ゆるやかな好きに支配された部屋で夜が明けるまでジェンガをしよう

伝えてはいけないことに無邪気さを添える あなたのとなりは黄色

真顔にはならない感情は見せないあなたに恋を強要しない
 ....
26年目の記念日

落ち着く和食居酒屋の個室で
あたしは
貴方に
指輪ケースを差し出した

 もう一度 はめ直して

いつの頃からか
あたしの薬指には 指輪の跡さえ
なくなってい ....
 父さんはニ層式洗濯機の中で
 ぐるぐる洗われている
 家族みんなに
 臭いって言われるから

 姉さんは乾燥機の中で
 父さんと同じように
 だけどひっそりと回っている
 好きな ....
出張の朝は
冷たいシーツみたく
smooth
愛がたりないから
すぐに飛んできて
その身ひとつで
あたためて
瞼の奥で失っていたことに気づく。しかし、
それが、髑髏を巻いていたひと夏の感情だ
ったのか、それとも、行きずりの女が床に
棄てた水着の匂いだったのか。朦朧と立ち
込める喪失感だけが、ドラム ....
プラスチックコップのなかの氷に

ウイスキーをかける

透明に琥珀がながれる

いつもの儀式をはじめている

コップをゆらして

ウイスキーを

氷のつめたさに近づけるのだ


カタカタカタ、コトコト ....
重ねると傷になるからね
特に完熟

「桃太郎」は品種名
「トマト 妻せつ子」はブランド名

品種による
大玉、ミディ、ミニは、あるけれど
それだけではない、育て方で
品種の普通より小 ....
{引用=

せかいのあちこちに
内緒で敷かれている
内緒の線路を走行する
打ちっぱなしの
コンクリートの
でっかいとんねるは
せかいの中身を
くり抜きながら
こわれた部分を直して
 ....
遮光レンズ越しの
淡い背景が
拡散する持ち時間を
しばし彩る
グラデュエーション
緑色のかみ人形の林立に
研ぎ澄まされた
ペーパーナイフの
握り締めた刃先の赤
指の間の憂鬱な黒い ....
忙しい作家みたいに
見えない締め切りに追われてさ
渋谷の人ごみ追い越して
ひとりぼっちのおいかけっこ
横断歩道を
渡る
手を挙げた老人の
律儀な背中にしょった
いくつもの
ストーリー ....
焦る必要はないと誰かが言った

疲れたら休め

立ち止まらず歩けばいいと

空を見上げ

吐息をこぼし

泣く前にまず

自身の存在と
置かれている場所の尊さを見つめ直せと

せっかくぼくらがいるのに ....
あの子の
頭脳はノーベル賞級の学者も認めるほどだ
そのくせ
恋に落ちたら
頭脳も体も
全部溶けちゃう

あの子の
恋はいつも正面衝突
背の高い男が好みで
体当たり ....
「じれったい!」と叫んでいた男の背中にすがりつこうとして
彼が必要としてたのは私じゃないことに気付く

う〜ん、淋しいかも

開けてはいけない扉を自らの意思で開けてしまったのだし
それが愛 ....
(ここもむかしはみんな桑畑じゃった‥)
年老いた父や母を車に乗せて走っていると必ずそう切り出したのが、今では自分のことのように懐かしい 。

刈り取られた田んぼ/稲架、萎れた葱/大根の葉、 ....
人間は 誕生日から 次の誕生日までの間に
普通に生きてさえいれば
少なくとも 2%ぐらい能力的に成長するらしい

毎日で割ってみれば 僅かな数値しか出ないけど
日々 起きるたびに あ ....
あの日母が
私を見つめていた瞳が
なにを想っていたかが
ふいに想像できた

歪んだ方向しか
見ようとしなかったあの頃の私には
真意なんてどうでもよかった

気をつけていきや
そう言 ....
栗をむきました
それだけで
私の友達のもみじの木が
さらさらと笑いました
私は今、手に抱えきれない程の
難題を抱えているというのに
栗をむくのに必死だったのです


