朝起きて 歯を磨き うがいをする

何のために? 何のために?

昼寝して うとうとし あの娘の事を想う

何のために? 何のために?

夜ご馳走を食べ 日記を書き また歯を磨 ....
そっと目をとじて

心臓の拍動にあわせて

ゆっくり

   やさしく
  
      あたたかい振動

          背中に感じるでしょう?



疲れた身体
 ....
怪談をひとつも話すことなくて盆を迎える死者はいづこに

迎え火も送り火もなき軒先にちいさくあかく煙草の明かり

花火消えて火薬の匂ひ漂へるここは戦場明日は戦場

左手をなくさなかった砲兵が ....
 

だきしめてください、この四肢に
わたしに体温をなじませてください。

はいでください、この邪魔なもの
わたしとのからだをかんじてください。

ふれてください、このくちびるに
わ ....
わたしのともだちに

こにし なな

と、いうこがいました

わたしは、あめあがりのそらがだいすきな

そのこを

こにじちゃん

と、よんでいました

こにじちゃんは、とってもロマンチックなこで

 ....
八月十六日


下駄をならし
道を歩いてると
元気よく伸びた葉っぱに
目を奪われ 吸い込まれる
いや
飛込んだ

葉緑体のなかを泳ぎ回り遊んでおると
蜩に食べられ ....
あなたがあまりに冷たく
私に接するものだから
私はいつの間にかアイスクリームになってしまって
暑さで溶けてしまわないようにと
こうしていつも冷凍庫の中

時々あなたは冷凍庫を開け ....
タオルケットに包まれて
ひとつ
大きな夢をみた
 
 
 
色は 知らない
音は 要らない
 
そんな
ただぼやけた場所
 
温かい
 
 
夢だとわかっていた
から
 ....
Aカップ 水着泥棒のみぞ知る 海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青




深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水




おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない

 ....
死なんといてえや


おってくれな
生きていかれへん


そんなん めっちゃ
かなしいわ



ああだこうだの理由やのうて

そんなん めっちゃ
かなしいわ

そんな ....
その時 目を細めて わたしを見た
鋭い欲望と鈍い光を発する目
どうしてそんな目でみるの?
今まで見たことがない 
瞳の表情


視線にからめ捕られて動けない
友情 でも
愛情 でもな ....
僕のちっぽけな呟きで
ひとつの世界が死んだ
 
なんにも、してないよ
 
 
言い訳にすらならない
そんな早口言葉並べて
 
嘘なんかじゃ、ないよ
 
 
どこからが間違ってて ....
生き物は、息物です
生きるは、息るです

動物は、導仏です
動くは、侑ごくです

会話は、解和です
話すは、放すです

休憩は、求恵です
寝るは、音るです

仕事は、志毎です
働くは、勞くです

食事 ....
ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
                  070810



意味無し芳一の日記を読んで
日記を書こうと思った
中学二年生の夏
暑すぎる日はプール
雨の日はごろ寝
晴れたら自転車に乗って
 ....
窓を開け放し深呼吸
外は生憎の曇り空
それでも太陽が消えたわけじゃない

難しい言葉はいらないでしょう
ただいつも感謝の気持ちを胸に
そばにあなたがいなくても

ゆっくりドリップした珈 ....
揺れるものが
すきだ

ぶらんこ
はっぱ
おっぱい
おしり
ぷりん
せんたくもの
くもの糸
みずたまりの青空
海のそこからみたひかり

なみだとほほえみ ....
其の音楽は開かれたまゝ放置され
本がはばたかす羽も鉄の壁に遮られ
隣の部屋より袋の流れくる
鳥達の床にばら撒かれしさま

僕はいま閉じ込められてゐる

人は死の裾野に生まれて
其のペン ....
あるひとが言った

  世の中の戦争は
  おとこが起こしたもの
  おんなには罪の無いはなし

そして
ほかのあるひとが言った

  そんなおとこを産み
  育てたのは
  わ ....
夕陽が呼吸する
昼を吸って
夜を吐いてゆく

夕陽が広がる空は
とてつもなく大きいけれど
その呼吸は
かすかに揺れているだけ

夕陽は静かに呼吸する
微かに夜を吐いてゆく
全ての ....
テーブルに置き忘れたメモが朝を捉え損ね
誰かの起こした風に遊び散る
それは断層にしがみついた学者の手の中で
ありふれた三葉虫や瑪瑙にうまれ
ひとつとして同じ気配でないが
またとない程の発 ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
たまらなく生きたくなった日
 
空は青々として
重い曇が素敵な程輝いていて
泣くことしか出来なかった心が
最後の雫を溢した
 
空気はみずみずしく
仄かに甘い香りを漂わせて
いつかの ....
電車にのるんすき
でんしゃできみの町をとおるんがすきやねんけど

僕がいくら手を振ってても
きみにはオレンジとか青とかの
きれいな線にしか見えへんやんなあ

みえへんやんなあ
銀幕の中
貴女に焦がれる
紙コップを手に
今日もぶらつく街中
オレンジジュースの曲がり角
毎夜飲み干す
ぬるい橙
月の様子がおかしかった
意識の破片を暗唱していたのでしばらく気が付かなかったのだが
外に出ると火薬の匂いがした 子供達が国境付近で銃の撃ち合いをしているのだ
体が焼けるような匂いだ 月が森永のム ....
濁る世を
  我が身をもって鎮めれば
    いとも艶やかに
         花は咲きけり
あなたが見せたかったという
教会は
天草のひっそりした漁村に
静かに建っていた


教科書でしか知らない
隠れキリシタンの弾圧が
この地であったというのか


何ごともなかったか ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19013)
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