きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう

爪を切ったから
すきまかぜ
爪先から入ってくる

おかげで冷たい匂いがする
偽物の血と混ざって•&# ....
夕陽のあたる湊町
古い煉瓦の倉庫街
漂うあの歌 あの旋律は
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おい)らの子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おい)ら
酒場の女のお袋は ....
大根をすりながら、君が笑う・・・・。

好物の蕎麦を茹でて

かつおだしのつゆを、ほんの少し味見をして

君が笑う・・・・。

「冷やしは、二玉いける!。」

ざるの上に海苔を散ら ....
そんなに
目を点にして
俺を見つめるなよ

普段父親らしいことしてあげらないけど
週末はできるだけ帰るから

だから
あんまり俺を見つめると
鼻をひん曲げて
目隠しするぞ
まっている
K帯の着メロが鳴るのを
まっていたくない

TVをつけて見てるふりして
CDをかけて聴いてるふりして
お湯をわかしてお茶をいれたり
ベランダの花に水をやったり

まっ ....
 2014年一月某日、娘が去年一年間ほぼ毎日日記を書いたと言う。「へーすごいね」と褒めたあと、中学生は毎日日記に記すような出来事があるんだろうとなかばうらやましくなって聞くと「そんなわけないじゃん。な .... 次女の髪を梳いた櫛に付着していた
薄茶のフケのようなもの
それが動いた!
二ミリにも満たない生物が
私に与えた衝撃
一体どこでうつされたのか?
GHQが散布した白い粉によって
やつらは絶 ....
地獄の土地をころがして
ノートの上にビルを建てるのです



そのビルには
様々なものが激突するだろう
砕けたガラスに反射するのは
真実だけではないだろう
女子校は雪に埋れても
ス ....
ぼくはまだ生まれていなかったから知らないけれど
シーボルトさんはこどものお年玉に一両あげていたでしょうか

ぼくの祖母さんは裏藪で竹の皮を集めて
一厘とか五厘とか 子どもだったお父さんの小遣い ....
君は僕という嘘をついて
僕という嘘の記憶を作った

君にとって僕は必要だった

君を守るため僕は必要だった

僕は君のためなら嘘でいいと思っている

でも
君が本当に信じるべきは
 ....
選択肢がない街の
未来図は完成しない

更新されることが前提だから
豊かさは新しさに両替される

> 懐かしさは噛み終えたら
> 紙に包んで捨てましょう
> それ ....
高校進学説明会で
ある高校の教師が声を張り上げ力説した
「うちを受験する生徒は 
 学業成績は悪い。問題生徒も多い。
 私たちが試験場で見たいのは 織田信長です。
 ご存知でしょう
 うつ ....
黒いアイリスは
男の喪に服した女だ

ジョージア・オキーフが描いた
花の絵は
どれも女の顔に見える
花が儚く美しいという概念は
もしかしたら幻想なのではないか
もうこれ以上
対象に接 ....
なびくことだけに潔癖であろうとする花と舌先、貴女のぬばたま 新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと

自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする

愛を定義す ....


帰宅した私は食卓に着くと
両手でテーブルを鷲掴みにし
一匹の大蛇を吐き出した

黒々とした身体
ぬらぬらとした光沢
それは私の分身であり
一部なのだった

゛はらがへったよ ....
かあいいミニパンダミニパンダ
なんでも食べる
どぶネズミのように殖える殖える

雨漏りするクルマどころじゃない
火を噴くスマホどころじゃない
1ユーロで買えるミニパンダミニパンダ

 ....
僕が読む僕の詩
君が読む君の詩
僕が読む君の詩
君が読む僕の詩

同じ詩はひとつもない
同じ気分もひとつもない
過去は戻らない
明日は今日やって来ない

狭い世界
井の中 ....
うちの工場の隣が倒産した

風が強い日の
人間の後姿

ぽつり ぽつり
人間の後姿

くしゃみが怒っている
人間の後姿

咳が泣いている
人間の後姿

吐き捨てられた
人 ....
きさらづあたりの
すずもりたけやぶ
南無阿弥陀仏の
證成寺(しようじやうじ)

