果てしないと儚いの違いが
正直あまり分からない
息を覚えた頃
気付いた
ここにいるべきではない
ではどこへいくのか
どこへいこう
さしあたり
感動したい
ある日感動のあま ....
目が覚めたら朝が来ました
目が覚めても朝が来ました
昨日と同じ今日が怖いので
今日と違う明日が恐ろしいので
僕はバリアを張って僕を弾いてしまいます
僕らはオーラを発して僕らを放してし ....
この度は当社の製品をお買い上げまことにありがとうございます
つきましては、使用上の注意についてお知らせいたします
この製品は防水仕様となっておりますが
長時間に渡っての水中への放置等はおやめ ....
夢染める 折々の日々 同じ時 流れ流れて どこどこ憩う
日記にて 徒々なる日 綴りては 積み重なりし 笑顔と涙
ご機嫌に 口笛吹けば 飛んでくよ 茜の空に あの日の迷い
....
てばなしても
いいものをもっていて
届かない
雨あがり
ガラスむこうのひかりへ
わずかに
手、添わせば
悲しみの中でしか人は
本当に出会わないのだとすれば
これほどの奇跡はない
眩しさの中で大事なものを見失い
愚かにも己の力と過信する時
太陽の下
多くのものを焼き尽くしてすべて失う
....
突然の激しい雨に言葉切り
雨戸を閉めた君の白腕
さぁさぁと静寂の中に衣擦れと
息遣いのみ聞いている午後
まだ止まぬ長雨の中見送られ
しぐれ柳をくぐりて走る
ゆれてゆれていま夏風に何問うのでしょうあじさい紫陽花この白昼夢
青い花いいないいな
でも紫も
名前に負けない輝きがある
昨日の雨は飲んでしまった?
それとも土に凍りつ ....
カエルの傘を買ってもらった
二才半のひなちゃんは
雨も降ってないのに傘をさし
お部屋の中でも傘をさし
コンビニの中でもさしたがり
車の中でも傘をひろげて
とうとう母ちゃんにおこられちゃっ ....
例えば
地雷で盲目になった戦争孤児の少女の状況は
誰かがひざまづき心をこめて祈ったところで
何も変わらないでしょう
「では私に何ができるの?」
知りたいのです
....
己が道を求め
憧れながら
それでも道を外れ
手を伸ばしもせず
そのくせ夢を語り
あぁ何するものぞ
何するものぞ
ほとんどの人は、もう
溺れているの
誰も気づいていないだけ
澄んだ指さきが
アルカディア、と答えて
空の一角をさす
新しい風景、新しい秩序
それは
見たことのない宇宙
(行け ....
生きる希望などこの世界には無い。
あるとするなら、それは君の胸のうちにしかないものだろう。
押してだめでも
引けないときがある
一歩でも下がれば
負けてしまうと思うときがある
失敗しちゃう事も
それなりにある
後悔する事も
けっこう頻繁にある
でも意地を張 ....
なくし物を忘れることと
さがし物を思い出すのは
どこか似ている
{引用=これでおわりかもしれないことが
毎日たくさん響きあっていると知って
目の中だけにある見えない雪に溺れた、溺 ....
ドレス姿の君の影と
ちぎりちぎった招待状とを
蒼穹に投げ放つ
傷つけたくはないけれど
少しぐらい
傷ついていてほしい
真面目ぶって受ける授業と
最低賃金のバイト
作り出した自分に囚われて
結局そこに生み出された
中途半端な疲労感
中途半端な疲れを癒すには
安い炭酸のチェリーコークと
見知らぬ男と ....
雨降りて 蛙も宿りに 帰りたり
窓枠に 狭しと並ぶ 白きもの
紫陽花の 葉の裏見れば 蝸牛
長靴と 黄色い傘の 帰り道
水たまり ....
1人見上げる
夕暮れの空
声なんか
かけてくれなくていい
1人は
そんなに
嫌いじゃないから
炎が大きくなると
みな逆に息をひそめる
瞳にかすかに邪悪なものが
やどっていたとしても
驚いてはいけない
子らは儀式の最中において
完璧に集中している
滅茶苦茶にされた背伸び
搾取されゆく背伸び
二つの背伸びの距離を
埋めようとする僕とあなた
そのとあなたのとを
掬い上げようとした光の差す隣人
帰ってきた隣人
かつて山羊だったか ....
陽がのぼることをよろこぶ彼女は
しろい色したどうぶつだ
泣き顔がうつくしいと言ったのは
まぎれもない事実だよ
うまれた瞬間そう感じたんだ
ほしがうまれてしんでゆく
ぼくが手をつなげない ....
採石場の跡地を
ヒトコブラクダが
ゆっくり歩く
かわいそうな気がして
コブをもうひとつ
描き足してあげた
耳の奥を覗くと
夜が明けるところだったので
慌てて帳面を閉じた
恋をする魔法があるなら教えて欲しい あなたにそっとかけてみるから
おはようとおはようございます それだけの関係だけど気になるんです
ぴかぴかの1年生にもなりきれない 恋愛初心者 でも恋 ....
虹色の透明なシャボン玉は
きらきらと太陽を反射して
青空に高く高く舞いあがり
初夏の爽やかな風に乗って
一番高い杉の木の真上まで
わたしたちの祈りと願いを
....
夜霧は闇を深くする
鼓動が響く夜の公園で
あなたのその堅い腕が
私を優しく包んでしまった
(涙なんかで釣る気もないわ)
いつだって ただ残酷で
愉快で笑って
馬鹿げて ....
柔らかに
穏やかに
緩やかに
流れて
流されて
せせらいで
途絶えることのない
序章の語らい
四季を幾重にも織り
魅せられてゆく背景を
美化することなくそのまま
鮮明に映しだし
時代を縫ってゆく ....
世界が滅びて
ただ一輪そこにある花を
太陽が照らして
空虚な僕は問いかける
すべてが消えて自分だけが残り愛もない世界で
どうして君は咲いているのかと
花は答えた
あ ....
そっと でいいから
ふれてみたい
あなたの零した一雫のわけを
どこから
流れてきたのですか
まりのような白い雲が
あちこち 漂っている
空なのに
雪解け水が激しく流れる季節は
....
受け取る形の器に手紙などよそう
近年から銀を塗られた鹿が来る
顔から火が出る者は仰向け 二十時の火
森の一本の木を凍らせ水場のグラフ
宇宙というカテゴリーに血で結ばれ挙式
....
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