いずれ修復されるだろうと
私はただ見つめていた
やがてそれすらも忘れてしまい
背景の一つとして色を変えた

置き去りにされたもの
斜陽がそっと撫でてゆく


価値がないから捨てられるのか
捨てられて価 ....
“熱が冷めた”らしい。

きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
 ....
車のドアを開けて
アスファルトに降り立ち
ゆっくりと
夕焼けを踏む

夕焼けについて書こうと思う
古びて傾いた夕焼けについて
それは人通りのなくなった街道の
傍らに立つ廃屋の壁に
擦 ....
目、良くない
目、悪くなった
目、ケータイ画面の見過ぎでさ
目、ドライアイ
目、逆睫毛
目、結膜炎
視神経壊滅
目、悪くなってさ
目、不自由になってさ
斜め見してごまかしたりさ
「 ....
昨日実家に帰ってきて今日は本当に予定がない。
家の隣が中学校なのだが(中学時代はふらっと学校に通えていた...)、
どうやら明日は運動会らしく、朝から予行練習のためのパヒュームとかアニソンが爆音で ....
気付けば漕いでた
ブランコ ぶうらん
始まり無い終わりも無い
背景
満月
ブランコ ぶうらん
逆上がり浮腫む半身
くの字の両脚激しく痺れ
血が巡らずに鼻から出血
ぶうらん ポタリ  ....
なぜ君に関係したものにしたんだろう


だから忘れられない


明け方はうっすら寒くて


冬はたしかに存在することに震える
洗練潔白であって
誰からも気に入られた
両性具有の子


孤児のようで、令嬢のようで、
快活のようで、冷淡のような、
両性具有の子


初めから大人の社会の中に置かれ
交わる言葉 ....
酷いささくれに塗るクリームを探して
降りた事のない駅に下車する
夕立が来そうで、少し慌てて、薬局を探す


コンビニエンスストアに置いてはない薬だと直感で解っているから
薬局を、強いクリー ....
あまくなった
熟れた私は
のばしかけの髪を
洗う。

したたる
雫をなめてみて。
りんごの
香りがするよ。

モーツァルトを聴いて育ったりんご
のように
あまい
からだ。
 ....
私がふたごだったとき
ずっと森で暮らしてた
ふたりおそろいの服を着て
毎晩同じベッドで夢を貪りあった
ふたり一緒にいること
それが当たり前の世界だった

私がふたごだったとき
世界はひ ....
朝起きて具合が悪いといったら
「休みなさい」
と母がいう
ぼくよりいつも遅く出かける父は
今日は会社に行ってすでにいない

うまくいった
とぼくはおもった
普段なら熱をはかられて
「 ....
わたしの中は

内臓とか
血とか
脂肪とかじゃなくて

海 が広がってるんだと思う



わたしの泣き虫のレベルは
ランクをつけるならAAAだ

本を読んでは泣き
曲を聞い ....
選挙カーはすれ違う僕を威嚇するかのように

年増うぐいすの声をぶつけてきたので

思わず

避けてしまった




遠ざかるにつれて
ドップラー効果の適用で
声が低く転調されていった


 「 ....
地図でしか知らない街へ歩きたい持てる荷物と君と二人で

黄金の秋の世界でコーヒーを飲みましょうリスを見守りながら

「すまない」といつか未来で言うだろうきっと言われてまた言うんだよ

愛だ ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
私が永遠に朝にならないので
後続する螺旋は、夜空にひねりこみだしました
すると我先にと町工場が巨大プラスドライバを打ち上げて
夜のネジをぐるぐると外してゆくものだから
空からたくさん落ちてきた ....
長いものには巻かれるほうだ。
だから君にもグルグル巻かれてる。
あんまりキツク巻かれたりして、イテタタタ…みたいな時もある。

