垣根越しに
老女の艶やかな手
切ないほど甘い
いびつな頭をもぎとって
埋められた犬のため
息を光に押し出した
枯れた莢を揺らすように


踏むと何処かで誰かが死ぬ
枯葉の音に冷たく ....
なんでもない日だった。大きくのび、した。ボンデングワイヤーのような糸月のひかり、からだの底まで届き、魂のきしむ音、微かにきこえた。すこしだけ走ってみた。裏の森へ行ってみようと。が、すぐ、たちど .... 吸ってしまったドの音は
かみなり雲の腹下りだったら怖い
今日はどんな音楽聴かせてくれるのか
頭上の空の黒鍵盤と白鍵盤
しかし飴と紙芝居で喜んだ昔と違って
百年先までシミュレーションし ....
焦げ付いたワインレッドの残り火が
目に焼き付いた
角を曲がる時ほんの一瞬見上げた空
次の角まで行った時には
もう消えているのだろう

建物の傍に続く歩道を
急ぐともなく歩いた

けれ ....
愛するあなたの骸を葬る墓を
あなたの好きだった海の前に

魂が抜けていると
どうも軽くなっているようで
身体までも天に昇っていくかと
思い 抱きしめました

せっせと穴を掘りま ....
死んだ犬の名前を呼んで 秋の夜
泣いているのは 初老の男の独り暮らし
妻が亡くなり 娘は家を出た
錆び付いたぶらんこは 荒れ果てた庭に 


2階のヴェランダには 溜まった土埃に
埋 ....
            141111
容疑は確信となり
起訴された円形の
古い闘技場の跡
重機が凹凸を均し
鎮魂するかのように
高層ビル群が完成した
この古い街では
町という町が錯綜し ....
窓辺の空へと腕を伸ばす

散る桜振る舞う風の途上


僕にも届いた風景を
そのまんまそっくり
運んで送れよ季の風









着払いでね(〃_ _)σ
 ....
ビリジアン



青みがかった緑色
鮮やかなビリジアンの色見本に
忘れていた記憶を取り戻した


ビリジアンが青色だと思っていた


その主人公は耳が聞こえず
声も出せず
 ....
透明人間です
見てもらえないのです
居ない事になっています
ねえ
透明でしょう

散歩の途中
犬が興味を示して
ぶんぶん尻尾を振っても
振り返っても
わたしは見えないのです
居な ....
催促する悪い癖は変わらず

続きを隠して口を塞ぐ



妙に間抜けた不思議
抱き寄せた



この乞うを重ねての時間

埋めつくせば


貴方にも解るはず

一人で ....
キレイごとが好きなのだから


避けて通るのは


錆び釘の赤い汁が淀む



ほら、そこ その・・・よ





それで

どこまで話したかし ....
松の木の吐瀉の薫は 昔日の落武者か昨日の酔っ払いか


法律と噂話で塞がれた言葉こぼれる針山の上


光のない部屋を満たした粘い黒あなたと吸い込み汚しあう夜


芯が熱く眼を ....
古い洋館 小説家の男ががただ一人
黒い毛の雌猫と静かに暮らしてる
彼女を膝に乗せながら彼は話を書き綴る
ただただ筆の音がする......

ねぇ此れは君の話ですよ
君が世界を旅した話
君 ....
地に向かう滴を掴んで
今日は今日の空元気


どこへ行くあてもなく

一山越えてのイナカ道

坂を下ればセセラギの音

遠くを見やれば
朱い欄干

陽射しは
若葉を抜け
 ....
 
写真は撮らない

目に焼きつける

時がしっとり思い出にかえてくれるから



 
焼焦げた詩に辺りが拒まれる朝

幾つもの数字を突き立てられ
中東事情から抜粋された
金の卵を産むカラクリを
羽の生えた大らかさで
目ざとく 錯覚する

机上の空論も
過剰な言論も
 ....
生きなくちゃ 生きなくちゃ
今日も生きなくちゃ
豪雨の後の水溜りに
スーパーカーが突っ込んで
泥水飛沫がかかっても

生きなくちゃ 生きなくちゃ
明日も生きなくちゃ
たとえ世界 ....
NUE(鵺)


猿の
  小賢しさと
狸の
  強かさと
虎の
  素早さと
蛇の
  執念深さが
艮の
  夜空で出逢う時
人の
  内の矛盾は
闇の
  中に ....
腹の中

