誤解だとしても君が怒ってるんなら
悪いのは僕なんだろうね
ごめんよダメな僕で
簡単に謝るくらいなら最初からするなって
君は言うけど
反省はしてるんだよホントに ....
東京の街に出てきました
あいかわらず僕はなんとか大丈夫です
と誰かに歌った人がいました
そしてぼくもまた東京にいます
東京は来るたびに汚くて田舎くさいと思います
人の臭いが強すぎ ....
嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく
さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす
それでも机と机を隔てる
背の低い ....
美しき
君の隣に
居たいのに
近づくことさえ
叶わない夢
今はただ逢いたい
あなたに出逢いたい
キミにも出逢いたい
とにかく逢いたい
そしてアタシを放さないで
この世界に繋ぎ止めて
必要とされている満足感と
存在を許 ....
一、花の葬式
明日が急いでいたから
上手くエアポート落ちた
鞄に聞かれたクロワッサン
経験したら恋しい
画面いっぱい、銀色の群生
幻想は午前中
探してた新聞紙に
好きだっ ....
ネット詩ってのは
現代詩とポエムの恋だ。
どこまでも落ちてゆく。
後ろの席で
あなたの背中をじっと見ていた
明日の今頃には
きっと君はここにはいない
そして
君がここに戻ってくることもない
私を残して
あなたは旅立ってしまう
いつだって
私 ....
耳をすますと
遠く潮騒が聞こえる
ドアを開けば幻の海
白い波頭が立って
空はおぼろに霞み
「春だね」とつぶやくと
「春ね」と君が応える
潮風が弧を描いてゆく
君の長い髪がゆらめ ....
さよならの仕方を
手の振り方を
忘れてしまったの
わからない
わからないけど
きっと、この体温が
バイバイの代わりなのね
倍の力で抱きしめて
そしたら
2倍幸せにな ....
お久しぶりです
千年ぶりくらいかな?
ヒトゲノムを分析してみたら
前世はレーサーだったらしいです
西暦3007年の流行は
自家用のスペースシャトル
バーチャルの教会で式を挙 ....
根腐れで
既に逝った友のわきで
水をくれぬ主人を
恨む事を
知らず
こうべをたれ
なみだで
うるおわず
水に事欠かぬ金魚
主人に泣訴
ぷくぷく泡で
声にな ....
私は今でも忘れない
学校の帰り道
家に着くまでに
いろいろな影を踏んでいく
影踏み遊び
大きな木の影家の影
人の頭を踏んだこともあるけれど
鳥の影を踏めたときは
空を飛んでいるようだっ ....
雲のように
雄々しく自由気ままに
空という人生行路を流れ行く
時には羊のように{ルビ溌剌=はつらつ}と
晴天の空を駆け巡り
時にはどんより{ルビ鈍色=にびいろ}に
大地を覆いつくす影と ....
聞き捨てならんな
お前はあれを首と呼ぶのか
2メートル以上はあるあれが首か
そりゃキリンにだって首は要るだろうよ
持ってたいだろうよ なくしたか無いだろうよ
頭と胴体のあいだにキュッと一本ほ ....
その痩せ細ったライオンは本が好きだった
本であればなんでもよかったのだが
ライオンは特に哲学に没頭した
一つの言葉にあれやこれやと
考えることが好きだった
三度の肉よりも本を優先していた
....
君のこぼれた笑顔の隙間から
幸せがあふれ出て
それが僕の心に染みこんで
僕の心が満たされる
笑顔って
そういうものなんだよ
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる
そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
祭壇の上にぽつり と一つ
甘い香りをただよわせ
みずみずしさを内に秘め
ひっそり 凛然と たたずむ
濃厚な蜜をたっぷりと細胞にふくみ
ふっくりと艶やかな曲線で
....
誰もいねえよ
目には無人バス停
足元振り払え
闇の声
飛ばせ遠くの
走りながらの
石ころドライブシュート
空を切れ
月がきれい
一瞬夢心地
だけど汗模様
涙は見えない ....
俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている
ヴ
いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる
俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
....
{引用=
【悪魔の証明】あくまのしょうめい
「ない」ことを証明するというだけのとても簡単で難しいこと}
空白く(あれ)僕がいるはずだった夏のブラジルゆきのひこうき
ビートルズゴ ....
懐かしいと思ったのは、
かつてそれが自分のものだったから?
それとも自分だったものは
もうどこにもいないから?
でもぬけがらを手に取って
こんなことを考えてる、
そんな自分は誰 ....
天国から贈られてきた歌を聴くと
荒んでいた心が洗われたような気がする
背中に翼が生えて
夜空を飛び回れることができる
人間は殺生という罪を償うために自ら翼を削ぎ落としたのだ
君の ....
遠鳴りを
たずねてゆびは
更けてゆく
傾き、
あざむき、
なき、みさき、
橋の向こうを告げられぬまま
こころもとなく
火を浴びて
頑なに
待ち人の名を ....
桜を煩わしいと
思ってしまうのは
どうしても
思い出してしまうから
葉桜のほうが好き
そんな嘘をつくのは
桜そのものを
嫌いになれないから
どうしても
思い出す
あなたの頬 ....
M子はさぁ、
ちょいと小柄な女なんだけど
子持ちでキャンキャン働くOLで
けっこう可愛いんだけど だいぶ生意気。
去年の暮れ・・・・部長とさ
ホテルから出てくるクルマに
サングラスかけ ....
息停めて
ほーっと階段一気にかけあがってみてん
一息ついて
階段の踊り場でふっと息をのむ
あっちゅう間に十段も飛ばしてしもうた
もったいないことしたかなぁ
そっと視線を ....
私はもうおとななので
食べたい時に
カレーを作れる
何でも
好きな材料を
入れて作れる
今夜は
チキンとシーフードと野菜のカレー
ちょっと
盛りだくさんすぎた気もする
背後から抱きしめられる気配が
して
「だぁれだ?」
そんなのあなたに決まっているのに
他のだれかを想像してみる
雪の降らなかった今年の冬を
ひとりで歩いてみた
行き先なんか
決めた ....
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