額縁が
絵の一部かどうか
ピカソに問えば
立体がどうのこうの
つまり
分析すればわかるらしい
見れば
平面じゃないか
世界は
あのように三次元だと
定義づけるならば
映画館で流行 ....
膝をついて
頭(こうべ)を垂れて
祈る姿勢で打ち拉がれて

水なんて飲んではだめ
小さなキスを送りましょう
乾いた土のような皮膚が、崩れない程度にそっと
お母さんが死んだからって ....
沈みゆく夕陽の
叫びにも似た紅緋色
世界を燃やし尽くすように染めていく

心の渇望は際限なく
乾いた土が水を欲しがるように
あなたの言葉に耳を傾ける

わたしの葛藤は……
ざわめく言 ....
我々は朝まで押し黙る。壁の朽ちた食品工場に蔓延る黴の群れとして。投げ込まれた石が薄暗く音を立てる霧の湖として。黒ずくめの(発光して燃えているようなもの)に、孤児のずぶ濡れた(双眼鏡)に、深く沈んだ調子 .... さんかくにだまって座っているそこの不安ちゃんたちこっちおいでよ

どれぐらいさみしかったら死ぬかなと観察しているなかなか死なない

諦念はナプキンにくるみデパートの女子トイレへと捨ててきま ....
肩上から指先にむかってながれる一本(くだ)を
ふき こすり たたけば
装置はあやしく
黄昏もする

段々畑にくみあがる椅子に 沈み
ホールそのもの

しずくのような響体構造が 浮く
 ....
硝子窓の向こう側
暗闇の中で
蜉蝣の透明な翅が
月の雫のように光っている

―― ヤミガコワイ……

呟き声がした
わずかな物音まで
深い闇に吸い込まれていく

一枚の硝子に仕 ....
暑すぎた夏が終わり
賑やかだった蝉たちも死に絶えて
地中深く 沈黙の蟲となる

キャンパスに描かれた
自画像は完成されないまま
白く埃を被っていた

数々の葛藤が わたしを苛んで 
 ....
差し障りのない罪を
いくつも背負い込んで
眉の間に深い縦皺を寄せて
のうのうと生き長らえてきた

脱ぎ捨ててもいいような昨日を
ご丁寧にたたみ込んで
誰が見てもわかるように
不幸の ....
溢れ出す涙と鼻水を拭えばいい 誰も自分の足にはならない だからそこから足跡刻む 昼下がりの人気の少ない公園のテーブルで
ノートを広げ
考え込んでいる様子

まさか遺書でないでしょうね
まだまだ若そうな女性の人差し指が
あごを支えて止まっている

見知らぬ人だか ....
いつもなら、秋冬物を早々と買ってきて
早く着て出かけたいと気が急いているのにね

ことしは何だか少し違う
すっといなくなった夏が恋しくて
秋の早足についていけない

まだ大丈夫でしょうと ....
{画像=110927215321.jpg}


(扉絵:雨傘をさしてニッコリ笑うボクのアップ)

(絵?:雨傘をさして飛び出して行くボク。地面には大きな水溜り。)


雨降り
お迎え ....
ザアー ザアーッと
出しっぱなしのシャワーの音
激しい雨が 大地を撃ち付ける
街も木も人々も
礫のような雨の洗礼を受けている

この雨がどこまで続くのか分からないが
雨の空間に閉じ込めら ....
わたくしの存在価値はなんだらう取れた銀歯に問ひかけてみる 現住所に越して早4年
アシナガバチと共存して早4年

越して一ヶ月目に
換気扇から進入してきた時には
家中大騒ぎだったけど

今では お互いに干渉しない!ってことで
良い距離 ....
手持ち無沙汰に見上げれば夏のような雲の動きと

山すそは無残に切り開かれ
ひとの忌み嫌うものの一切合財を

そのはらわたに黙して受け入れているのか
それとも受け入れざるを得なかったのか
 ....
星が涙を零す夜。
僕等は知ってしまう、全ての後悔と絶望。
そして、全てを手放してしまう。
思い出を、トランクに詰めて。

星が楕円を描く夜。
僕等はまた過ちを繰り返す、全ての後悔と絶望。
 ....
顔文字と にらめっこする 昼下がり
思わぬメール ほくそ笑む我
時の器に
夜がすこしづつ満たされていく

眠りついた月の横顔

埋もれた砂時計の砂丘は、はだしのぬくもり
天よりふる砂を見つめては
閉塞されたガラスにふれる



砂の音はや ....
 