時には撒かれちゃったりして、君の姿が見えなくなっちゃったりして困 ....
                   090807



工程表をチェックする
好きなように出来るのは今のうちだけだ
楽しんで書きましょう
趣味の雑誌の解説に目を走らせる
好きなように ....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない

水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
まぶしくても欠けていた
陽気なあなたの翳りに
こんなにも離れてから
気がつく、それも
霞んだそらのむこうで
どっちを向いて眠っても

涙がこぼれて来る。




やっと眠りについたと思ったのに

自分の泣き声で目が覚めた。






時間を戻せたら。

出 ....
100回魔法が

使えるようになったなら


僕はそのうち何回を

自分の為に使うだろう


自分を嫌っているようで愛している僕は

たくさんたくさん、使うだろうね
 ....
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち

仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた

良くない
一日の訪 ....
 
透きとおるような青い瞳を閉じて
月明かりをよそに
思索する空
道標を失った者たちの
無数の悲しみが白い炎をあげて
燃えている



どこにも行けないという絶望を
焚き木にすら ....
信じるものがあれば情報なんてなくても生きて行ける。

多くの人は雨が降ればカサをさすだろ?

それを見て今日は雨降りなんだと思えりゃソレで十分だよ。

カサをさすかは自分で決めるけどナ ....
月のひかりに近い
比重の


愁いが
瞳から溢れたとき


あなたはすでに
詩人であった





淡い湖に半身を浸して
何かを探し求め



深層に沈む
リングに手をのばす






ひと ....
かたく凍った夢を砕いて
画用紙に宇宙を描いて暴れだす
果てのない星々の海は瞬き、
チビけた鉛筆が一本
煌く銀河を縦横無断に奔る


つめたく凍った言葉を融かして
原稿用紙に文字を紡いで ....
蒼と紅が溶け合う黄昏

澱んだため池と 汚れたアスファルトを割く
目に痛いくらいの白いレールに

咲いていた

薄黒い緑手を緩やかに伸ばして

《寂しいんだ》

絡みつく

そっと触れれば
震えるよう ....
言葉を持って
大人になって
みんな忘れてしまっているが

赤ん坊には小さな合図がある

小さな両手を差し出して
結んで 開いて
ママ! おっぱい!

切なそうな声で
「ふ〜ん」と ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘却の青い時間- 中原 那 ...携帯写真+ ...8*09-9-21
冷めた熱の行方- 三奈自由詩12*09-9-20
夕焼けについて- オイタル自由詩12*09-9-19
失明/反転- ゴースト ...自由詩5*09-9-19
帰省- さわ田マ ...携帯写真+ ...4*09-9-19
空中ブランコ- ゴースト ...自由詩4*09-9-17
パスワード- アイバ  ...自由詩409-9-16
アルビノ- ゴースト ...自由詩6*09-9-9
檸檬- ゴースト ...自由詩5*09-9-5
りんご飴- とうどう ...自由詩15*09-9-4
私がふたごだったとき- 未有花自由詩24*09-9-3
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奪われた夜のネジもしくは私が夜闇に奪われた、あのネジ- 北街かな自由詩13+*09-8-14
ギリギリ- BOOKEND自由詩10*09-8-10
工程表- あおば自由詩9*09-8-7
水のない水槽- 三原千尋自由詩23*09-7-30
- たりぽん ...携帯写真+ ...3*09-7-22
蒼い刃- 高杉芹香散文(批評 ...309-7-13
100の魔法の使い道- 三奈自由詩909-7-9
暗い窓辺に_★- atsuchan69自由詩20*09-7-9
白い炎- 乱太郎自由詩23*09-7-8
15/40- BOOKEND自由詩9*09-7-6
月下の言霊- オリーヴ携帯写真+ ...2109-7-5
チビけた鉛筆の唄_★- atsuchan69自由詩29*09-6-27
花想遊郭- 愛心携帯写真+ ...7*09-6-18
小さな合図- マリエ自由詩1109-6-17

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