低空飛行の夜

損なったものなんて何もない

遠ざかる午後に

悲しみの痛み分け

あなたが笑った皮肉に
私も笑えればよかった
もしこの命が
明日燃え尽きるなら
今日の私は何をしたらいいのだろう
      
時計の針は容赦なく音を立て時を刻む
大切な人に手紙を書いて
身の回りを片付ける
       
こ ....
春半ば今宵は雨となりにけり恋も終わりて歌うことなし   月が光っています
  机の向こうに窓の向こうに
  夜の上のほうに月が
  丸い月が光っています



  こんな夜に何があれば
  CDと焼酎と紙と鉛筆
  それ以外と ....
憧れるんです

田んぼの広がった
いや、あまり広がりすぎてはならぬ

緑あふれる、水車は回る
羊はめいめい、雲はゆったり
笛の{ルビ音=ね}ひゅるる

ひゅるるるる

右手に本を ....
彼女が
砂漠で飢えて水を求めて
手を伸ばす姿を想像する





既婚子供有の友人は言う

このまま一生恋する事も無く
朽ち果てるのか、と。

結婚相手を恋愛時代と同じ様な情 ....
夜にまぎれて
雨をみちびく雲の波
朧気に月は
触れてはいけないものがある
ということを諭すように
輪郭を無くし遠退いてゆく

深く、
深く息をして
雨の降りる前の
湿った空気の匂い ....
犬の耳の中へと
廊下は続いている
途中、川が流れている
小さな川なので
小川なのだと思う
手前に椅子が一脚
置きっぱなしになってる
本当は小川を見て座りたいのに
ネジのようなもので固定 ....
懐かしい春の匂いと君の顔 滲みでる空へ向かって飛び跳ねて 真昼の空の海底に
ゆらゆら浮遊する金魚たち

レトロモダンな窓から眺めて
私はあれを夢見がちな彼女が見たらどう思うかしらと一人考える


「最期は深海魚になるの」と言った彼女は妄想癖 ....
【初級恋愛】


手を繋いでも
キスをしても

お互いの隙間を
埋めるみたいに
ただ泣きながら
抱き合ってみても

それでも
幼稚な僕らの恋は
成立なんてしなくて ....
ひとりひとりを抱いて放して
そしてひとりも戻ってはこない
雨のなかの羽
ぬくもりとまぶしさ


ひたいの上の
羽の柱をまわしながら
空に立つ不確かで巨きな
ひとつの羽を見 ....
あんなにも断ち切りたかった筈なのに





どうしてだろう



今となってはこんなにもあの頃がいとおしい












過去は今も
 ....
ある、

といえるものは

ない、ともいえる

ない、

といえるものは

ある、ともいえる


ある、とも

ない、とも

いえないものは

ない、ということだ ....
存在するだけで美しいなんて

信じないよ、ソンナ事。

もっと欲して
もっと確かに

見返りだって
求めてくれて構わない。
ひとが
ゆめを
みているの

それとも
ゆめが
ひとを
みているの

ふるい
ひょうしき
のようなものがあって
おとがしている
あのさきに
うみがあるの

ひのあたる
 ....
この動物だけは奇妙だ

自分がエサを探しに草原を走っていると
逆にこの動物に捕まってしまった
さすがにその時は命の終わりを
すっかり覚悟した
だがこの動物はなかなか自分を
食べようとはし ....
これは、あなたがくれたもの

あなたは栞と言ったけど、

これはわたしのおまもりです

すきと言ってくれた時、くれたもの

生きてきて、あなたに会えた

わたし、知ってるんです

わたしがこの世に生 ....
「逃げよう。」
そう言われたので、
逃げることになった。
以来ずっと、
トメヲとふたり逃げている。

「アテ」というものがないので、
「アテ」もなく逃げる ....
波が編む細やかなレースが
爪先の向こうで結ばれてはほどけ
刻と陽射しは
翡翠や白の模様をすこし深くに施す

水平線、と呼ぶには平らな
空と海の境界を見ながら
こうして言葉を探す自分を思う ....
小学校の時から
毎週月曜日のスイミングクラブに行く前に必ず通っていた近所の酒屋さんが
 
