なにも 間違えじゃあなかった
自転車とは 自分で ころぶから自転車
自転車の練習をして みごとに こけたのは わざと だよ
わざと 痛い目にあってみただけさ
新しく自転車を買って その ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい

夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる

だれかを ....
  嘘を百回繰り返してみても
  それは本当にはならない

  醜い自分を
  美しい言葉で飾ったところで
  鏡に映る本質は変わらない

  皮膚の下に埋まった弾丸を
  取り出して ....
目玉焼きの黄身が箸から崩れ落ち
食卓からも外れて床に落ち
砕け散った
バラバラのきみを
拾い集めては捨て
床の汚れを拭い取る
そして再び橋に向い
目玉の白目だけを食べ終わると
味気ない ....
アメリカ帰りの若い女教師はあきれたように言った
「水族館の水槽を見ていた若いお母さんがね 
 幼稚園児くらいの子に言ったの
 あのマグロ美味しそうだねって
「ぼくだって水槽の鯛や海老を旨そうだ ....
ぼくはまだそれを途中だと思い

あなたはそれを

途中ではなく逡巡と受け取っていた

自然にまかせることができなかった


ぼくは不要だった

死を想ったら

もうなじんでい ....
見慣れた街の風景の一角
ブルーシートに覆われた遊休地
住宅街の一角に
ブルーシートに覆われた非日常
何らの標識もない
危険マークもない
青空を地上にへばり付かせた
痰のようなものを覆う
 ....
切れ切れの
ビブラートが
君の内側に吹く
風の形を囁いた

痛みのような
ブレスが
君の内側を巡る
水の温度を呟いた

耳ではなく
皮膚の下の
毛細血管の先端で
僕はそれ ....
娘の担任の先生から突然メールが届く
件名は娘の名前
かすかな心臓の高鳴りを覚えながら
本文を開ける
文字が目に飛び込んでくる
“She had an accident!”
アクシデント!? ....
僕を好きになってください


趣味は
月に落書きすることです
フクロウの背に飛び乗って
音もなく夜の森を滑空することです

金曜の夜に
大きな音でロックしたりします
 ....
立夏が来るのかと 区切りの日付をめくり皐月
決まってバッハのチェロが馴染む 晴れ
何度目の演奏を聴くのだろう 皐月の一月

立夏が来るのかと チェロが口笛を吹き始める 楽譜通りに
私は畳の部 ....
横腹を
何かが
うごめいている

首筋を
何かが
這いまわっている



得体のしれない
何かが
巣食うからだ

得もいわれぬ
何かに
魅せられるこころ

 ....
アリスのレストランで君と午後のお茶を飲むんだ 素敵だろう

君に書いた手紙のなかにある恋の呪文 それを唱えて欲しいんだ

表通りは賑やかに人並みが通過して行く さあ恋の呪文を信じるかい?

 ....
天気がいいですね
きれいな庭ですね
(踊りませんか
いいえ、食事中です

目が赤いですね
ちゃんと寝てますか
(あの作戦うまくいきましたか
いいえ、忘れてました

陽が暮れて血がで ....
 直線って
 一種類しかないのね

 だから
 想像力のない奴らには
 ちょうどいい物差しなのね


 曲線って
 もうイヤってくらい
 いろいろとあるのね

 そのどれ一つと ....
黒板にくりかえし
書いては消されるチョークの文字を
私たちは書き写した

文字は
やがて白い粉となり
先生の足元に降り落ちた

粉となる前に
書きとめなければならなかった
この手に ....
愛用のマグカップは

幾歳かの誕生日プレゼント

一番多く注がれた飲み物の第一位は

きっと緑茶だろう

お水よりも?