しよつしよつしよつじやうじ
しようじやうじの庭(には)は
たぬきあつまり はらつづみ
つきよに 和尚(を ....
そいつは道の真ん中に転がっていた
雨の日だった
合羽を着て自転車を漕いでいたので
私の視界は悪い
遠くから黒い物体が見えた時
壊れた黒い雨傘だと思った
もっと近づくと
黒い長靴に見えた
 ....
いない
おじいさん
いないのは
おじさん


行方不明のおじさん
ドロップアウト
路上生活
捜索願い



補導
バイト生活
いいこともある

いができた
おじ ....
 すこし混む電車の中
 イヤホンから囁いてくる音楽
 あのひとも 立っているあのひとも 違った音に
 こっそり囁かれている
 快速急行は両窓の景色と景色を
 後ろへ後ろへ ....
夕日が沈むよ
きょうが死ににゆくよ
西が自分の墓場だと
ちゃんと知っているんだね

私には自分がわからない
舵取りもできない
そしていつかはこのまま
失ったまま終わるのだろうか

 ....
何となくの理由を追い昼間の暖かな眠りのお陰で 覚める寝息
私は波にハンモックに揺られ時を刻んでいる

久しい事柄に息吹を乗せ 目線を添える

言葉の魔法と彩り感触

世のため人のため己 ....
薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した

拾い上げると白いおりがみ

おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから

左下に気持ちの悪い折り目がある

不幸なことに 左下  ....
あたしの両目には
瞬きできるまぶたがない
いつも涙を流している

見開いているのに
像はゆらゆら揺れる
世界はいつも揺れている

あたしの左手には
指輪をはめる指がない
いつも ....
近くに鉄塔がある。
中2病をこじらせたひとさし指が液晶にふ
れる。ほぼ同時に鉄塔から飛び降り自殺す
る現代詩。見てた。砕け散る言葉。耳をす
ませば耳がちぎれる。中2病の耳に念仏。
唱える。中 ....
自分で自分をくすぐっても
くすぐったくないのはなぜだろう?

僕は誰かにくすぐってもらわないと
くすぐったくないのだ


詩を書いて
自分で批評しても
自画自賛しても
くすぐったく ....
手紙を入れて
春の小川へ流してやるのだ

壜はゆらゆら流れて行って
コルクの栓もしだいに腐り
水が浸み
河口近くに沈むだろう
それとも海へ流れ着き
波に揉まれ
誰も聞かない音をたて
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- シズクに ...自由詩5*14-2-1
挽歌- ……とあ ...自由詩9*14-2-1
恋人- 梓ゆい自由詩314-2-1
そんなに見つめるなよ- ichirou携帯写真+ ...15*14-1-31
Waiting_for...- 藤原絵理 ...自由詩2*14-1-31
夜更けの紙相撲・2014.1.- そらの珊 ...散文(批評 ...814-1-31
ミクロの脅威_マクロの奇跡- 夏美かを ...自由詩23*14-1-31
あとがき- 左屋百色自由詩9*14-1-30
スケール- イナエ自由詩8*14-1-30
僕は君の嘘だった- ichirou自由詩6*14-1-30
35_41_22_N_139_41_30_E_2014- nonya自由詩15*14-1-30
そとづら- イナエ自由詩6*14-1-30
閉経- そらの珊 ...自由詩24+*14-1-30
_- あかりん ...携帯写真+ ...4*14-1-30
新しいノート- 梅昆布茶自由詩27+14-1-30
人と蛇の寓話- まーつん自由詩6*14-1-29
不完全なヴィラネル- 藤原絵理 ...自由詩2*14-1-29
最小必要限度無限大- ichirou自由詩3*14-1-29
後姿しかない_- ichirou自由詩4*14-1-29
たぬきばやしがきこえる- ……とあ ...自由詩6*14-1-29
【_どこへ_いった?_】- 泡沫恋歌自由詩20*14-1-29
いないおじいさん- ichirou自由詩3+*14-1-29
キミも_ともだち。- ヨルノテ ...自由詩714-1-28
空には星が- もっぷ自由詩914-1-28
久しい事柄- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-1-28
おりがみ_くらやみ- 芦沢 恵自由詩28*14-1-28
ふゆげしき- 藤原絵理 ...自由詩3*14-1-27
転校生- 左屋百色自由詩6*14-1-27
ももっちい- ichirou自由詩9*14-1-27
- Lucy自由詩17*14-1-27

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