{引用=
 しろやぎさんからおてがみついた
 くろやぎさんたらよまずにたべた


::


不穏な空気に包まれた景色を見ていた
不安があちこちに転がっている
ひとつの石の周 ....
きゅっとひねって
ぐいと飲み干す
なんでもないことのように
そうできたらいいのに

あこがれと崇拝が
近づけて遠ざけるから
私はどんどん小さくなって
ペットボトルの首飾りになって
た ....
たった1年で
大人になった猫は

春には泡立つ光の匂いを
丹念に嗅ぎ回りながら
ひとつ歳をとり

夏には風呂場のタイルの上に
長々と寝そべりながら
ひとつ歳をとり

秋にはふ ....
踏み出せず 躊躇する君の背中を{ルビ戦=そよ}がす 小粋な潮風

一房の日差し摘み
頬杖つく
もぎ取った新鮮な味に
今日という農園が
扉を開ける
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り 
見知らぬ明日の水平線を描いてきた
海を渉る鳥たちのために
半島に帰る人びとのために


灯りの落ちた ....
ちいさな茶色いケーキに

彼女がろうそくを燈した

それが光のなかで赤あく見える


あでやかなせつなさが

いきものみたいだった


ちいさな茶色いケーキに

彼女がろうそくを燈した

それが光のな ....
トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ

木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れていたムーミンの家
扉をノックしたのなら、彼は出迎えてくれるかしら?

可愛らしいお家の中で、お茶 ....
今月のソープオペラ楽しみにハヤシライスの鍋かき混ぜる


道の向かうからトボけた顔の男現れて胡散臭ひ奴めと花火投げつけられる


プランテーションの無意味さ知るや否や彼は農園に火を放つた
 ....
ネコがニャーと鳴く

ゴメンね キミのうちが分からないんだ

だから キミをボクの部屋に閉じ込めるよ


安心して

ちゃんと毎日ミルクをあげて ちゃんと毎日撫でてあげるから

 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一分の絵- 中川達矢自由詩511-9-29
ブリキ色の種子- ゆべし自由詩4*11-9-29
【_紅緋色_】- 泡沫恋歌自由詩8*11-9-29
we're_drunk_'til_the_morning- ehanov自由詩311-9-29
不安ちゃん- はるな短歌211-9-29
臓器のかなで- 乾 加津 ...自由詩10*11-9-29
【_闇の音_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-9-28
【_メタモルフォーゼ_】- 泡沫恋歌自由詩5*11-9-28
TAKE_IT_EASY!- nonya自由詩17*11-9-28
息ができるなら- 山岸美香短歌111-9-28
詩作する人- 乱太郎自由詩28+*11-9-28
秋の早足- うめバア自由詩611-9-28
雨降蝙蝠傘/想像絵本- beebee自由詩17*11-9-27
【_母体回帰_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-9-27
わたくしといふ存在- 冬野 凪短歌2*11-9-27
秋めいて- subaru★自由詩15*11-9-26
友引のひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*11-9-26
星霜の輪廻。- 雅寛自由詩411-9-26
顔文字- あやとり短歌511-9-26
時の砂丘- 月乃助自由詩22*11-9-25
冷静に違える、交換- 高梁サト ...自由詩911-9-25
マスコット- 三原千尋自由詩10*11-9-24
ふんわりとした接点- nonya自由詩23*11-9-24
やさしさ- subaru★短歌12*11-9-24
_- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-9-23
午後の枕木- たま自由詩28*11-9-22
ケーキ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-9-22
脳内旅行- 三奈自由詩1411-9-21
地獄の黙示録- 冬野 凪短歌4*11-9-20
狂気- 平沢ちは ...自由詩2*11-9-19

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