ねこのまねした石をみつけて

いしのまねして
ねころんで

こかげからとかげがでてきて
たんかきって

マッチすって
ランプこすって
さっぱり
魔法はさびてて

そうだ
ソーダ
のもう
 
手をつなごうか

心をつなごうか


ねっ



 
昼下がりの墓所の真ん中でひっそり佇むように
月の輝く風が木々を縫う森で森林浴をしてみないか
僕と彼らは互いを知らないけど
この星は全てに繋がりがある事を知っているんだよ

闇の中 闇の中と
 ....
1 日曜日
  夕方5時の夕食後
  いかねばなるまい
  行かねばなるまい


2 ソワソワと
  ベッドで天井見上げては
  でも どこに行く?
  でも どこへ行く?


 ....
前略

 朝食に納豆が出てくると君の少年時代のことをいつも思い出します。君は小学生のころ冷静なまなざしで、何についても黙々と何もしゃべらず、周りのことを常に察している性格でしたね。だからかなぜか、 ....
トウキビの葉がゆれている
昨夜の雨に濡れたまま
まだ膝くらいの高さだが
すぐに背丈ほどにもなるだろう

トウキビはうまい だが
そんなに食べたいとは思わない
年に一度も食べられれば十分だ ....
はれあがる青ざめた赤のうら側で息をひそめて聞いていた脈 思い出を一番から五十六番まで
USBメモリに移動して
一息
私のディスクは空(から)になる
空(から)になった空(そら)に
星が一粒
もう一粒
繋がって
絵を描く
尺取り虫が
一歩 ....
肌に艶のある小母さんが暖簾を掲げている
くいっと曲がり
小さな路地に入っていくと
木のこっぱや削り粉が雑然と置かれていて
いい匂いがする銭湯のうらっかわ

すぐ右手には
古びた人気のない ....
可憐だったり清楚だったり 或いはとぐろを巻いて見せたりする君の中の花が好き
薄紅色だったり萌黄色だったり 或いは血を流したり

君の六十兆の細胞の隅々まで僕を行き渡らせたいのだ 君がどこにも逃げ ....
うすずみ色の
やわらかな蓋を
かぶせられた街で
こまやかな水に
しっとりと懐かれて
わたしの内側は
ほんのり熱を帯びる

うすずみ色の
やわらかな蓋の裏に
みっしり結露した水玉 ....
翠星石が死んでしまった
ついに姉妹に殺されてしまった

翠星石は動いてはいるが死んでいる
人形のあるべき姿に戻っただけかもしれない

綺麗なオッドアイだった
片方の眼は潰れてしまい
口 ....
気がつけば雨は雪。

創造の世界では初夏でも雪は降る。

なんて自由な空間。ぽーんと抜ける空間。

木曜日の午後の喫茶店。

一年中飾られているクリスマスツリーに暖色が宿る。

 ....
進め、進め、力強く。
進め、進め、誰が何と言おうとも。
進んで進み尽くして疲れたら休めばいい。
そしてまた、どこまでも突っ走れ!

偉大な先人達の後に続け。
先人達が創り上げた光の道を ....
コーヒーショップに夏が来て
向かいの席の女子高生が
ブルーソーダを飲み始めた
青い液体をストローでチュー
コップの中身が減っていくにつれ
女子高生は足先から海になっていく
水位は下腿から太 ....
夢の扉の向こう側に
絹の衣装を纏ったあの時の
嬉しそうに君
幻になった
君の
優しかった歌
ユリの花束も抱え切れないほど
飾って置いた無傷な部屋


/海底に沈んでいった記憶の ....
青空とはそんなものではない
情緒とはそんなものではない
破壊とはそんなものではない
批評とはそんなものではない
真心とはそんなものではない
徹夜とはそんなものではない
植物とはそんなもので ....
れんちゃんは犬なのに
お手もできない

ある日
このぼくにできることを数えてみた
あれと、
これと、
それに、
三日数えても尽きなかった
それで
ふと、気づいて
そうだ
ぼくに ....
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます

ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い

擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ

他人 ....
連れてってというものたちは
刺をもつ

過ぎ行く時間のすそに
そっと
刺をさす

──エクサンチウム ストルマリウム
野山で遊んだ私たちは
君をくっつき虫と呼んで投げ合った
いつか ....
自分の意思で出ていくのだから
淋しさなんて
感じない

