この宇宙は
無から生まれた
無は
何もない真空のエネルギーとなった
真空のエネルギーは
10の80乗個の原子と
無限の未来に広がる力を生んだ

我々の身体や心の中にも
真空のエネルギ ....
赤血球のヘモグロビンが
その炭素原子を吐き出す
特別な意味を持った炭素原子

見知らぬ酸素原子にまとわりつかれて
二酸化炭素になって出て行ってしまった
あたしの炭素原子

どうして ....
              140323


粗忽な女なんか存在しないと
その男は思った
粗忽者はすべて男なのだと確信した
山間に住んで次第に山男のような風貌となり
里に下りてこなくなっ ....
苔むした三色ねじり棒が
時折脈動しながら回っている

脳天の禿げた主人は
「皮脂がいかんのですわ、皮脂が」
と、言いながら
頭髪の洗い方を指南するが
なぜ実践しなかったのだろう
と、不 ....
あのやまのかなたには

既にあるものがあるだけだ

定点はじぶんの肉体にあるのではなくて

こころを生み出す

脳のなかにあるのかも知れない


昼と夜の長さがほぼ同じなのだ

春分の日なのだ

なに ....
フラフラと
朧月の生温い宵に
プラプラと
妄想の尻尾をぶら下げて
ブラブラと
調子っぱずれの自律神経をナビにして

此岸の縁をそぞろ歩く

フラスコの中の
フラストレーション
 ....
「会社が潰れるかもしれない…」
夫が青白い顔でポツリと言う

「そう。じゃあ、じたばたしても仕方ないわね」
私は、パッションフルーツ入りの
プレミアムヨーグルトを食べながら答える
視線はス ....
夜の闇は恐ろしい
目の前に何がいるかもわからないのに
自分がここにいることだけがはっきりしている

いっそ
自分も含めここに何がいるのか
誰も何もわからなければ
よかったと
闇の中 ....
この公園には獣がよく来ます

あの石積みの崩れは
イノシシの仕業
あなたの足下のぼこぼこした土
それは狸の厠
先ほど あなたの踏んだ黒い豆
シカの落とし物ですよ

昼間花見客で賑わう ....
 壁を見つめて壁に書いた
 壁に眼で書いているから
 誰も気が付かないだろう

 もうこの壁ともお別れだ
 明日は別の壁の前に居る
 じっと壁を見つめた日々

 壁の前に机を置いている ....
                     140321

本末転倒のお話しなんですが・・・、と
怖ず怖ずと切り出した男の眼が今にも飛び出しそうにけいれんするように震えている
そんなに怖い眼に会 ....
月が満ちた午前零時
引力は拮抗する

三角関数が
どうして重要なのかを
知りたくないですか?

月のひかりは
海底までとどかないから

微弱な引力の波動を
感じているしかない
 ....
               140321
母国を拒否する現在の遊牧民は
国境を意識しないではいられないから
母国も異国も敵対するもののように感じられてしまうのだろうか
遊牧どころか
犬を飼 ....
押しても引いても現実は容易には動かない
しかし個々の事象は絶え間なく瞬時の変化をとげてゆく
成長とは産声をあげた瞬間からの死へのあゆみ

明日はわからない
でも希望はそのやわらかな隙間に生ま ....
呆けた{ルビ斑=まだら}の歌声に
後ろから捕えられ
目隠し外せば 春は
    娘姿の老婆
千代紙から蝶
切り抜いては 
    ふうっと 吹いて

この肥大した冬には 
心の資産全 ....
川伝いに伸びる
でこぼこ道の向こうから
菜の花がきれいね、と
懐かしい人が
光をまとってやってくる
どこかで硝子製の呼び鈴に似た
澄んだ鳥の声が響く

あなた、
ずいぶんともう
大 ....
クロレッツを二粒
鼻腔を流線形が疾走する
春よ来いの大合唱
彼女は鼻腔に猫を飼っている

空には翼を持った豚
犬と羊が阿呆面で見上げる
五輪は四輪より速い
すべては風の前の塵に同じ ....
わたい、もやしはきらいや。

病室のベッドのうえで
母がぽつりと言う

六十年も付き合ってきて
母の好き嫌いをひとつも知らなかった
そんな息子だ

お父ちゃんがな、腹切ったときに出て ....
時間は記憶のなかに堆積して
想い出になるものだろうか

涙は溶かした時間を映しながら
様々に色をかえてゆく
きみのハンカチを染めないでその色に

きれめのない時間のなかで
ピリオドやは ....
水平線に
盛り上がった入道雲
の中へ
入ってゆく船
をあなたと
見送った日

渚に係留された
氷川丸を眺めて
赤い靴の少女を歌い
砂に埋まった啄木の蟹を
掘り出した二人は
こぼ ....
C51の動輪光る
平和ニッポンの裏口を
急いで回る
こっそり回る
素早く回る
古ぼけた寝台車
古ぼけた3等車
金持ちの2等車
ひととおり引き連れて
今日も上野をこっそり出てゆく
煙 ....
故あってかどうかわかりませんが
猫に生まれまして
たいへん恐縮している次第でございまして

