今日はしとしとと雨なので
天体観測は中止
傘を持ってこなかったけど
濡れて帰るのは楽しい
口々に喋る子供たち
「ヘビ座、トカゲ座、ミドリガメ座・・・」
ほこりっぽかった道は
黒々 ....
裏通りに 傾いた陽が落ちてくる頃
放課後の声たちが 初夏の帯にのって
泳いでくる
バギーの乗客を覗いて
ほんのり口角を上げて
青いランドセルが追い越してゆく
まだかたそうなランドセル
さ ....
光りを纏い取り戻していく
近い記憶の
無邪気と純粋
瞳に映る輝きに
洗われていく心
今は半分しかない
あの頃のわたし
透明なはずの七色の粒を集めて
....
苦しいとき
なぜか
いつも上り坂があった
何でこんなときにと
腹が立ったけれど
その坂を上らなければ
目的の場所には行けないので
上るしかなかった
上り始めると
思っていたよりは ....
システム関連スレ3
[101]片野晃司[2007 06/06 07:15]
>ユーザー番号、ハンドル名
>文書番号、投稿者のユーザー番号、投稿日、タイトル
>ポイントを与え ....
暗い海の底で
一匹の魚が尾ひれをゆらゆらさせている
海面は荒れても
相変わらず静かな深海で
目を閉じたとき
こんなふうに浮かぶ愛は
傷ついたっていいんだけど
ただ複雑にしたくない ....
絵本を読んでいました
それはとても悲しいお話でした
私は涙を流して
それは絵本の一ページに落ちました
その涙が乾くまで
私はそのページをずっと眺めていました
そのペ ....
夜を巡り
たどり着く
君の皮膚と薄皮一枚の距離
この夜を巡って
法華経を読経する
自死した 君や
見ず知らずの 霊に
夜の底で 親しく
妙に明るい 死者の森を
読経しなが ....
そんなこといくら思っても 口には出せないから
あなたの横顔を覗き込みながら、願う
あたしの胸に顔をうずめてすやすや寝息を立てるあなたを
いつから当たり前のように見つめられるようになったのだろ ....
君が僕に触れた
その指先から、ほどけて
僕の身体に巻き付く
見えない包帯に
なってしまえたら、いい
息をする度に
ひらひらと揺れて
いつか、二人の匂いが
一緒になっちゃ ....
みち子さん 私は忘れない
あなたの白無垢が 石炭色に染まった日を
あの日 あなたは
彼といっしょに 旭岳のてっぺんに たどりつき
おにぎりを広げたときよりも
もっと高い山の頂にいた
....
なにもない場所をわたっていく
すーいすーいとわたっていく
今しも水面下では熾烈な争いが
繰り広げられていることも知らずに
アメンボだからしょうがねぇや
濃いも薄いもオレにはわかん ....
夢にでてきた姿を反芻する
少し疲れている?
でもとっても幸せそう
なんであたしは泣いているのかな
嬉しいのかな
時間と感情が反発をする
あたしの3倍のスピードで毎日は過ぎてくから
追いつ ....
散弾で撃ち抜かれた無数を胸に見るや
目を瞑り落天してくる鳥々のこれ
演じる躯
燦とぶつけて
それが同じ軌跡を描けない
きみは風切りを整えられた渡り鳥
飛べない指が指に重なりまだの空を辿る
....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る
ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い
ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
....
鳥のため
おおきなおっぱいが
ほしいとおもう
春さかり
右のほうが
小さいと気づいてから
左おっぱいの下に
空袋があって
そこに鳥が棲む
とっととっとなくつがい
一羽とびた ....
1
昨夜、
夢の中で
君と違う女を抱いていた
顔も知らない
名前もない女だった
気が付いた時には
腰を振っていて
目の前の女体に
魅了されながら
欲望と官能に溺れ
悦楽と ....
テレビもついにカラーバーが流れ始めた頃
やはりぽつりぽつりとコンビニにも人がいなくなり
普段は聞こえないBGMがふと耳に入ったりする。
誰もが寝静まった中で道路沿いに街灯も無ければ
....
嘘で固めた
仮面を嵌めて
道化のように
飄々と
愛想笑いを
貼り付けて
表面上の
お付き合い
誰も仮面に気づかない
誰も嘘には気づかない
....
神哭きて
割れんばかりに
響いては
涙滴り
大地を濡らす
刻経りて
涙は尽きて
笑い出す
陽の優しさに
虹を返して
大好きだったあなたの指が
いまそっと、ナイフに触れるわ
ダーリン
わたし、あなたを殺てしまうわ
今愛憎の意味が解るの
靴下
靴下を買いに来ただけ
....
この地球には
捨てるものなど
何一つとしてありません
あなたたち動物の排泄物も
やがては花となり
実となるのです
まだ使えるものなのに
物を捨てさせなければ
物を作り出せない
そ ....
蛇口から出てきたシャケのにおい嗅ぐ
手を挙げた雨粒ひとつ海の底
もういいわサザエの端がしかめ面
触角をぶん回しつつ触れた指
{引用=
浅い夢に色を塗って
コバルトブルーの空にして。
}
辛いことがあったとき
一人心の中だけで
泣けるような大人になるには
まだ、時間がかかりそうです。
....
流れるように月日は過ぎて
あんなに恋焦がれていたあの娘のことなんかも
色褪せて
季節風に乗って運ばれる俺達
君の暖かい声
君の輝く瞳
君の柔らかな頬
すべて時の船にゆらゆ ....
雨上がり
太陽
夕焼け
そこに虹が架かるといい
私の気持ち
雨上がれ
揺れる雑草が笑って朽ちる
滲む太陽が泣いて沈む
死に絶えた魂が此処に
血を吐きながら腐りゆく
俺は生きながらえて
ただ腐敗を待つ
退路を断たれた魂よ
地に堕ちた精神よ
失われた感情 ....
とおい空を
求めたりしない
ただ
「綺麗ね。」と
微笑んでいたい
この空に
問いかけたりしない
ただ
「瞳だけでも触れさせて。」
そう呟いて泣いていたい
....
羊水の中で生きぬように
私はかく強くありたい
境界線に達してもいいさ
それが私の生き様となるのなら
羊水の中で溺れぬように
私はかく厳しくありたい
機械にも人形にもなりたくはないさ
....
行ったことはたぶんない
空のうえならあるかも知れない
かわいたゆたかな光
人間と同質な植物たちの陰
テキサス
テキサステキサス
英語にも
言霊なんてものが ....
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