すべては大概まるくはおさまらないものだ
三角や四角や多角形
角と角が紛争を起こす
まるになるまでには時間がかかる
ただたまたま角のままで素敵に嵌ってしまうと
それが基点になって
す ....
ムスカリの子供たちよ。
君たちを見ていると私は思わず微笑んでしまうのだ。
可愛らしくみんなで寄り集まってさ。
おしくらまんじゅうでもしていたら楽しいな。
ムスカリの子供たちよ。
この ....
紅玉の瞳からこぼれる雫を飲み干すと、今日の朝だ。
空は青く澄み渡り、幸福の窓辺に鳥達の歌が響く。
苦悩に満ちた昨日は忘却の泉に去って行った。
赤いレースの女神よ、私は貴方の歌声に救われたので ....
爪の先で立つ 淡々シャクシャクと 空気だけが音をたてる
そこまで 来ている 管楽器に含む息を切らしながら
シャンシャンを泡泡と連れて来る 蒸し跳ね返す
そこまで 来ている シンバル ....
ああ 地球には自然単位で
僕達を湿気と熱気で攻撃する為の
秘密組織みたいなものがあるのかもしれない
警察は何をやってるんだ
梅雨があんまりひどいと
そんな過激な思想にもなるよ
奴らは世 ....
雨粒が個体のように転がって撥水製の傘の斜面を
雨の街そこが始発の駅ならば待っているのはみんな雨人
家がない ただそれだけで蔑まれ
ナメクジの這う赤いポストを
....
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ....
*壱*マダナイへの手紙
「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。 ....
何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!
満員電車の中
三 ....
朝には朝が来て
朝日が昇るだろう
ミルクは泡立てられ
電車は回転する
三角の頂点で
わたしを放り出して
もう食べられないよ、
一生許さない
ドーナツを買いに行く
嘘のない道をあるくと
からだが黒ずんでたまらない
空き缶を選別する女たちに二千円をくれてやる
銀色を左へ曲がると
すぐに目的地だ
つたの洋館も
給水塔も
とうになくなってしまった ....
北の果てのとある国 閉ざされた凍えた大地 流氷漂う暗い海峡
灯台の灯りさえ今にも夜に飲み込まれそうなそんな港街
幾人かの荒んだ風体の若者達が流行りのリズムにあわせて
からだを揺らせながら焚火 ....
なにかになる
と願いながら、
まな板の上に
かみねんどが
しろく しろく
うずくまっていて。
なに者にも
なれないままに
ただ 干乾びていく。
....
決して退屈なことではないのに
夜空の静寂は
孤独な人間の沈黙とも
全然違ったりする
恋をすることで
時間が過ぎてゆくのを忘れるとき
最近の彼女は欠伸をする
だから僕には
彼女の欠伸 ....
夏を告げる雨が降り
現代詩の季節到来。
その日、
男は自分の現代詩をファイルし
ある場所へ向かった。
バス停のベンチは腐り
座って待つ者は誰もいない。
空には何もない。
詩に結びつくも ....
130613
悪質な内部者情報通報者は処罰されます!
まだ無い犯罪が生まれますから
お金に目が眩んだモラル違反常習者は
くれぐれもご用心
最低限のモラルが ....
{引用=悪いことして、理くつくっつける人間は、用心しなきゃなんねえぞ。
理くつさこいてやってくる奴あ、用心しなきゃなんねえ。
「ひかりごけ」武田泰淳} ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた
すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう
墓地への細道
静かな午後
まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
海の前で生命について考える
そこには、揺れる欲望の波がある
水の中から這いあがる命よ
自然からはじまり自然をおさめよ
砂にまみれて
つくり出された意味を問え
....
ふるさとのゆめ
ゆうべ夢みた
山奥の
ああ、あのころは
あのころは
ちちははも
住んでた
故郷の家
みんなはしゃいで
窓のそと
何かうれしく
車で走る
水辺の草も
....
夜中、雨音で目が覚める
キッチンテーブルで煙草を一本吸う
暗闇にたちのぼる煙に
一匹の黒い魚が遡ていく
勇ましいその魚影は
たぶんマラッカ海峡で
海賊たちと渡り合い
インド洋に出て行くの ....
どうぞ、おきにめすまま、とおりすぎてください。
ふたこぶラクダには好かれたく、ありません。
砂漠をすらすらあるいて、Oasisをみつけたら、カプチーノをひとつ注文しましょう。
棒はいっぽん。
....
ほどよく生きる 風にまかせて
古木のように悠然と大地に根を深くはりめぐらせて生きれたら
若木のようにしなやかにすっくりと空をめがけて伸びれたら
どんなに素敵なことだろう
でもいまの自分のう ....
狩りは かかとで 踏んでから
継ぎ足す糸屑 齢にかけて
後の視 留守居に 枯草つむ風
狩りは 掛かりに 放らして
かりは かかとで ふみえ みち
あさのは ゆめのき なきわ こるいし ....
俺は
一粒の砂
浜に埋もれて
見分けはつかない
陽ざしに燃える
ベージュ色に乾いた
波線のうねり
その繰り返し
俺は
一枚の枯葉
沢山の緑の
....
朝、
虹がでていたので
一応手をのばしましたが
一色すらつかめませんでした。
なので、
わたしは詩人をやめて
花になりました。
昼、
わたしは
アスファルトには咲いてやらない。
....
月のない夜、石けり遊び
進める升目は一夜に一つ
蹴った小石がしじまに光る
あなたの石はずうんと進み
あがりをひとり先に ....
遠くしじまを想う 夜がもたらすやすらぎ
優しい眠りの精のおとずれを待つ ラフマニノフの楽の音にのせて
しめやかにさすらう こころのままに
繊細なしろい指を想う 懐かしい夜のかおり
....
疲れが溜まっている
身体が重くて
写真集を見るのもしんどくなり
枕だけ取り出して
フローリングの床に直に寝る
正確には横になるだけだが
枕に顔を埋めていると
意識があるようなない ....
天階を夏目雅子よ駆けてこい
星ぜんぶ吹き飛ばしちゃえ加賀まり子
ついてくる月はおっぱい石田えり
美保純とさしつさされつ十三夜
あっ晴れに川上麻衣子すっぽんぽん
....
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