私が人間なら大変かなあともおもうこと
多々ありすぎて
申し上げることも躊躇いたしますが
あえて ....
コートの下からにょきっと生えた

細長い煉瓦の色をした

煙突を背負った男は

大きな麦藁帽子を被っているので影のようだ

軍手にした鉤状の蔓で

雑木林をほじくりながら何かを探し ....
まさか 夢にみるとは思わなかった
明け方の私の夢に現れた
君のことは何も知らないのに
ネットという魔都で知り合ったのは
ずいぶんと昔のことだった

私が詩を書き始めた頃
君の書く詩はとて ....
傘潰したいかのようにふる雨に応じるように生きる日々あり

つい泣いてわけ訊くひとも無い暮らし言いたい気持ち抑えられない

そろばんもカエルの解剖実験も避けて通れた転校万歳

大規模な改修工 ....
突然
中1の長女が私の単身赴任先のアパートに転がり込んできた
つまり家出だ
終業式まで後2日

どうしたんだ?

  洗濯 掃除 ご飯の支度 
  全部やるから ここにいさせて
   ....
【五色の指】

靴下を履かせた
五本の指に それぞれに 五色の靴下

おやゆび        りっぱ
ひとささんゆび     させないよお
なかゆび        めだたないよ
くすり ....
蟄虫啓戸
すごもりのむしとをひらく


ギィっと
闇に穴が開くと
部屋は一瞬で眩しさに満たされた

クラっと
意識が旋回して
しばらく身動きが出来なかった

何の理由も告げ ....
               140318

のろまなびるまなどという呟きが聞こえるので思考を中断、先へ進む
遂行するのはノルマ
のろまな奴では達成できないからその後ろには懲罰が手ぐすねを引い ....
春が降り注ぐ
固くこわばった雪山に
冬の汚れをこびりつかせ

シャーベットに足を取られ
車が跳ね上げる泥水に
コートを汚され

春が降り注ぐ
微笑がこみあげる

春が降り注ぐ
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無、真空のエネルギー、そして無限の未来へ- ichirou自由詩10*14-3-23
循環- 藤原絵理 ...自由詩4*14-3-23
粗忽な男- あおば自由詩9*14-3-23
理容店- 山部 佳自由詩314-3-23
あのやまのかなた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...214-3-23
FR/PR/BR- nonya自由詩19*14-3-23
プレミアムヨーグルトを今日も買いに- 夏美かを ...自由詩30*14-3-23
未来に向かって生きていけ- ichirou自由詩5*14-3-22
夜は獸- イナエ自由詩10*14-3-22
壁・・・- tamami自由詩1514-3-22
ひまつぶし- あおば自由詩5*14-3-21
サンゴ- 藤原絵理 ...自由詩714-3-21
麦踏み- あおば自由詩5*14-3-21
幻灯機- 梅昆布茶自由詩1014-3-21
春を装う死の詩- ただのみ ...自由詩19*14-3-21
きつねのよめいり- そらの珊 ...自由詩19*14-3-21
IP- nonya自由詩14*14-3-21
もやし炒め- たま自由詩30+*14-3-21
堆積するもの- 梅昆布茶自由詩914-3-21
山下公園にて- イナエ自由詩10*14-3-20
急行青葉号- あおば自由詩8*14-3-20
猫の口上- 梅昆布茶自由詩1514-3-20
煙突男のはなし- 灰泥軽茶自由詩414-3-19
【_今朝の感傷_】- 泡沫恋歌自由詩14+*14-3-19
冬模様(雑詠)1_(一〇首)- もっぷ短歌514-3-19
掛け布団- ichirou自由詩19*14-3-19
ひとあし_おさきに_三部作- るるりら自由詩12*14-3-19
蟄虫啓戸- nonya自由詩17*14-3-18
義務とノルマ- あおば自由詩5*14-3-18
春が降り注ぐ- Lucy自由詩17+*14-3-17

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