季節を先取りして
甘い甘い苺を
口にする

この甘い香りに
誰が寄ってくるのだろう

甘い甘い苺は
わたしを誘惑して

わたしを虜にして

噛みしめたら
ジュッと甘い
香りと
味が突き抜けた
しんえん と呟きながら
浅瀬をえらんで 辿ってゆく
夢をつたうひんやりとした風が
時折 うなじに触れてゆく
誰かが指をつないでくれているような
そうでないような気がする

深淵
踏み込 ....
下をむいて咲く水仙は
ナルシスト

あまりの自己愛に
水辺で自分だけを
見ていたナルシスは
女神の怒りを受け
ついには水仙に姿を変えた

今でも
水辺で
己が姿を見つめる
水仙

そんな神話をよそに
 ....
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば

先輩は幸せ過ぎるから

傍から見ると憂鬱 ....
まだ日のあたらない街灯が夜道を照らしている。
ネオンの光を辿って私の電話が鳴った。
シーラカンスからです。
「僕の骨を探してください」
そう言ってシーラカンスは言葉をおいた。
「見つけて僕の ....
 



知らないきみは嘆いた。
海のあおさと空のあおさははなから別物ときめていた。
そんな中ぼくはゆらめきをみつけた。
きみは蜃気楼のなか、たっていた。

ふたりにはじまる物語はな ....
一月一七日が近づくと 朝靄の中 仮設住宅の立ち
並ぶ 通学路を抜けて 初めて学校へ行った日を思
い出す 眠る街は 雪を待つ すれ違うこともでき
ず 呼び止められて 思わず受け取ってしまった 優
 ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く

ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて 
うたた寝をしている

ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
初詣
人の賑わいをよそに

その狐は
じっとこちらを見た

不思議な色が
キラリと輝き

わたしは狐と
対峙した

狐は聞く

お前はいま
どこにいるのか
なにをしようとしているのか
何処へ向かっ ....
ひとりでお茶飲むのにも
慣れた

向かい側に
あなたがいないことを
なげくのをやめた

誰もいなくても
平気よ、って
顔が出来るようになった

そんなふりをして
熱い熱い紅茶を
カップに注ぐ

カップ ....
青い目の、少女
静かな瀬戸にたつ

白波の叫びが聞こえるか

漆黒の背中に火魂
盲点には
最上級の
愛の言葉を


当然でしょ、
アタシ、
いつも笑っているもの、

頬を ....
空を造ろうとでもしてるのだろうか。

綺麗すぎるから、いつまでも残したくて。

完成予定はいつ頃だろうか。

できれば、俺が死んだ後にして欲しい。
かっちぃが積み木を積んでいます
黄色のしかくいのを二つ並べ
赤い円柱を二個
青い円柱を二個
と 上に上に積み重ねていきます
最後に三角の緑を二個乗せて
かっちぃのお城が完成しま ....
地球が滅びるとき
進化が過ぎて
全種類のいきものが
一斉に空を飛ぶ
大気圏を越えて
少し離れたところから見た地球は
丸裸になっていた







そんな夢を見てしまったら ....
まわる まわる
くるくるまわる

世界はまわる

今日も停まることなく
くるりくるりと

目がまわる

この世界には
たくさんのことがありすぎるから
              080107




机龍之介は居るか、
槍のような声が、
ヘルメットを突き破る。

耳を塞いでアクセル全開、
オーパヒートのエンジンは、
金切り声 ....
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム


始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ....
密やかに囁く
木々の擦れ合う音

朝はまだ
こんなにも早くて

この木々の下

わたしは
誰にも見られず
泣くことができる

誰も慰めず
心配もせず
手を差し伸べることもな ....
流れは知っていた
ただ、それを変えることが出来ない
捨てられない
せめて渦の中にいたいのに

手を拒み続けた罰、でしょうか
同じ部屋にいても
こころが離れていく

ムーブメント


あなたが
何を感じてるか
そんなのわからない

けど

ふたりとも
相手を残して
部屋を出ようとしている

ムーブメント

どちらが先か
お互 ....
(きみは近く
 足元から古い崖が、伸び悩み

 きみはすぐ下のことが分かる)

