四季の歌
chica

<春>
武士こそは立ち止まって泣けばいい薄墨色した花びらの散る

<夏>
ひまわりは悲しからずや太陽の振り返らない愛を葉に受け

水揺れる透明ブルーの夏空に白い雲浮き蝉の攪拌

<秋>
名月に頭(こうべ)を垂れる稲畑 神が歩いた黄金(こがね)の絨毯

白線と赤とんぼ飛ぶ夢の跡沈む校舎と燃ゆる夕焼け

<冬>
独りごちワタシ色した寒空のたった一つの星に願いを



短歌 四季の歌 Copyright chica 2006-12-15 03:51:34
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