「別れませう」とペリカンは言った
「別れてほしいの」
ペリカンは左を向き、片目で私を凝視する
潤んだ黒目が、一瞬灰色に濁る
写真を撮ったのだ
下のくちばしの袋が震へる
袋の中は、たっぷりの ....
いたずらして
怒られちやった
ちゃんと反省してるから
ごめんなさい
だから怒らないで
やさしく撫でてね
手のなかに
ことばを握ることがあったね

あるはずもない質量に
身を任せてしまうことが
あったよね


どんなこころ模様にも
ときは流れてゆくものだから
いつか
わた ....
身体中の夏を零しながら、
どこまで君とあたしは行かれるだろうね、

理解と時間との途方もない距離を思うときプリティ・ヴェイカントは場違いなノイズでしかない。
イヤフォンを片方、君に

ほら ....
明るい光と共に
白い小道を飛び越え

さあ
前に跳びだそう

広い
明るいミライが

君を待っています
わが家で
誰の部屋が
一番
広いかというと
ここだね

体の
サイズから
考えると

プールと
寝室に
日光浴場付き

いいな
きみのことが目の中に入れば
どこかしら離れそうになる僕は
バス停待ち 同じベンチにさえ 座れない
2時と30分の位置くらいの時計距離で

夢にいこうかというさなかの瞬間
かきまぜながら ....

永遠に
閉じる日が来ても

耳は
絶対に閉じないでいて
わたしの声を
受け容れていて

肩越しに過ぎてゆく
景色の速さに
その
狂おしいほどの
純粋さでしがみついて

 ....
野いちごの赤いいろを口に含むと
なんだか悪いことをしているみたいな
それとも
なつかしいやさしいきもち。

赤いいろのたべものたべるのって
なんだか背徳感をおぼえる。
いけないことをしてるみたいな
こ ....
俺は驚くってことは滅多にないんだが
たまたま飛んできた紙切れを捕まえて、驚いた
読んでみると

{引用=

「驚愕」(批判詩の習作)

あはは、驚愕した
あんな、人生訓みたいな行わけ ....
コロッケ屋の店先に掛く花の絵にたびたび立ちてめでにけり

渋き色調溶けこみてそこはかとなく包む雰囲気売りはすまい
気付かないうちに
また季節が巡り
なにげない日常の色が
景色に映っていく


変わり行く景色
変われない自分
微かな秋の気配
いつもの帰り道


ふと拾い上げた落ち葉一 ....
都会の道路に沿って
綺麗に並べられた街路樹は
まっすぐに立っていたが
その緑は曲がっていた
歩行者や大型の車に合わせて
その枝と葉は
捻じ曲げられていた

緑はいつも
土や大地の色は ....
心の中の海が騒いでいる
いつまでも鳴り止まない潮騒
僕は不安でたまらなくなる

こうして本当の海を眺めていても
聞こえて来るのは僕の心の潮騒か
それとも目の前にある海の波の音か
それさえ ....
作者への文句じゃ決してありません


作品に言ってる?作者に言っている?


作品は我が子だ親バカ当たり前


作品は他人だ好きに言ってよし


作品は恋人少しは気になるわ
 ....
                      2007/07/14



バイクの前輪を浮かせて走るのがウィリー
恰好いいだろうといわれて
そんなにねぇーと思ったが
50ccでは
雑誌の ....
スカアトを持ち上げたわたくしの
内股を流れおちる、それは
ルビイのやうに光り輝いておりまして
わたくしの声を
ただの吐息としてしまいます
 
生まれでる前に
終はりを迎えたいのちが
恍 ....
                 2007/07/18


崖の縁に腰掛けて下を覗く
50m下には波頭が砕けて
落ちてきた生き物を飲み込んで
粉々に砕く気配を見せては
あっさりと引いてゆ ....
呼吸するすべなど誰も教わらない駆け出す夏はどこまでも海


鍵盤を戸惑うような告白が胸をすみかに未来へ渡る


横顔にかける祈りもつかのまに夢から夢へ原理をつなぐ


 ....
車の走り去る音が水飛沫のように聞こえて心地良かった
誰かが車を閉める音が夏休みを彷彿とさせた
熱は下がったが医者から絶対安静と言われた
まだ咳と痰が出る
動くとすぐだ
こう暇であると天井をじ ....
 
