私はこぼす
{引用=
私に足りないもの
ありすぎて浮かばないわ
星に願いを
月に祈りを捧げれば
満月のように
完璧な形を手に入れられるの?}
....
持っているの?
あなたに尋ねられて
思わず
持っているよ。そんなものと
答えてしまった
だけどね
ほんとはね
バッグのなかを
さんざ探しても見つからなかった
どこかで買えるのかな
....
もう墓標を背負う男は飽きただと
俺はちっとも飽きてない
まだまだ言いたいことは沢山あるし
第一墓標が立ってねえ
だが女たちに言わせたら
俺の言葉遣いはいかにも男を演出してるっぽくてムカム ....
蒼い空を背景に
独り歩き続ける
足元には踏まれた
蒼く染まった薔薇
悲しみの無い心を探して
迷い始めたのは過去
今を見失った
孤独の扉を開放する
-BLUE ROSE-
誰も ....
見えない明日に向かって
ぼくらは走る
見えない明日があるから
ぼくらは走るのだ
いつも手探りで
仄かな明かりは君の存在
何も聞こえない暗闇で
微かな声は君の呼び声
知らない明日 ....
たくさんの雨が
パンドラの筺の、その奥底から降ったような夜
咳が止まらなくて
眠れなくて
今朝方ツクシが顔を出し始めました
と、一筆箋に書き始める
生物表記には片仮名じゃないと落ち ....
いえでします
と書き付けて机に置いた
小学校に とりあえず向かう
誰に叱られてだったか
何故か知っていた 家出というものを
はじめて決行した 小学一年生の時
きょろきょろみた ....
時空の迷宮に臥し
あなたの足跡を
まるで軍用犬のように嗅ぎまわっても
それは せんのないこと
時空の渚で
迷宮を彷徨いたい
渚の音は
あなたの構成のBGMたりうるのか
....
2007/01/13
コインランドリー
ガチャガチャと
歩き出す小銭入れ
中身の薄い独り者
冬至のカボチャを
茹でながら
コインの色に憧れる
カボチャ ....
クックー
クックー
どこかではとがないたね。
クックー
クックー
おなかがすいたのかしら?
クックー
クックー
あたしには ....
ひとつのポケットにふたつの手を入れあたたまったふたり雨の日。
雨の日にはくりくりになる。
きみの髪くりくりするのが好きだった。
怒られるの ....
いつか君の病気が治ったら
どこにでも行こう
そのときまでに俺は
いろんなところを見ておくから
いつか君の病気が治ったら
カンパイしよう
缶ビールでいいよ
もう薬はいらない ....
大きい目。とにかく大きい目。
俺があの女への印象を語るとしたらこの一言に尽きる。
大きい目。とにかく大きい目。
小さい体のくせに胸だけは酷くでかい。
ほっそいウエストにどうやってあんなでかい胸 ....
貴方と別れてから
気持ちが悪くて全てのものが
次々と身体から流れ出していきます
貴方と別れてから
気持ちが悪くて貴方の映像が
次々と浮かんでは消え
沸いてはこびり付き
どうしたらいい ....
異国からの手紙には
乾いた砂と
あなたの匂い
次に逢えるのは
いつですか
同じ空で
繋がっているのに
遠すぎて
ぬくもりすら届かない
寂しいと呟き
....
みずたまな くりりん まんまるね ふるるん はじけてみたのは
わたしの中の あなただった
どこへもゆける ぷりずむの 軌跡 のこして
世界の終焉とか考えてたら
虚しくなった
そして 身近な悩みを考えたら
もっと虚しくなった
世界の事なんか考えてる場合か
そして力が沸いてきた
....
夜に開いた
隙間を
埋めるように
雨の旋律が
耳に届いて
孤独にいる者の
遊び相手と成りはしないだろうか
滴の奏でる音が
たった一人の為の
優しさとなって
降り注いで
あなたは雨 ....
冬は、しろく息が砕け
朝を浴びて目の前をただよっている
今どこかで
開かれた窓に
外が流れこみ
人に触れた渦が加速して吸われ
熱をうばい、いのちを呼びさます
冬は、空がひびきあい
....
ひきはじめの風邪と
冬の雨
足元の雪氷
淡い恋をしています と
誰に告げよう
おわるために
生まれるわけではないけれど
指先をゆっくりと冷やす
雪氷よりも
はかないと 知 ....
今から進む時間の中
時計の針は常に右回りでまわりつずける
嘘ついて傷ついた僕の肉体は
ボロボロになって間接がギシギシと
不気味な機会音と共に鈍く動く
ヒカリの ....
安易な言葉に祈りを込めた
僕の声に意味など無い
無邪気な瞳には光が無い
錆びついたスコール
死を待つだけの人々
走り去る小さな
足でも腕でも
掴んだのなら
放してはいけなかった
....
早く大きくなりなさいと思ったあの日は
ほんの少し前のよう
あれからなんと早い事だろう
あなたはセーラー服が似合う年になり
頬をほんのりと染め
活き活きと出かけてゆく
あなたの頬には春風が良 ....
はばたき
怯え
鼻先で
子供たちの
....
雨の匂い
やわらかな思考
霞んだ記憶
眠い風景
もうじき雨が降る
遠くの山が白金に染まる
絡み合った雲との領線の
なんと美しいことか
骨折したら痛いよね
すっごく痛いよね
実を言うと
一度も骨折したことないからわからないんだ
骨折した骨ってさ
カルシウムが力を出し合って
前より丈夫な骨を作るんだよね
丈夫な骨はカル ....
「卵冷蔵庫にあったっけ?」
「分からないからとりあえず買っておこう。」
計画性の無い二人が
買い物に出掛ければいつもこの調子
「ミルクとビターどっちがいい?」
「どうせだから両 ....
不愉快な覚醒が
北寄りの強い風で更に増して
両手の無意識がコートのポケットを探す
ひんやりとした裏地や
捨て忘れた入場券に
指先は触れているが
今はそれより風から逃れたい
月 ....
ちろちろと赤い舌?
いいえ、あれは小さな炎
黒土の下にはずっしりと火種
気化しているのはいのち
それとも、みらい
ぽっ
ぽっ
炎色反応はやがて
リチウムの赤から橙へ
橙から黄、黄色か ....
アウトサイダーな空間を
ひょいとのぞいたことから
サーバーを介するつながりをもつことになった
実際より10才も若く
ふるまうカノジョは
サザンが好きなかわいく淋しい女性だった
年齢 ....
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