とうとう引退するらしい
 
あのじいちゃんは今
何歳なんだろう
 
毎週月曜日に独り必ず店に行 ....
死んだふりをする
PM二時、
マキシマムザホルモン聴いて
死に至る病を読んでる
ファッキンな午後


葉桜の隣で
猫柳がゆれて
関ヶ原の落人が
湖岸に打ち上げられている

 ....
アルルの丘でゴッホとゴーギャンが相撲を取り
圧勝したゴーギャンが呵々大笑する
電車を待つ間、そんな詩を手帖に書いていた老詩人は
だんだんとゴッホが可哀想になってきたので
それまで書いてきた十四 ....
読みかけの本に栞を挟んで
見上げた夜空に満点の星
光を忘れた時代の末路に
神が残した最後の希望

いつの時代も迷える人々は
暗闇に飲み込まれそうな時は
月明かりの導きを頼りに ....
「冬の終わり」

空から一滴の涙が流れる時
貴方は一本の露草を摘み取って優しく微笑んだ
水溜りに映った自分の姿に?
違う 貴方が愛でているのは
命を落とした亡骸だ
蒼白い花弁から一滴の血 ....
いつものごとくドス黒いマイナス思考が呪われたあの娘の心にかぶりつく。
生きてるわけもない僕は無表情な笑いをたらたら垂れ流すだけ。

キチガイ病院は出逢い系、おかげで愛と哀は同じモノなんだと知った ....
まだ
幼いままの夢を抱きながら
歩みを続けている
 
床に転がっていた
ガラス玉を指差して
綺麗だと笑っている
 
 
何万年も前
もっと世界が綺麗だった頃も
きっと僕ら
同じ ....
インサイダー取引も
アウトサイダーに扱われるのも
もうお腹いっぱいだね

喉なら結構渇いてるから
休憩がてらに
賢治も愛したciderでいっぱい

cidersider
その本を開くと 
一遍の詩が終わる{ルビ頁=ページ}の余白に 
{ルビ紐=ひも}で結んだ「空の鏡」を首からかけて 
両腕をひろげた小人が 
立っていた

その本を手にした読者の 
誰も知 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19013)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰る道なんてどこにもないのに- 衿野果歩自由詩207-4-16
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- A-29短歌4*07-4-15
月光・私・あの人- 草野春心自由詩407-4-15
いいなあ- 蔦谷たつ ...自由詩8*07-4-15
オアシス- mac自由詩4*07-4-15
代わりに、雨- LEO自由詩36*07-4-15
停留所- たもつ自由詩707-4-15
- 小川 葉俳句2*07-4-15
空色逆流- 零椅俳句3*07-4-15
魚に嫉妬する- 宵色自由詩4*07-4-15
初級恋愛- 華水蝶子自由詩207-4-15
ノート(ふたつの指)- 木立 悟自由詩607-4-15
もう少しだけ- 蓮未自由詩3*07-4-15
バルサミコの春- 吉岡ペペ ...自由詩407-4-15
won't_back_to_the_moon- そらいろ ...自由詩3*07-4-15
くんれん(ゆめ)- たもつ自由詩11*07-4-15
奇妙な動物- ぽえむ君自由詩8*07-4-15
創書日和「縁」おまもり- 逢坂桜携帯写真+ ...13*07-4-15
「_逃げル。_」- PULL.自由詩7*07-4-15
海風- 銀猫自由詩22*07-4-15
うまい棒のチーズ味- 柴田柴助自由詩707-4-15
失禁アイラヴュー(改)- はらだま ...自由詩6*07-4-15
老詩人- 楢山孝介自由詩10*07-4-15
夜空- 1486 106自由詩8*07-4-15
冬の終わり/頃日- 結城 森 ...未詩・独白7*07-4-15
誰みたいに逝く?- うおくき ...自由詩107-4-15
うつくしいもの- 山中 烏 ...自由詩307-4-15
サイダー- ロカニク ...自由詩207-4-15
「_空の鏡_」_- 服部 剛自由詩1007-4-15

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