 
その日の空は
限りなく紫なオーラを帯ていて
隣の青山さんが
酷く赤っぽく見えていた
 
学校では
校長がメッシュを入れていて
それが限りなく絵の具っぽくて
生徒全員含み笑い ....
水を描こうとすると
モチーフがうまくつかめない
ただただ手を濡らすだけで
画用紙は白いままだった
だから僕は画用紙を水に浸して
水を描いた

コップの中の水の
揺らめき
覗いてみたら ....
 
深い海を
描いてみて
七色の魚を
泳がせる
ゆっくり
ゆっくり
沈んで
でたらめを
好きなように
歌いながら
そっと
目を閉じて
揺らいでる思考
掬い上げて
笑いかけ ....
夏の
夜が
激しさを増し
ぼくは
水が欲しかった
とても

海水浴
波に
持ち上げられて
足がもうつかない場所へ
つま先に虚無が触れ
頭上には
目を閉じても赤い
太陽

 ....
これまで
たくさんの人と出会ってきた
ただぶつかっただけの人もいたし
ふり返るだけの人もいた
目線を合わせただけの人も
いい出会い 悪い出会い
たくさんあったろう
だけど私 ....
これから向かう家庭教師先の
国語のテキストを
電車の中で読んでいた

その内容はあまりにも悲しかった

戦争で両親を失い
家もなく食べるものも満足いかない
それでも生きようとする
子 ....
左手のダイヤの裏に隠された本当の意味知らぬ幸せ

寝言では私の名前が出ないよう 
         呼び名はいつも愛犬『ナナ』で

「ねぇ今日は記念日でしょ」と花束を 
        ....
「序詞」

ゆりかごの中で
小さな戦があった

理不尽な理由とプラントが
長い海岸線を覆いつくした

けたたましくサイレンが鳴り響き

その海から人は
眠りにつくだろう
 
 ....
私たちが校舎で出会うのは
おばけなんかじゃない
それは
だれかの通り過ぎていったあと
だれかの
いちばん子供だったときの
いちばん光に満ちた
いちばん軽やかな
いちばん無防備な歩み
 ....
サイレンに近づいてはならぬ

そは破滅をもたらすもの
そは災禍をもたらすもの

蒼き焔の説法
歌声がいかに甘美であろうと
美しき星が時を奪うように
その先には屈折した現実が
口をあけ ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「別れませう」とペリカンは言った- 三州生桑自由詩1107-7-18
ごめんなさい- OLGA携帯写真+ ...2*07-7-18
重みを確かめては来なかった- 千波 一 ...自由詩14*07-7-18
夏音- 日向夕美自由詩7*07-7-18
希望- 愛心携帯写真+ ...3*07-7-18
亀緒君の住まい- weed & s ...携帯写真+ ...2*07-7-18
ほしがらなくていい- 唐草フウ未詩・独白7*07-7-18
pledge- 大覚アキ ...自由詩12*07-7-18
野いちご- 風音携帯写真+ ...5*07-7-18
驚愕- サナギ自由詩2*07-7-18
コロッケ屋の絵- 生田 稔短歌307-7-18
秋の帰り道- 優飛自由詩10*07-7-18
緑が曲がっている- ぽえむ君自由詩13*07-7-18
海の瞳- 未有花自由詩15*07-7-18
作品へのコメント- ふるる川柳11*07-7-18
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- あおば自由詩8+*07-7-18
月経- 山中 烏 ...自由詩14*07-7-18
朝だけ- あおば自由詩10*07-7-18
◆もぎたての夏- 千波 一 ...短歌10*07-7-18
病床で- 円谷一自由詩6*07-7-18
午前四時の大台に- ゆるこ自由詩9*07-7-18
偏光- THANDER BIRD自由詩12*07-7-18
夢の話- 葉流音自由詩607-7-18
- ふるる自由詩12*07-7-17
永遠の誓い- 麻生ゆり自由詩6+*07-7-17
それでも生きている- ぽえむ君自由詩10*07-7-17
adultery- 十六夜短歌507-7-17
詩群「その海から」(01〜10)- たもつ自由詩31*07-7-17
おばけなんかじゃない- 美砂自由詩6*07-7-17
サイレン- 悠詩自由詩8*07-7-17

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