わたしたちのうつくしい夏は過ぎ去り
 ただ ぎらぎらとした陽炎ばかりが
 道すじに燃え残っているけれど
 二度とあうことのない確信は
 耳元で鳴る音叉のように
 気だるい波紋をいくえにも広 ....
どきん どくん
私の傲慢な心臓がこだまする

どきん どくん
なんてわがままなのだろうか!

どきん どくん
まるで反抗声明だ

どきん どくん
しかしあるいは自慰行為の後のようで ....
さようなら 風

ごきげんよう いのち

あなたのすきとおったあつみ

やぶれるようにさきなさい
幼い頃の夢
ケーキ屋さんだの歌手だの警察官だの
それがどんなものかも知らずに
なりたい なりたいと喚いていた

ちょっと背伸びして周りを見回してみたら
なんだか急に喚いてるのが恥ずかしくな ....

初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
 ....
街灯に蛾が群れている
明滅する明かり


雲がさあっと横に分かれて
月が顔を出した
誰もいない
蛾がひっそり群れている


角からぽーんと勢いよく
何かが飛び出した
赤いビニー ....
小さな部屋に閉じ込められたくはない
それは風のように空を飛び
時間も
国も
すべてを飛び越え
嵐のように
誰にも邪魔されない
そんな自由がほしい
今日はもう眠たいんだと思ってた耳をやさしく齧られている
 

灼熱のキスも荒地の抱き方もじゅっと言ったら終わりなんでしょ
 

喧嘩してキスして抱っこして仲直り小憎らしいとはお前のことか
 ....
空の草原を
風がそっと撫でてゆく
空が左から右へ波打つ
その波を追いかけて
鳥が飛んでゆく
今日の草原は
青に満ちている
草原からの潤いは
地上の緑にとって
かけがえのない
命の源 ....
街燈の光から
裸にされた
月世界のモノローグ

夜の哀しみの
ねぐらを見据え
月光に混じりあう
葬列を往けば

緩和されゆく
視界のほつれ
伏した肩肱は
硝子の時計を踏 ....
落ちていた
ふちのない穴のなかを
空は役割を捨てたらしい
光はボレロに合わせてゆるゆる回り
白い猿たちは「  」の頭を転がして遊んでいる
飽きてしまうと時計の針を集め出した

君の手の ....
白い夜は

月がミエナイから
泣く事はデキナイの


 優しくても


泣けない事は
とてもツライから

ワタシは堕ちていく
黒い夜へ


 悲しくても


ヒト ....
 外した眼鏡でランボー全詩集を退ける
 シャワーを浴びた後髪を乾かさないでベッドに横になる
 ボディーソープとシャンプーの香りが順番に香ってくる
 おでこに滴が落ちて眉毛の上をカーブして流れてい ....
鏡を覗いたら

頭に白い糸がくっついてた

頭だけじゃなくて

手首にも足首にもくっついてた

どうやら上からさがってるみたい

それで上を見てみたら

大きな私がいた

 ....
モデル崩れで夢遊病持ちのレイナは
月も眠りについた真夏の夜に
四角い空に星を張り付けて回っている
いつか自分も星になれると信じていたけれど
最近は慎ましい結婚に憧れたりもする

プロボクサ ....
みずたまりにおとした
あなたがくれたとけいの
ゆらしたわたしのめと
ちいさなきおく

やわらかにかさなる
みどりのそら

あなたをまった
こもれびのないひはずっと
わたしのかさを
 ....
新しい恋をして
それを育てるのに私は
背伸びを必要とするだろうか

それだけ手放したくないあなた

あなたはよく私に
「どこが好き?」
と聞くけど
そんな事聞いてくる
無邪気な気持 ....
目覚まし消して20分二度寝
軽くヤバス
やばいけど煙草を吸う
そしてなぜかいつもより丹念に今日着ていくニッカのコーディネートを選んだりする
少しうんこが出そうなのでうんこをする
マ ....
暗がりで息してる
変なのが動いてる
もぞもぞとしてたから
こわごわと近づいた
試しにつついてみたら
ぶわんって起き上がった
びっくりして腰抜けた
まだぷるるんとしていた
ファンキーなあ ....
         2007/05/16