むかし 
おふくろは言ったものだ
「おれの腹断ち割って見せたいものだ
 真っ白じゃで…」
そう あなたは 
腹に一物持つような了見など有りはしなかった

だが
子ども達は ....
辞書は詩作するときに必需品なのですが、紙ベースのものはめんどくさい時があります。そんな時に代わりに使うウェブサービスです。目新しいものはありませんが。。。もし皆さんのよく使われているサイトがあれば教え .... リルケの詩集を 雪の積もった日に
重いコートの襟を立てて 携えてきた
大事な宝物のように 頬を赤くして
そんな時代に きみの後姿が重なる


茶色くなった 欅の落ち葉に書いた
秋の香 ....
大陸で、
枯葉をペンキで塗ったような芸術が
砂浜で、
新しい季節を注文するらしいよ
噂では
鈍い犯罪は鮮やかな生姜の味
(意味わかるでしょ?
ひな菊を食べながら
逃亡する無意味が
情 ....
何事においても、排出する事に快感を覚える。
排泄行為は言うまでもない。
お風呂も毎日一時間以上入って、汗をダラダラ流す。
風邪をひいたらラッキーだと喜ぶ。
鼻水を出す喜び、咳をして腹筋使って、 ....
ひとつ心の紫陽花は記憶の静寂で雨を待つ

いつまでも、

視野に入れてはよそ行きの

祇園寺町河原町

どこへ向かへば夏祭り


愚鈍かもね熱々の

ライスカレーはひ ....
寂しいから綴るのでしょう
私はここに居ますと
何も瓶にお手紙を詰めて
読んで下さいなと祈る事もありません
ひたすらにぼんやりとした
心の内側を吐き出すのです
吐瀉 これは辛いです
すんな ....
注 ここで言う神は特定の宗教をにおける
        神を指すものではない

歩く動作の円滑な筋肉の弛緩収縮
関節を構成する骨の複雑な動き
血液を全身に送る心臓ポンプと酸素供 ....
ミツビシに勤めているのに みつひしと云う父が
三つ菱形があるから、三菱
そんなことを教えてくれたのは、やっぱり
みつひしだったからなんだな

カッターナイフを ぽきん
「これが ひしがた  ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
文化
開いたカラダ
どんどん開かれていくカラダ
文化の日
寒さを上回るエクストリーム
ジブリ
名称の由来はギブリ
ギブリとはシリアから地中海にまで吹く熱風のことだが
その風は
滅びの ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かりん_Ⅱ- ただのみ ...自由詩13*14-11-12
眠れない夜の果て- 阿ト理恵散文(批評 ...7*14-11-12
空のアコーディオン- 乱太郎自由詩17*14-11-12
夕焼け- Lucy自由詩17*14-11-12
海の終焉- 瑞海自由詩3*14-11-11
寂寥- 藤原絵理 ...自由詩514-11-11
円形- あおば自由詩7*14-11-11
ときの風- 自由詩3*14-11-11
ビリジアン__/__使い古しのチューブを握りしめて- beebee自由詩23*14-11-11
私は- ドクダミ ...自由詩6*14-11-10
つづき- 自由詩4*14-11-10
重奏- 芦沢 恵自由詩18*14-11-10
吐瀉の粒子- 深水遊脚短歌7*14-11-10
小説家と黒猫。- 雨の音自由詩3*14-11-10
忘客- 自由詩3*14-11-9
撮らない- 殿上 童自由詩19*14-11-9
人肉鍋- ただのみ ...自由詩17*14-11-9
生きなくちゃ- 瑞海自由詩8*14-11-9
百鬼繚乱_<_4_>- nonya自由詩18*14-11-9
腹の中- イナエ自由詩11*14-11-9
詩作をするときのお供- 殿上 童おすすめリ ...6*14-11-9
夕萓に- 藤原絵理 ...自由詩8*14-11-8
ひずみ- 左屋百色自由詩7+*14-11-8
排出の快感- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...9*14-11-8
カレー丼- 自由詩5*14-11-8
きっと- ドクダミ ...自由詩7*14-11-7
神よ_あんたそれでも神か…- イナエ自由詩5*14-11-7
さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋- るるりら自由詩14*14-11-7
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
カルチャー・デイ、サブカルチャー・ドリーム- ゴースト ...自由詩4*14-11-5

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