と問われても

自信をもってそうだとは言い返せないけれ ....
柔らかな春光に制限のない自由をもらう 棘のない世界 風を吸い込む

この世界を命名したものを想う いや名前さえも要らないそのまま感じればいいさ

本当は物事に境界はないのさ 便宜的に物事は区分 ....
温度の温もり 生きた風の羽衣
瞳に見ることができれば 幸せのインプットを世界中に植えて

アウトップトのアドバルーンが温度の溢れる風に揺れる

光景が光輝く 言葉通りに自転する


  ....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている

今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
どうしても海が見たくてしかたない時は
海の すぐ傍にまで行くか
それとも
あえて離れた場所に立つ
たとえば山を削った住宅地のはずれの公園
ゆるい長い坂の上から
遠く見る海は
白い岬をした ....
絵画空間
言葉による現実認識
目の当たりにする現実の
非現実的な風景

土台が剥き出しの広大な廃墟
コンクリートの心象の
風景と言うには殺風景
埃にまみれた野草が茫茫
土埃の薄くかか ....
鮮やかな緑の波を揺るがして
強い風が吹き抜けて行く

その風にあおられるように
忘れていた何かが目覚めようとしている

あなたと出会ったのはこんな緑の季節でした
お互いに愛し合いながら傷 ....
我等が言葉を失った刻 何を語るのだろう
我等が視力を失った刻 何を視るのだろう
我等が聴力を失った刻 何を聴くのだろう
我等が嗅覚を失った刻 何を嗅ぐのだろう

訪れるのは静寂か虚無か
我 ....
潮の流れにまかせたまま
目的は回遊魚が釣りたかったからだ。
迷うことのない無色の水脈が苔藻の両面でぶつかり立ち止まるところ
こんな汽水域にもはぐれた奴の一匹くらいは居るだろう
餌さえあれ ....
古いアルバムをひろげ
遠い国の人を見つめるように
父や母の写真を
一枚いちまい確かめている妹よ
おまえを世に残して消えてしまった母の
記憶がないからと言って嘆かないでくれ

 ぼくの ....
覗けば透明な熱い風を纏う 緑の葉葉
ああ 再び二度とない夏を浴びる ああ。

気休めの音楽を耳でしか響かず 閉ざす葉葉 それでも緑色

生きるくたびれ 黄泉の邦を夢見る

小波の琥珀色の ....
タンスの上置き 小引き出しの奥深く
潜められていた桐の小箱
黒ずんだ表面に彼の名が沈んでいた

初めて見る彼自身の臍の緒(へそのお)
波立つ胸を押さえ 箱を開く

 母はこの管を通して
 ....
                     
 
ひんやりした部屋の鴨居(かもい)
黒い額縁の若い女に寄り添った老人
の真新しい写真に目をやり
タンスの引き出しを開ける
引き出しいっぱいに満 ....
我が家には
クイーンサイズのベッドと
アッキーの為のロフトベッドがあります

わたしがずっと寝ていた時には
社会人と起きている時間がずれるので
和室に布団を敷いて寝ていました
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【始】転んだ日__- るるりら自由詩22*13-5-4
黒い鳥- 朧月自由詩613-5-4
ナイフと、弾丸と- まーつん自由詩6*13-5-4
朝食- ただのみ ...自由詩20+*13-5-4
水槽の魚は美味しそう- イナエ自由詩9*13-5-4
途中- 吉岡ペペ ...自由詩713-5-4
ブルーシートな僕ら- ……とあ ...自由詩9*13-5-4
- nonya自由詩15*13-5-4
八重の優しさ- 夏美かを ...自由詩35*13-5-4
リクエスト- まーつん自由詩4*13-5-3
DEAREST_BACH- 朝焼彩茜 ...自由詩513-5-3
得体しれず- シホ.N自由詩413-5-3
魔法を信じるかい?- 梅昆布茶自由詩613-5-3
ほとんど地獄- 左屋百色自由詩10*13-5-3
直線に飽きた(クネクネ)- まーつん自由詩4*13-5-3
白い文字- Lucy自由詩10*13-5-3
ムーミンのマグカップ- しょだま ...自由詩7*13-5-2
自由幻想行- 梅昆布茶自由詩10*13-5-2
幸で待ち合わせ- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-2
花の傘_雨道に- 砂木自由詩13*13-5-2
遠くから見る- Lucy自由詩16*13-5-2
抽象画- ……とあ ...自由詩9*13-5-2
ざわめく- 未有花自由詩12*13-5-2
無縁- HAL自由詩5*13-5-1
棲魚_Ⅱ- アラガイ ...自由詩5*13-5-1
儀式番外_父の忌明けに- イナエ自由詩6*13-5-1
透明四季感_未完章- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-5-1
儀式4_転生- イナエ自由詩7*13-5-1
儀式3_追葬- イナエ自由詩6*13-5-1
ベッドルーム- 鵜飼千代 ...自由詩12*13-5-1

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