雲の上で
誰か泣いている
その
降り注ぐ雨の下
泣いている人もいるだろう
雲の上で
誰か泣いている
誰にも気づかれることなく
誰にもなぐさめられることなく
平日の午前
雨の日のファミレス
食器の音
まばらな客
障らない音楽
外のひかり
外は雨だ
灰いろの風だ
うんこしたくなるような
落ち着きに満たされ ....
線が、みえました
線が、みえていました
「ここからはいらないでね」
そう
いつでも
めにみえないかなしみ、というやつは
そこら
ここらに
ころがっています
....
なくした言葉がいくつかあって
それを、また
見つけだすのにあたふたなんかして
正しい言葉
わからないんだ
ぼくは
言葉は無力だと知っていて
それで ....
(天井の氷がひび割れた
その底の底に わたしがいる 息吹きだけは浮き 消えて
それまでの距離には かなしみが詰まって
砂となって流れ 降る)
深いところでお会いしましょう
眠れ ....
「第一話・名もない色」と書いてみた。二年と五日前の扉絵
漁火というたましいに導かれ浴衣のうさぎ逃がすわだつみ
王冠を貝に譲ったソーダ水だまりこんでた午後がいとしい
消 ....
窓の外を
旅人が通った
新しい風が
吹いたから
わたしは
窓のなか
憧れと
少しの妬みで
彼を
見送る
さまよい続ける
旅人は
どこか颯爽として
窓の ....
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う
焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす
傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
....
熱で味がわからない
浮かぶ綿菓子
ハッカばかりのドロップ
七色の飴細工
積もったかき氷にシロップ
夜空に金平糖
夢のような国にトリップ
熱で味がわからない
きっと、とびっき ....
この空を
あなたにあげる
だから
最後に
ぎゅっと
してね
それから
お互い
忘れっこしようよ
春の風笛が鳴ったら合図です羽根を使ってダッシュしなさい
さようならちょーく・いす・つくえ・らくがき・あのひとのせき・あのひとのかげ
リセットボタンをガチャガチャ押しても散りゆく花片はもう戻 ....
僕が知りたいのは
CMの後に出される答じゃなくて
消費されていく新曲じゃなくて
僕が知りたいのは 僕が知りたいのは
作りかけてやめた
誰に送る宛てのなかった
....
{画像=080316102643.jpg}
倒れ込む。 そのままに
ねぐらに眠り込む。 裸になり
頭から倒れ込み、突っ込む。壁に、住処に
ぶつけて星を飛ばす。 ぐしゃり ....
誰かの哀しみを拾い上げる
冷たい小糠雨に濡れ
誰かの哀しみは
つぶらな瞳でわたしを見上げたように思えて
この胸に優しく抱きかかえた
歩道橋下の暗がりで拾い上げた
誰かの哀しみは
手の ....
一年生手を挙げるクルブシだけが覚えてるハーメルンの笛
前髪をピキンピキン切ってゆくハサミ歩き出す水たまり春
球体関節人魚のたましい夜中タマゴはつるりと剥ける ....
いつかは壊れてしまう、自然や僕ら。
美しくなるのは、過去だけじゃなく。
今も、未来も美しくだろう。
壊れて消えてゆく時も。
{画像=080315002645.jpg}
きょうもまた
独り、
みなの寝静まった寮に
幼児の瞳を輝かし、
いじけた手足を伸ばす時、
心は嵐の後の
蜘蛛の巣のように、
暗く重たいものを ....
人生のリセットボタンがあったって押した誰もが覚えてなくて
しっかりと波を作れよ第一話、波乱もないまま終わらぬように
終点に行き着いた彼女バス降りてドラマは遠く走り出してる
....
同心円でありたいのです
それぞれの速度で広がる
無数のわっかのなかで
波紋を重ねたいと
降り始めの一滴になりたいのです
そのひとのほほで流れれば
きっと振り返るでしょう
手のひらを空 ....
猫のあくび
窓辺のコスモス
いろあせたオルゴール
金魚のあぶく
ハチミツ入りの紅茶
それから
きみ
そういうやさ ....
まわりが
笑う
わたしは
なにが可笑しいのか
よく
わからない
まわりが
歌う
わたしは
メロディがつかめない
まわりが
傷つく
わたしのことばに
わたしは
じぶん ....
目を閉じて君を感じる夜の音甘く静かに時の滴る
ひたひたと君が浸透した体溺れはしない自分自身に
夜の度形を変えて現れる月も今日の私を知らない
えいえいと刺すよな寒さ丸くな ....
