何が悩みかって・・・?
ニキビ
あ、今笑ったでしょ?
そんな事かよって思ったでしょ?
乙女にとっては深刻なのよ?
一体全体何が原因なのかしら? ....
唇の奥に見えた虹
忘れゆく定めとしましても
瞼の裏に潜む今
流れる水はつゆ知らず
あきらめきれない私の足は
幾つの海を渡れましょう
昔話を語るにも
馴染んだ舞を踊るにも
まとえる衣がな ....
都会に住みはじめ一番変わったのは
靴が汚れなくなったこと
母に駅まで長靴持ってきてと頼んだのは
実家に帰った際の笑い話しとなったし
でこぼこ道に足をとられることもなくなった
色とりどりに ....
闇にうまれた水滴
。
。
。
。
音階があるならば
。
。
。
....
とうとう 見つけられてしまった
うつ伏せに寝ているわたしの
左足のつけね
紋章のようなかたち
うす茶色
くちづけをしてあなたは
これはなあにと
指でも確かめながら聞く
それは記号
わ ....
「ブリザード」
梢吠え闇の怒りと共鳴し生を償う旅路震わす
零℃切るなみだ氷雨が張り詰めた世界の銀を裂くデリュージョン
ブリザード膝つき見上げる万華鏡身を刺す寒もい ....
食べかけたクッキー
呼ばれて
振り返って
そのまま
テーブルに置いて2時間
続きのクッキーは
甘い甘い味がした
遠浅の君の背中を泳ぎたい
やさしい舌で湿った方まで
放課後の残照/レモン/青い皮膚/
カーテンの船/影を重ねた
片肺で息をしている猫みたい
爪で傷つけあって笑うの
....
あの森のむこうに
あのひとがいるなら
わたしは森を抜けて
あのひとに会いに行こう
きっと途中で出会う
たぬきやうさぎを引き連れて
バスケットにはサンドイッチ
あのひとの家に着いたら
熱々の紅茶 ....
ブラウン管の中に広がるのは
現実味のない現実
一秒数える間に
消える命がある
現実味のない現実
「恵まれない子供達に愛の手を」
現実味のない現実 ....
自転車はその肢体を空気の隅々まで伸ばし
僕らのささやかな会話は言葉を放棄して
水の海になってしまった
沖へとゆっくりこぎだして行く
すでに失ったペダルを懸命に踏みながら
陸のいたる所では ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満した昨夜の空気と
朝とを掻き混ぜたのだろう
ふっと白くなる意識と
休日の実感とを
贅沢に ....
たとえ其の身を沈めようとも護り貫き通したい
狂おしい程の愛を抱いた事はあるか?
己の愚かさを自覚しながら弱々しくも
強く誇りを持ち護り抜こうとする者を
「正気の沙汰じゃない」
そ ....
私はあなたが不安です
あなたが不安だと言っても
あなたを信じていないとか
そういうわけでは決してないのです
私は私が不安なのかもしれないですね
私は私を疑っているのでしょうか
....
おはよう と言うよりも先に
十二歳になったよ と
報告をする朝
きみはまだ翼の下
生まれてきて良かった? の問いに
素直に微笑む
きみのまだ知らない
悲しみと苦しみ
平坦な道のりを願 ....
溶けてしまいそう
目の前に広がるあおに
飲み込まれてしまいそう
あぁ、あおには
果てしないものが多いね
それが羨ましくもあり
悲しくもある
ふ と
空を見上げると
家の間に
雲の子どもが住み着いていた
「おぉい」
こちらを向いた
「家賃は払ってくれますかぁ?」
雲の子どもは頷き
そこを動かない
僕は家に入った
....
車のテールランプに照らされながら
独りバス通りを歩いていた
馴染みのバーには足が向かず
辿り着いたはアイツと来るバー
独りで来るのは初めてだ
そんな事に気付きながら
店の扉を開 ....
ふたり帰り道
一緒に見たね
寒くて
息が白くて
体を寄せ合った
ほのかな暖かさ
いつか
一緒にみた夕陽
今は
ひとりで見てる
うずまきうずまきぐるぐる巻いて
いつか解けなくなるといい
いつかひとつになるといい
木枯らしが吹いて淋しさが増すのは何故だろう
乾ききった落ち葉を踏むと靴がカシャカシャと音を鳴らす
騒が ....
浅い眠りから目を覚まして
とりあえず煙草に火をつける
目覚めた原因である上の階の部屋から聞こえるベッドの軋みに
苦笑って煙を吐き出す
壊れて下がらなくなったブラインドは
皮肉にも健全なオ ....
ほんとうの事が知りたいけど
正しいかどうかはどうでもいい
つまり、とりあえずは磁北を信じて
夜どおし動かない星を探し出す
北極星、と呼ぶのは僕たちだけで
イトスギ達にはきっと別の呼び名がある ....
自慢話うまいひとって羨ましいな
自分のこと話したくても
つい口ごもったりして
自信が無いだけなのかな
たとえばカラオケに行っても
わたしの番になると
他のひと達世間話なんかはじめた ....
僕は音のない森の中で
語りかけていた
それはかつての恋人だったり
疎遠になった親にだったり
亡くなった姉にだったり
これまで出会った人達に
とにかく僕は語り続けていた
その間当た ....
反骨の精神、それは
押し競饅頭の競争社会を
蒙古斑のヲシリで乗り切る事。
ストレスの溜め過ぎで外部不経済を
起こさぬ様、ビフィズス菌を常日頃から
....
途切れた旋律
耳を塞ぐ
暗闇の中
声もなく君を呼ぶ
反響する残像
離された手は
鮮血を欲す
あてがわれた切っ先
鈍色に光る月
反射する斜面
饒舌な沈黙
額に飾 ....
小さな頃に見上げた木
いつの間にか光に消えて
ぬるい陽浴びたシロバナも
今では姿を見かけない
手を出しては駄目なのよ
掴んで壊してしまうから
ほらね。
雲よりはかない水に ....
煙草って
吸ってる人より、その周りにいる人の方を
早く殺すんだって。
嗚呼、それでもいいなって思えるの。
貴方の煙草になら
殺されてもいいって
そう ....
霙がふって
風の強い昼に
やっと起き上がって
窓の外を見ることができた
覚えてるのは
何ヶ所も
縫いあわされた痛みと
胃洗浄の苦しみだけ
でも
虹を見たよ
ほんの晴れ間に
くっきりと大きな虹が ....
ヒトは生きている
その過程で
何かを話したいのかもしれない
今ここにいるのはなぜか
とか
それはたまたま誰にも話せなければ
....
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