風の音に
草木の答える音ありて
空高く舞う
自然のメロディー
1音と1音1音重なって
奏でられる
僕らのしらべ
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ
(ううん
(いちばん小さいのがいいの
(だって
(いちばん大きくなるでしょう?
わがま ....
厳しい冬の間、世界はモノトーンに塗り込められる
やせ細っていた山々が
一雨事にむくむくと緑色に膨張を始めると
徐々に華やかに色を咲かせる、こちらテラ
cherry & berry、 ....
ななかまどの実は優しい
目覚めるにはまだ早いの、と
種を包んで眠らせる
外は雪、小鳥たちには信号
わたしはここよ
赤く光って合図する
ついばまれる実
やがて種は
生まれた場所を ....
いつからうまく歩けません。
なので下を見て歩いていたら
あなたにぶつかる午前0時。
なにもなくても躓けるので
平坦な道なんてありえない
それにも飽きて午前2時。
朝露があたって
....
「シエスタ」
ふたりでシエスタ
手をつないで眠る
肩が重なるくらい
寝息が前髪を揺らす、くらい
ぼくら同位置に同時存在できない
だからせめて、出来るだけ近くで
....
隣に座った旅人に
何処に行くのですかと聞いたらば
にこりと笑みを返された
なんだかそれがとても
尊い物のような気がして
私もご一緒していいですかと
たずねた
旅人は笑って首を振っ ....
2007/05/08
灰神楽の三太郎とは
私のことかも知れない
共通点は3男の戯け者か
実在の人物か分からないけど
昔、浪曲師相模太郎がよく演じてた
....
ハギオってゆうのは
彼女でもない女
何人も部屋に
つれこんで
マンガの世界で生きるハギオを
あたしはサイテーだと言って
君はサイテーだけど少しだけ気持ちがわかる ....
他人の詩 自分の詩
他人の詩 自分の詩
今日 自分の詩よりもすばらしい詩を発見した。
他人の詩 自分の詩
他人の詩 自分の詩
今日 自分の詩よりもすばらしくない詩も発見した。(失礼!)
....
同じところにいるんだ、って
わかった瞬間に
綻ぶ表情とか
同じところにいるんだよ、って
教えたくなる瞬間に
動き出す指とか
全部 その人は知らなくて
こんなにこの上はむず痒い ....
何の前触れもなく
唐突に
涙腺が緩み始めた
止めどなく溢れ出てくる様子は
雨の日のマンホールのようで
なんだか笑いそうになってしまったけれど
それでも
引きつらせてしか笑えなかった
....
桜散りすでに秋の風たちぬ
にせもののあなたと過ごした月見草
朝顔のつるに巻かれし夏の園
脱皮した蝉のぬけがら捨てられず
キセルしてまでも行きたい終着駅
靴底に見つけた春の ....
魔法使いという名のおばあさん
今日もゆぅらり揺り椅子で
黒猫撫でてお茶飲んで
お日様相手にうたた寝してる
空飛ぶ箒に引っ掛けた
雨呼ぶ帽子もゆらゆらと
風に{ルビ戯=あ ....
悲しい顔をした夜が明けて
昼間の日差しが
軽快に踊り始めようか
というのに
透明な涙が
胸の中で
溢れていた
だれにも見せたくない
それは
意固地な決心で
馬鹿みたい
か ....
ゆらりと揺れた雑草の陰
白い花びらなんの影
るるると鳴くのは{ルビ何=なに}の声
るりりと鳴くのは{ルビ何=なん}のこえ
ゆらる花びら白い影
るるりと草が鳴いている
明日は雨が降るろう ....
言葉が僕たちを汚さなくなって
久しい
お悔やみに
少し遅い桜の木の下に
鉛の文字を埋めてみた
泥が手にはね
鉛の文字は
薄荷棒のように冷たい
桜は八重だったと見え
あれよあれ ....
:早弁したからお腹すいちゃった!
:昨日バイクで事故ってさー
:ライブ行って来たんだって?
:それで車の中でねぇ〜
:オレ、禁煙してるんだ
:ウイングスのコンサートが・・ ....
どこかへ軽々しく飛んでいくから
スパゲティの紐を結んでおく
晴れた日には雨が降らない
哀しい夢を見てしまったら
こちらには戻れない
可愛い女の子の歌う歌は哀しい ....
火は熱い
氷は冷たい
石は硬い
マシュマロはやわらかい
斬鉄剣じゃ、こんにゃくは斬れない
そんな感じで君が好き
影を追った 皐月
梅雨はまだ来ないね
もう一度 駆け出して
もういいかい
翳りの無いコンクリートは
熱に浮かされて
揺れる
霞む影
まあだだよ
幻に ....
お客さんはこの近所かい
俺は二・三年前は
西新宿あたりでよく飲んでいたものさ
都市再開発とかいうやつで
空き地と金網ばかりが増えていって
小さなスナックやら寿司屋やらが並んでいたのが
一軒 ....
ぼくだけの世界
浮かべて沈めて遊んでた
バカなことだと思うだろうに
勝手なぼくは生き急ぐ
つまらなくなったら、終わりだ
だったらぼくは、何度終わったのだろう
この手の平 ....
夜中に雨が通り過ぎた朝
近くの林から
夏が歌っている
共に生きていることを
呼びかけながら歌っている
昨日が雨だったことを
忘れさせるような昼
川の中から
夏が歌っている
自分が ....
床下の古い梅酒の甕の中に
老女が一人 ちんまりと正座している
皺だらけの顔でにこにこと笑いながら
一匹の小さな透明な竜と遊んでいる
琥珀色に澄んだ酒の中で 軽く竜を弾く
竜 ....
どっかのブログに書いてあった。
『キャバ嬢の仕事は、夢を売ること』
少し苦笑いになってしまった。
日曜日は連絡つかなくてごめんなさい。
化粧だけうまくてごめんな ....
夏の結構暑い日に
君と二人でベンチで食べた
甘いおやつのチョコボール
集めてた銀色のエンジェル
あと一枚で揃うのに
なかなか出てこないんだ
まだもらったことのない
おもちゃの缶詰 ....
あまえんぼうだな〜
寂しいのはお互い様
早く寝なさい(^^)
泣いてるなんて言えなかった。
声が聞きたいなんて言えなかった。
もう少しだけって言うのが精一 ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる
奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
七十二歳になりて
永い連休が過ぎた。5月7日72歳の誕生日である。フランス大統領は保守になった。共産党・社会党ご苦労さんである。その役割を果たし、社会主義は終焉しつつある。
フランスは ....
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