灰色のコンクリートには
ない、ない
としか書かれていなくて

薄紫色の夕暮れには
さあ、さあ
としか書かれていなくて

茶色の地面には
まあ、まあ
としか書かれていなくて

青 ....
また
「会えない」のメールを
削除できずに
鼻腔に遺された
親友のお骨の匂い

身体に染付いた
病院の匂い

金木犀でもなんでもいいから

どうか消して

いい香りで
わたしをいっぱいにして
恍惚の森の道化師は骸骨のようなその腕に
あの娘の頭蓋を抱いていた

砂漠の泉の畔には烏が群れを成していて
魚の死骸を囲んでた

それなら僕は群青に染まる夕日を閉じ込めて
夜に輝くあの星に ....
一生懸命マスカラ塗って

暖めたビューラーで扇状にカールさせて

鏡の前で何度も角度を変えてチェックした


なのに このありさま


ここ一番て時に下まぶたは黒ずんで

至近 ....
また原油
高騰の影響で
野菜の値段が
上がっている
そうだけど
生命が燃焼し
続けるその熱効率は
これから永い
冬までずっと
下方向に
傾いていく
ビニールハウス
栽培の野菜を ....
夜更け
車窓に映るわたしの影
扉にもたれて
窓外を見ても
映っているのは
疲れた車内

電車を降りれば
きっと夜風が吹いていて
わたしをやさしく家まで連れ帰ってくれるだろう

け ....
10センチしか
開かない窓と

網格子のガラス

誰も逃げ出さないよう
注意を重ねて

それなら

私が私から
逃げ出さないよう
力を貸して

もう
あっちの世界に
還 ....
九月
あなたが好きでした

あこがれの名ばかりを孕んだ
鳳仙花が弾けています
木の葉が
択んで
静かなところへ落ちつくように
黄金の峰からふく風がゆきます

夕暮れがやわく優しく
 ....
「人肌恋しくて、電話したの」

あなたは鼻で笑ったけど

口角を片側だけ上げて笑う

いつもの顔してるって わかってる

誰でもいいわけないじゃない

声聞きたくてさ ほんとに
 ....
電気が消えた中庭
ライトを運ぶシルエット
刷毛を握ってベニヤに汚い絵を殴り書き


f..f.f...flower!


花の絵を描く
勢いは乱雑


f..f.f...flo ....
話を聞いてくれて
ありがとう。
表情変えず 文句言わず
最後まで付き合ってくれて
ありがとう。

君に何度救われたことか。

君の笑みは 
私にとって最高の薬。
君のおかげで
私は頑張れるんだよ。
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
僕の今いる部屋からは月は見れん

窓から乗り出して東を見ても黄色い奴はおらん

パソコン閉じて さあ帰ろうかなんて思うときに

そういえば最近 月を見てないなぁなんて

センチな発想し ....
つらつらつらと
したためるように降りますので
真夜中、
ふとんの中より失礼して、私は両の耳で静かに拝見いたしました

お手紙は
窓や庭の木木いっぱいに長々と書かれてありますようで
これは ....
秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる

顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音

体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今
『海の中で時計は止まる』

そっと手をつなぎながら
僕ら海に泳ごう
ひと足とびに歌を口ずさんで
思い出の波にゆらぎながら
毎日君に話せなかった言葉を話そう


『羊が手を振る』

 ....
此処から視える世界は

何て判りづらいのだろう

街も、空も、君の笑顔も

総て朧げで、悲しい

やっぱり僕は

魚の気持にはなれないや


さぁ、早く出ようか

 ....
彫刻を愛でれば
白い大理石がとろけそうだ

柔らかな肉のひとつひとつ
今にも流れるように動き出しそうで
私は思わず息を止める

布地の擦れる音がする
静かな瞬きが繰り広げられ
その度 ....
帰り道、隣で揺れる長い髪、直視できない君の横顔

何気なく体育の時間に髪の毛を、束ねた君にときめいている

癖毛なの、拗ねる君が愛しくて、天然パーマに今日もドキドキ

いつもより、少しオシ ....
ずっと
雲に話したいことが

あるの

でも雲は
なにも話さないの

聞いてくれてるのかな
君はどこかへむかい
歩き  走り
僕の知らないどこかへと
たどりつく

その途中少し疲れたなら
僕のいるここに
立ち寄ってくれないか
向かいのいすにすわって

ここまでやってきた理 ....
あのとき
きみと見た
あおぞらは
不安でいっぱいのぼくを

新しい
明るい気持ちにして

まほうをかけてくれました

今ひとりで見る
そらは
あの時とおんなじように
きれいで

ぼくの瞳を
そら色に ....
目の前に横たわる死体から
なにを手に入れた

喉を縊ったその手は失ったはずだ
束縛を解いたその心は手に入れたはずだ

保存エネルギーを

{引用=
電柱の上にとまった黒い少女
クス ....
無いものねだりをするよりはと
秋の白い雲流れる堤防で
ひとり
清貧ということばの意味に思いを馳せる

それはあまりにも懐かしいことば
仄かなランプの灯かりを頼りに
見果てぬ夢を追い続けら ....
プール前の花壇に
コスモスを見つけて喜んでいた そのくせ
君は、緑色のため池に沈んだ季節を
あまりに切なげに指す
わかってる 
君も、僕と同じ色が好きなんだろう
空のいろ、でもなく ....
練習中の友待つフリで3組の廊下の前を行ったり来たり

なんでもないはずの水曜が記念日になったらいいなと追いかける君

文化祭あけたらホントに秋が来るそんな気がしていた帰り道

 ....
都会的な駅の風景に紛れ込んだ
荷かつぎの老婆は
自分は昔からそうしているのだと主張するかのように
背中の荷を左右に揺らしながら
いつもの朝を始めている

満員電車の中
上等な仕立てのスー ....
秋を肴に一編の詩
まずいな
無口な月が雲隠れ
うまい酒は
そうあるものではないからな

あのひとがいなくなった
突然 ぼくには
あのひとにはもう会えない
おそらく ぼくには
辛い肴 ....
思いっきり声を上げて泣きたいのに

それすらも出来なくなってしまった

感情とはこんなにも脆く儚い
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生ノート- 小原あき自由詩24*07-10-7
終わりかな- 風音川柳3*07-10-7
金木犀でもなんでもいいから- 風音自由詩5*07-10-7
- 風見鶏自由詩207-10-7
バリア- まりも自由詩2*07-10-7
初秋- りゅうの ...自由詩5*07-10-6
こんな夜は- 風音自由詩5*07-10-6
10センチの窓- 風音携帯写真+ ...4*07-10-6
九月- soft_machine自由詩15*07-10-6
堂々巡り- まりも未詩・独白2*07-10-6
f..f.f...flower!- 皆川朱鷺自由詩2*07-10-5
君のおかげ- Rinka携帯写真+ ...707-10-5
ぼくのかなしみが骨に似ていても- わら自由詩36*07-10-5
今夜は月がでてるのか- 短角牛自由詩5*07-10-5
雨つづり- フクロネ ...未詩・独白15*07-10-5
秋三首- 宮市菜央短歌5*07-10-5
宵闇気取りでコンニチハ- プル式自由詩12*07-10-5
in_the_water- manabe kenta自由詩3*07-10-4
水滴。- 皆川朱鷺自由詩3*07-10-4
君の髪- 神音短歌407-10-4
でも雲は- 風音携帯写真+ ...4*07-10-4
夕日- こころゆ ...自由詩4*07-10-4
そらのうた- 和森朱希携帯写真+ ...507-10-4
虚軸天秤- 悠詩自由詩6*07-10-3
銭の花- 恋月 ぴ ...自由詩34*07-10-3
クオリア- Rin K自由詩29*07-10-3
文化祭、あけ- アイバ  ...短歌307-10-3
- 彌月自由詩2*07-10-3
秋に- 乱太郎自由詩12*07-10-3
儚さ- ライチ自由詩4*07-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639