トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー
シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
たとえば、試しに
全部デリート
ですね
脱皮したいならば
それを聴いてわたしは
混乱した
そして懐いていた哲学が
机上論で
偽りの主義
だったことを知った
永遠
を信 ....
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥
アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ
おはよう ナギ
....
あまぐも
が
垂れ下がる昼下がり
うっかり爪を引っかけたら
鈍痛を引き寄せてしまいそうな
空
あまがさ
の
濡れた匂いは嫌い
美味しくない想い出と憂鬱が
しつこ ....
おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て
ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと
炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に
初音ミク ....
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから
アリさんがね
いないとさみしい ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。
あ
思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
文明の震えを支える地の震え
働き蟻が扇子と携帯、クールビズを
並べて夜店で営業
いつまで開業する
父の暗い眸 母の暗雲
幼児はティンカーベルの羽をして
透明と超越
作り笑いのどこ ....
そっと風が吹けば
散り散りにこころは飛翔し
うらおもて
うらおもて
ひるがえり
夕暮れ空の向こうで
群れをつくり
大きなさかなが一匹
空をゆっくり泳いで ....
あの日手をひかれるまま
土にふれいまなお息づく幻の陰りを持つ白い夢あなたに隣を託した
時がほぐれ過ちのスカートが白いビニールと燃える
重なるふたつの大切にされないでひとつだけ満たされ ....
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この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う
人は与えられた役の ....
しろ
はやく
しろ
ぬって
しろ
はいって
甘いシロップはいかが、わしく
ってよ
{画像=120529154724.jpg}
気温が一度上がっただけで
庭は目覚め
今夜は舞踏会だと
シロテンハナムグリが伝言する
白薔薇が
今まさにデビュタントに
踊り出そうという心 ....
あなたを好きになって
十四年が経ちました
ずっと好きだったわけじゃない
ちゃんと 恋もしたよ この十四年
いろんなひとが通り過ぎた
優しいひと 意地悪なひと
かっこいいひと 大柄な ....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚
見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか
ひび割れた心象が決壊する時
....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった
そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした
コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった
予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら
6 ....
割れたコップの破片
触って流れた赤い淋しさも
拭き取る温もりあれば
やがて
指切りげんまん
約束は絶対だからね
なんて
笑って薬指
淋しがりやさんが
零したお水
拭いておくね
....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園
だってわたしは
凡庸な人でしかない
透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
なあ 君の世の為に
エキストラを上げて敬意を漂い停止する
風の膜の中へ
共存の灯火を優しく吹かし 虹を吸い込む
考えの終点はなしだ
なあ 木霊打つ脈に寄せて
握れない 抱えも ....
花さく野邊のなかで
じっと動かずにいる
一匹の蛙は
わたしです
やわらかな風に
運ばれてゆく
たんぽぽの綿毛にぶらさがった
小さな種子は
わたしです
....
なあシロ
おまえ
失恋って
知ってるかあ
あのなあ
食い物じゃないんだ
そんな
嬉しそうに
....
のみかけのコーヒーにまた水足して待つ午後の日差し
16分音符じゃ足りないと時間まで切り刻むピアノ白い指
白鍵と黒鍵は隣り合わせの不幸だねって笑うきみ
ドアをあけてから遠い時間をあ ....
しあわせなひとは
はなれていても
よりそいあえるひと
わたしのなかの
皮のような
息をしない
過ぎていったふるい ....
主張は残虐だ
妄想は救済だ
自虐は城壁だ
虚勢は生く術だ
陶酔は気晴らしだ
感傷は嗜みだ
憂鬱は居場所だ
孤独は飾りだ
表現は受け売りだ
....
歯切れの悪いオーバーラップ
意味ありげなタイトルバック
一過性のアドレナリンで
やせ細ってくイマジネーション
きっとこの穴に玉が入る度
耳の穴から感性が
抜け落ちてってんだろう ....
かごめ
かごめ
篭の
中の
鳥は
いつ
いつ
出やる
夜
明
け
の
晩
に
かーごーめーかーごーめー
おまえの夜明けはいずいずこ
出やって ....
台所の窓から見える
枝を切り落とされツタだらけになった
古く太い木に 小鳥が住み着いた
ツタのカーテンは巣穴を塞いで
子を守りやすいのか
ツタの中に入ってゆく
朝ご飯の支度をしながら ちら ....
音も方向感覚も失った私の前に
一面に拡がる風の紋章
狂った重力 私は空に止まってる
冷たい綿のかけらを いくつも踏んで
それでも少しずつ 前に進もうとする私を
遮るのは 誰…?
....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて
さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく
そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
何を
描いてきたのか
いつまで
描き続けるのか
分からない
生き様を
刻もうとしているのか
ただの
石ころ遊びなのか
分からない
突き動かされた ....
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