懐かしさなんて
かみしめている余裕はない

感傷に浸るかわりに
明日の夢を必死に数える

幸せになるため
一歩前へ進むため ....
お洒落な 満月なんて要らない
雨が降りそうだし ブルームーンなんて お洒落な言葉は要らない 
青い満月をみたら 幸せになれるなんていう 言葉は要らない
要らない言葉は 小鳥にしか読めないほ ....
しぶきをかけぬける
ふくらはぎの
まあるい
着水点

夏の鼓膜に
そっと
折りかさなる
六月の
ふやけた骨格を
並べかえる

君は
雨だれに
擬態したまま
あじさいの葉脈 ....
      不幸の扉。
扉自体が不幸なのか 扉を開く者が不幸なのか
     それは、 どっちでもいいんじゃない。
      だって 入れ替わり立ち代わり
扉が人間になったり 人間が扉になっ ....
    わたしのなかに
    雨がふる

    あなたのなかに
    雨がふる

     さらさらと
      しとしとと
             

   ....
飛行機雲

空を裁つ間に

霞みゆく 

澄み渡る青は

とめどなく


渦巻貝

海を嚥下し

淀みゆく

溢れ来る波は

とめどなく


夕列 ....
血潮、とノートに書いて貝殻のなかにたしかに海があったと

隣席のヘッドフォンから砂の音が聴き分けられる夏の江ノ電

ふたりで海を見たのは一度 いつまで、と互いに決められないままいた ....
途中で途切れた時刻表は
遠い昔に自分で書こうとして
そのまま諦め
しまい込んだものです。

今引き出しの中で見つけ出し
ボロボロになった時刻表を
膝において眺めていると
随分、発車時刻 ....
「水の中の六月」

錆びた鉄の味のする手摺を伝って
空っぽの水槽を満たそうとする早朝
浸水された浴槽の縁を滑らないよう歩く
生まれた時から水に溢れていた




「駆け落ち」

 ....
               
名前を呼ばれていつものように 診察室に入る
顔も見ないで どうぞと言う医師
顔も見ないで 
 「不整脈は 落ち着いているようです」
と言いながら シャツをぬぐ ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみとはねむるまえにおもいうかべることがおなじだった - 阿ト理恵自由詩9*13-6-24
ねっ- 殿上 童自由詩18*13-6-23
月が嘘をついた日- Neutral自由詩6*13-6-23
スーパームーンミラクル- Wasabi 短歌213-6-23
納豆への手紙- りゅうの ...自由詩5*13-6-23
とうきび- ただのみ ...自由詩20*13-6-23
蒼ざめた赤- はるな短歌213-6-23
こぐま座- Lucy自由詩24*13-6-22
小さな路地の先っちょに- 灰泥軽茶自由詩1113-6-22
君の中の花- 梅昆布茶自由詩713-6-22
水の季節- nonya自由詩22*13-6-22
翠星石が死んだ- 一 二自由詩6*13-6-22
Relaxin'_〜或る午後に- ヒヤシン ...自由詩12*13-6-22
光の弾丸- ヒヤシン ...自由詩9*13-6-22
石狩挽歌- 壮佑自由詩11*13-6-21
愛の夢___(リスト「愛の夢」を聴きながら)- 乱太郎自由詩1713-6-21
現代詩___[検索]- 左屋百色自由詩4*13-6-21
ぼくにできること- たま自由詩25*13-6-21
ちっこい幸福論- HAL自由詩13*13-6-21
さみしんぼう- そらの珊 ...自由詩1413-6-21
長年住み慣れた町を出ていく- Lucy自由詩11*13-6-20
_お洒落な_言葉なんて要らない- るるりら自由詩12*13-6-20
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ふる雨に- 石田とわ自由詩12*13-6-19
とめどなく- 中村 く ...自由詩5*13-6-19
夏音〜KANON〜- Rin.短歌813-6-19
時刻表- ……とあ ...自由詩9*13-6-19
六月の朝に寄せて- 佐東自由詩11*13-6-19
名医- イナエ自由詩5*13-6-19

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