なだらかな曲線や
いびつな凹凸も
形通りに
そっと撫でてやると
こわばった起伏が
するん と解けて
一本のゆるんだ線になった
とたんに安心して
ぽろぽろ涙をながす
キ ....
水彩画の背景を
紫の濃淡で塗りつぶしたことがある
いつも通りの'Aをもらい
わたしはそれを忘れ去る
あれは何の背景だったか
紫は
幸せのように見え
不幸せのようにも見え
甘 ....
左手を絡める鎖で身を飾る誇りを嘲え白い太陽
乱気流放つ引き金緩いまま「後追い禁止」の標識を刺す
置き去りの景色を胸に滲ませたセンターラインはためらいの色
逆風 ....
それは春だったから
わたしは
疑うことを
知らずに
透明な水に
ゆるり、と入って
冷たい水のなか
人魚を探した
水中から
見上げる空は
鱗粉がきらきら光って
わた ....
ちいさな姉さんたちが
あぜ道を鮮やかに歩いていく
カモミールとか
ベルガモットだとか
とても香りの良い会話をしながら
ちいさな光る粒を落とし
それを知らずに踏んでしまうと
しばらくの間、 ....
なきたいときには なけばいい
僕たちは何かをためらうことばかり
覚えていて
ほんとうの声をなくしてしまった
声帯が震わせるものは空気
音にしかなりきれない
言葉のオブジェ
である理性 ....
春はそう、不誠実にも始まってリセットボタンに手が出る日曜
不意に鳴る着信音は君からで、春が終われば設定消さなきゃ
口笛をエプリルフールに吹いてみる、嘘としておくひとつの別れ
さよ ....
素直な君
明るい君
元気な君
憂鬱な君
淋しげな君
怒っている君
みんな
君のものだから
心配はいらない
笑っている君も
怒っている君も
しょげている君も
君らしく ....
北大路京介さんのおすすめリスト
(19149)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雲の上で誰か泣いている
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風音
自由詩
7*
08-3-20
雨の日のファミレス
-
吉岡ペペ ...
自由詩
6
08-3-19
とおい、なつの
-
エスカル ...
自由詩
14*
08-3-19
返信
-
わら
自由詩
35*
08-3-18
しゅんせつ
-
唐草フウ
自由詩
7*
08-3-18
【短歌祭参加作品】__ラスト・フェリー
-
Rin.
短歌
15
08-3-18
窓の外を旅人が通った
-
風音
携帯写真+ ...
6*
08-3-18
ひと炊き
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佐々木妖 ...
自由詩
23*
08-3-18
Taste_of_view
-
相羽 柚 ...
自由詩
4*
08-3-16
最後のプレゼント
-
風音
携帯写真+ ...
12*
08-3-16
【短歌祭参加作品】弥生、なごりは一瞬宝石の光るような
-
唐草フウ
短歌
11*
08-3-16
宛てのない手紙
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caleha
自由詩
12*
08-3-16
倒れ込む。獣のままで
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beebee
自由詩
6*
08-3-16
拾い続けるひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
08-3-15
【短歌祭参加作品】「歌を忘れりゃ新品ってコト♪」
-
ふるる
短歌
11*
08-3-15
想撮空間「うつくしいもの。」
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狠志
携帯写真+ ...
3
08-3-15
春の夜に
-
beebee
自由詩
6*
08-3-15
【短歌祭参加作品】序盤に郷愁ボタン押したら戻し方わからなくな ...
-
木屋 亞 ...
短歌
8*
08-3-14
春雨
-
たりぽん ...
自由詩
16*
08-3-14
ちいさな春のメロディー
-
Affettuoso [ ...
自由詩
13*
08-3-13
だんだんひとりになっていく
-
ふぁんバ ...
自由詩
7*
08-3-13
時の滴る
-
さくらほ
短歌
10*
08-3-13
ベクトル
-
渡 ひろ ...
自由詩
13*
08-3-13
紫
-
よしおか ...
自由詩
9*
08-3-13
逆走_〜reverse〜
-
Rin.
短歌
18*
08-3-13
それは春だったから
-
風音
自由詩
10*
08-3-13
ポルカドット
-
嘉村奈緒
自由詩
14
08-3-13
少し大きな動物
-
kauz ...
自由詩
9*
08-3-13
【短歌祭参加作品】春は不誠実にも始まって
-
たにがわ ...
短歌
12
08-3-12
そのままの君でいて
-
妖刀紅桜
自由詩
8*
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