ねえ、君と私
 ....
沼の中へとダイブしたい

白いワンピースが泥色に変わる瞬間を
この目にしっかりと焼きつけて

刻みこむんだ

服に肌に心に
生きてゆく為に必要な汚れを



泥んこになった ....
やがて忘却の海辺に打ち寄せられた白い欠片、
朽ちた流木や貝殻の転がる旧い別宅の荒れ果てた庭に
ある日。螺旋に絡みつく二本の蔓の梯子が垂らされていたが
それはあたかも、私には儚い夢の終わりのようだ ....
ペットサウンズのおしまいに、
去り行く電車をぼくを置いて追いかけてゆく、
犬には五匹の子犬がいて、
そのうち一匹の雄犬の名前がトンといい、
引き取られた先のメルボルンでは、
映画「渚にて」で ....
明日はきっと晴れるよね

そう願わずにはいられなくて
ふと手を休め振り返る

自由気ままに暮らしてきた日々

愚痴っぽくなってみたり
ときには人恋しいくせして無口になってみたり

 ....
額縁だった庭に景色が戻ってくる
寂しい程に整えられた装置は
演歌師が
おっぺけぺーを 
捻る、
舞台であった

もうすぐ演歌師がいつでも住まう
庭になる

説明のいらない
「ああ ....
言葉を
見つけた

探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を

言葉を
見つけた

欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を

そっと
近づいて

陽だまりと一緒 ....
「木星のしま模様が今年は一本なくなりました」

ちのないガスかたまりみたいなうえ

たつこともできず

なにしてるのかとおもえば

くらいくらくら

くらがりになれたせいか耳でみることができるように ....
きみらをやさしく見下したくなる
そんな 神様日和には
エアコンのきしみすら雨の音に似てしまう


恋について話し
家について話し
仕事やお金や殺し合いについて話し
噂も嘘もチョ ....
砂と瓦礫の上、子供たちが石のような目をしてそれを投げ合うとき
わたしはぼんやりと胃凭れ気味な朝を迎えます。
やわらかくなめらかな肌にすりつぶして、塩コショウとマヨネーズをかけてそれを食します  ....
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜


人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです


それは、答を待ちわびるということ ....
祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
笑っちゃうくらいに
社会の門は狭くて
ごくごく普通の
一般人だった私には
門番さえ 見向きもしない

{引用=
今流行りのコミュ力とかいう
得体のしれない力がないと
わずかに開かれた ....
名前なんてない
僕の詩に名前は存在しない
固定概念はいらない
先入観なんて必要ない
自由な詩なんだから
題名に
とらわれる必要なんてない
縛られる必要なんてない
ただ自由に
思うがま ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19013)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ジェンガ- 田中まし ...短歌210-11-7
指輪- 森の猫自由詩14*10-11-6
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シングル- 西日 茜携帯写真+ ...510-11-6
喪失感は地面を掘っていって- 乱太郎自由詩14*10-11-5
ウイスキーの夜想曲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-11-5
トマトのはなし(改訂)- 鵜飼千代 ...自由詩15*10-11-4
ぷろぐらむ- 佐藤真夏自由詩12*10-11-4
老い- ……とあ ...自由詩11*10-11-3
おぎくぼ- アズアミ自由詩6*10-11-3
このせかいは、うつくしいと- 愛心携帯写真+ ...8*10-11-2
あっちゃん- yumekyo自由詩8*10-11-1
ケーハクなひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*10-11-1
道____‥__序章- アラガイ ...自由詩7*10-11-1
2%仮説- yumekyo自由詩6*10-10-31
省みて- 朧月自由詩210-10-29
栗をむきました- ナカツカ ...自由詩11*10-10-29
“凛”- 三奈自由詩810-10-29
黄昏の霊廟_★- atsuchan69自由詩15*10-10-29
The_Beachboys/Dream_dreams_dre ...- はだいろ自由詩110-10-27
秋の夜長に歌ううた- 恋月 ぴ ...自由詩33*10-10-25
おっぺけぺー- 鵜飼千代 ...自由詩15*10-10-25
そっと- nonya携帯写真+ ...16*10-10-24
うつ- 阿ト理恵自由詩8*10-10-24
神様日和- あぐり自由詩410-10-24
じゃがいも- アラガイ ...自由詩7*10-10-24
Whale_song- 月乃助自由詩12*10-10-21
首輪- 乱太郎自由詩15*10-10-20
- 三上あず自由詩4*10-10-20
no_title- 詩月自由詩410-10-18

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