キンモクセイ
ギンモクセイ
火星の顔した
みどりいろの
緑の花の下の
地球にはない
美しすぎる色
きんもくせい
ぎんもくせい
春に咲 ....
携帯はコンパクトに似ている
電車のなかで
そして街角にたたずみ
見つめる先に映っているのは
わたしであったり
わたしの知らないわたしだったり

お気に入りに登録した
サイトを巡る

 ....
もう 戻れないのかもしれない
戦慄にも似た 予感

夜空を見上げると
瞬くシリウスの
見るたびに変わる青い光に
どこかが 痛くなる
目がくらむくらいに
その光が 強い

それから横 ....
きょうハルミちゃんがくる
あたしにはおねえちゃんがいないから
ハルミちゃんがおねえちゃんのかわりとか
そんなたるいりゆうじゃない
だって妹にとってあたしはそんななまやさしいものじゃないし

 ....
あかあおみどりまぜんたしあんき
震える色の後光を射して

さようならなんて手を振ると
いらっしゃいと手招いた

ひゅうひゅう揺らいだ放物線
かたすとろふぃ待っている

さいごのかお ....
目を閉じて
深くふかく
海の底に潜れば
もう何も見えません

潮騒もかもめの鳴く声も
そうして人魚の姿すら
目にする事はありません

真っ暗な海の底で
すぅっと通り過ぎる
真っ白 ....
いつもの時間に起きて
いつもの電車に乗って
いつもの決められた勉強をして
いつもの電車に乗って帰る

いつもの時間に
いつものことをする
何の変化もないように見えて
これは大変なことを ....
せり上がる この気持ちから ABBAの 韻律かなた 伏せる月 犬狂い 伸び


る影 とどまることなし 音見えず 残念ながら 調律も 得るものなし 水


晶で 網膜赤い 刃入れ済む  ....
咲いた
咲いたよ
黄色い光が一面に

これが初恋というものでしょうか
泣いて
泣き濡れても
涙が止まらなくなりました

風が吹き
風が吹けば
あなたに悲しい雨が降り
わたしの涙 ....
手が届かないというから
かわりに蛍光灯を換えてあげた

堅くて開かないというから
かわりにフタを開けてあげた

重くて動かないというから
かわりにソファーを運んであげた

うまく出来 ....
冥王星の外側に
準惑星が発見され
エリスと名づけられた

ギリシア神話の不和と争いの神なそうな

結婚式に招待されない腹いせに
「最も美しい女神に」と書かれた
黄金の林檎を宴の席に投げ ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暗渠- 月夜野自由詩17*07-5-17
鼓動- 麻生ゆり自由詩2*07-5-17
つぼみ- つきのい ...自由詩1707-5-17
花咲くピエロ- 紫苑自由詩3*07-5-17
初夏- 吉田ぐん ...自由詩4307-5-17
月夜- 石瀬琳々自由詩25*07-5-17
自由- OLGA自由詩307-5-17
ながしそうめんリフレイン__(モアラヴ)- ふるる短歌11*07-5-17
空の草原- ぽえむ君自由詩14*07-5-17
葬列- たね。自由詩12*07-5-17
葉月葉- 氷水蒸流自由詩707-5-17
黒い夜と白い月- 優飛自由詩4*07-5-17
春へGO!- はじめ自由詩7*07-5-17
一人芝居- 麻生ゆり自由詩11+*07-5-17
太陽を待ってる- 快晴自由詩9*07-5-17
trefoils- 高橋良幸自由詩9*07-5-17
23歳後半の恋- saya自由詩207-5-17
マイミク募集中- 馬野ミキ散文(批評 ...18*07-5-17
セカンドラヴ- おるふぇ自由詩507-5-17
花の星- あおば自由詩7*07-5-16
- 恋月 ぴ ...自由詩33*07-5-16
Déjà_vu- 麻生ゆり自由詩7*07-5-16
あたしがハルミちゃんをすきなりゆう- 美砂自由詩5*07-5-16
the_swing_of_the_pendulum- ICE自由詩3*07-5-16
銀のスプンは深海へ- プル式自由詩4*07-5-16
いつもの一日- ぽえむ君自由詩11*07-5-16
「速度」—太陰と旋律—- ゼロスケ自由詩1*07-5-16
初恋- おるふぇ自由詩607-5-16
心から祈る。- もののあ ...自由詩16*07-5-16
惑星エリスに捧ぐ- アハウ自由詩907-5-16

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