はどこへも
繋がってはいない

向日葵、それは
追いかけていた肩甲骨の高さで咲いて
自転車で踏んでしまった蝉の音で枯れた

波、それは
壊れた ....
嗚呼
今宵もまた上弦の月

この月を見ると
あなたを思い出す
いえ
常にあなたを思っています
今も

隣りにあなたがいるという
この日、七月七日

それだというのに
どこかう ....
アイテアクテアイタクテアイタクテ会いたいのにこぼれていたさようなら


キラキラガニジンデ虹になる街のネオンに紛れていた雨のなか


きっとこれで最後になることサイゴマデイワナカッタネサン ....
愛するほどに遠くなる

貴方は私をやさしく傷付けて

飛ぶ鳥は振り向かないからと言って

背中だけ向けて私の知らない世界へ歩き出す



あの花束は

もう枯れたでしょ ....
「UFOだ」なんにもいない空間を 右手で指差し右手を握る


ふれること かおをみること しゃべること なまえをよぶこと こいだということ


酌み交わすキリンラガーと睦言と 君のグラスが ....
きっかけは女の子がいれた一杯のコーヒーだった

「エスプレッソが苦いって誰が決めたの?」
その余韻は記憶となり小生意気な声で
私を侵食して何かを変えた
その時感じたフルーツのような新鮮な酸味 ....
夕御飯の片付けをしていたら
最近歩くことを覚えた 二十ヶ月の娘が
「あんよ、あんよ」と言いながら 手を伸ばしてきた

ああ
たとえどんな重要なことをしていようと
こんなにも透き通った瞳が訴 ....
夏雲がつくる横顔誰かしら似ているようでもありますね

客はみなミステリーだと気づかずに四十五円の特売卵売られ

病院の長椅子にて縁もゆかりもない人のあくびをもらう

咲かぬまま枯れてしまっ ....
列に帰属する蟻
ときたま
はぐれて戻らぬ蟻もいる

白いカナヘビが忍者のように
するりと岩陰に隠れた

彼女は言った
東京は子供が住む場所じゃない もはや
20キロも200キロもおん ....
 
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日

いつもの幸せ




 
北と南の別れ道で
南に向かう理由は
誰にも秘密にしていた

いっきに 林を抜けると
町の灯りが広がり

右回りの緩やかなカーブで
あのありきたりな言葉が
言える瞬間が 好きだ
{引用=一部内容に猟奇的な表現があります
不慣れな方はお読みにならない事をお勧め致します}
序章 ― 既視との遭遇 ―

尿意を催し真夜中
廊下の電気を点けた時
玄関の暗がりに一瞬、顔が浮 ....
山のあなたに辿り着き
人生全部吸い込んで
空に向かって叫んでみたら
先っぽ なぜか膨らんだ
どういう訳か膨らんだ

いつまで経っても捌け口は
見えぬ病のその先に
空に向かって叫んだら
 ....
いつまでたっても電信柱のようにたっています
恋は百万遍すどうりしてほかの誰かをむすんでます

それでもけっこう嬉しかったりするのですが
もうちょっといい脇役にもなりたかったりして

ギ ....
深い傷 浅い傷
大きい傷 小さい傷
ずきずき痛む傷、甘酸っぱい傷・・・・

どれもこれも、私の体に残っているものならば
全て抱いて生きていこう
ひとつひとつが 生きてきた証だから
失いた ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぬれてる- 自由詩312-8-27
遥かな灯- ただのみ ...自由詩16*12-8-26
ファインダー- 藤鈴呼自由詩8*12-8-26
きみが架空の主人公- しもつき ...自由詩24+12-8-26
笑わしよんな- HAL自由詩7*12-8-26
沈下- ブルーベ ...自由詩4*12-8-26
うたかた- 砂木自由詩17*12-8-26
晩_夏- 塔野夏子自由詩9*12-8-25
秋のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-8-25
草が熱い夏- 木の若芽自由詩312-8-25
眠れない夜の祈り- 夏美かを ...自由詩12*12-8-25
セロファン- 藤鈴呼自由詩9*12-8-25
第三者的に神経を磨り減らし- アラガイ ...自由詩4*12-8-25
その他大勢の中の孤独という事。- 永乃ゆち短歌8*12-8-25
うた- ラムネ自由詩112-8-25
夏に濡れている- Rin.自由詩14*12-8-25
上弦の月- ちゃむ自由詩312-8-25
キミト都会ノサンゴショウ- 紺野 夏 ...短歌312-8-24
あの花束は- 永乃ゆち自由詩8*12-8-24
みそひともじ- 殿様が得 ...短歌212-8-24
海の記憶とコーヒーと- 深水遊脚自由詩10+*12-8-24
あんよがじょうず- 夏美かを ...自由詩15*12-8-24
今日が発泡している- そらの珊 ...短歌7*12-8-24
ダイイングメッセージ- そらの珊 ...自由詩10*12-8-24
いつもの- 殿上 童自由詩20+*12-8-24
夜景- ぎへいじ自由詩2*12-8-24
需要供給間- salco自由詩5*12-8-24
さきっぽ- ……とあ ...自由詩16*12-8-23
いつか詩人になれるなら- 梅昆布茶自由詩2412-8-23
- 夏美かを ...自由詩13*12-8-23

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