 ひどく、近く
 じっとしている
 長いこと
 息を奪われて、呑みこんだ夜
 ふさわしい音はながれ ....
高校で処方されたトローチを
ずっと舐め続けている
いつか消えるという
先生の言葉を信じて



大学生にさん付けされ
上司にはくん付けされる

しかし口の中にはまだ
トローチが悠 ....
赤い赤い糸

運命のひととは
小指と小指で
繋がってるんだってね

結ばれなくても
せめて
近くにあればいいのに
白線の内側を
遵守するものにはわからない
よごれ
くすみ
否応なしに手にさせられる

白線の内側を
順守しないものにはわからない
うつくしい
かがやき
届かないからこその憧憬

 ....
久しぶりの屋台
2人で食べるお好み焼きひとつ

分け合ってあつあつを頬張った

マヨつける?
ソースもっとかける?

何気ないことばも
すごくあたたかで

こんな瞬間
あっとい ....
遠く
遥かに
蜃気楼を見たようなそんなグレイの記憶ばかりなのに

突然蘇る
カラフルすぎる
思い出

あまりにもリアルで
あまりにも鮮やかで

だからわたしは
何をどこに忘れたのですか?
駅の係員は開いた記録簿に目を落とし尋ねた

普段から乗りなれた通勤電車
それなのに今夜は何かが確かに違っていた
勧められるまま飲んでしまった新年会
赤ら顔の同僚 ....
親指でしか語れなくなった


指先が覚えてしまったのだ
無機質な凹凸に触れるだけで
整然とした文字が手に入ることを


まっさらな紙の緊張や
そこに落ちるイビツな文字
との格闘も捨 ....
あの頃の夜景は大きくて
         
今じゃ気づかない
靴底と背比 ....
 さらさらと

お前は何しに来た

 こんこんと

お前は何を話しにきた

 しんしんと

お前は何を聴きにきた


 さらさらと

また人々の掌に舞い降りてきた
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
甘い甘い蜜の味- 風音携帯写真+ ...3*08-1-13
拡_散- 塔野夏子自由詩12*08-1-13
水仙あるいはナルシスト- 風音携帯写真+ ...2*08-1-13
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イマジネイションの腐海- エチカ自由詩6*08-1-12
きみとぼくのおわりつづける物語。- 哀詩自由詩108-1-12
一月一七日が近づくと- kaori*自由詩4*08-1-12
液体ネコ- アハウ自由詩22*08-1-11
お狐さま- 風音携帯写真+ ...2*08-1-11
お茶を飲む- 風音携帯写真+ ...4*08-1-11
カルマ、背負って- 夢人めー ...自由詩208-1-11
想撮空間「くうそう。」- 狠志携帯写真+ ...408-1-11
かっちぃの涙- 川口 掌自由詩7*08-1-11
地球が滅びるとき- 小原あき自由詩12*08-1-11
眩暈- 緋月 衣 ...携帯写真+ ...4*08-1-10
[ミルクを飲んでフラフラの僕は、空気のような空想を描く]- あおば自由詩2*08-1-10
薄荷時間- A道化自由詩2108-1-10
たとえ悲しみが体を波のように満たしたとしても- 風音携帯写真+ ...2*08-1-9
遠すぎて泣けもしない- fuchsia携帯写真+ ...308-1-9
ムーブメント- 風音携帯写真+ ...1*08-1-9
心臓をたもつ為の、遺された- 石田 圭 ...自由詩2008-1-9
変わるくらい- 佐々木妖 ...自由詩25*08-1-9
結ばれないけど- 風音携帯写真+ ...3*08-1-8
つぶやき- FUBAR自由詩6*08-1-8
広島焼き- 風音携帯写真+ ...2*08-1-7
Colorfull- 風音携帯写真+ ...2*08-1-7
忘れもの- 恋月 ぴ ...自由詩31*08-1-7
メール症候群- 渡 ひろ ...自由詩29*08-1-7
幼い頃- つちやし ...携帯写真+ ...108-1-7
- 乱太郎自由詩20*08-1-7

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