優しい国のふもとでは、
テレビのなかで、パソコンのなかで、
夥しいテントが並べられている。
積み木のような高層ビルの森の透き間を埋めて、
資本家の設計した本土総力戦を生きた、
こころに赤い傷 ....
皮を脱ぐのはいいきもち
するっと脱げちゃう するするっ

ちょっと痛いんじゃないかとおもうけど
やってごらんよ   するするっ
きれいに脱げるよ  するするっ

するっとするところも ....
「ん」の書き途中
ペン先が滑り
始点にもどってしまった
その一瞬の間に回転し
くしゃっと崩れてしまった
ルービックキューブ状の
心のマス目を
見届けた者はいない


頭を駆け巡って ....
造られた仮面は

私の傍に転がっていて



「さぁ、お好きなのを選びなさい」と。



私は傍にある仮面を片っ端からかき集めて
全部ちょうだい、と言って笑ってみせた


 ....
週末はいつも、
なんかどっかオカシイ。
楽器が欲しくて。
悪い仕事始めたりして。

おやすみって、
おっきな声で言った。
寂しくなんかないもん。
気分はいいもん。

ご無沙汰し ....
さようならのかわりに
しあわせのかずを
かぞえてくださったなら
さいわいです

きおくのぺーじに
しおりていどに
はさんでくださればけっこうです

いつかなくしてしまっても
それは ....
オレは次の世は蝶に生まれたいな。
そうしたら、ずっとキミに唇に止まって、キミの蜜だけ吸って生きていくんだ。


その時は、できれば何の障害もなくキミと結ばれたい。
神様はきっと、そこまで意地 ....
あなたがそんなにつれない態度なら
あたしはどうしたらいいのだろう

顔でも変えてみようか

鼻を高くすればいい?
頬骨は出てないほうがいいの?
二重の目は気に入ってるけど一重の方が好き? ....
人間が嫌いだった。
どうしていつも私の邪魔をするの。
人間なんて高慢で、わがままで、欲深くて、身勝手。


花は散るからこそ美しいだなんて。
どうしてそんなことが言えるの。
花は散っても ....
こうしてまた堕ちていく
前世、享楽的な奈落の底に
溺れて、泳いで、溺れて…、泳ぐ?
息継ぎの仕方は忘れたし
本当は最初からそんなもの知らなかった

水平線に沈む黒い太陽
灯台は ....
土砂降りの雨の中
目前の車窓にしがみつく無数の水滴

一人にしないで
そんな声がして雫と雫が一つになる
あちらでくっつき
こちらでくっつき
少しづつ重なる
おもみを増してゆく
 ....
交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る

自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側

助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目

怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
誰かとつながっていたかった
ひとりは嫌だった

そのために
偽りの名をつかって
この電脳世界という海の
情報という荒波の中を
藁をもつかむ思いで泳いだ

自分と似た人がいてほしかった ....
***


目を細めて
少しぼやかして


灯りから
猫のひげがあらわれたら

いよいよなのだと思う


***
 
 
しらんだ空が
産んだ青い退屈
駄菓子屋の秘密
ゆうぐれのすきま
 
纏った仮面を振り回す
夏の日の少年
残像の香りはせっけん
ぶんぶんごま
 
鉛筆を構えるより
丸め ....
窮理の唄


どーん、どーん
どん、どん
賢き童は申し候
賢きの、賢きの童は
拍子とり,一巻のくすしい唄を
うたい候
髭の相者はおわしせば
髭の相者の髭ひとひねり
窮 ....
ベッドの柵は
覗けば
底が見える

こころの底は
どこに
子宮から産道を通って思いっきり息を吐いたら
絶望が打ち寄せてきた
だけどまだ、母の温もりを知らないので
知るまでは死なないでおこうと思った


階段を登ろうとしたら
絶望が打ち寄せてきた ....
この橋の下には
黒い川の流れがあったはずだ
すべてを押し流そうとした
鉛のように重く黒い川の流れが

燈篭流しの燈篭が流されていった
誰かが投げ捨てた麦藁帽子は橋桁で朽ち果て
パンパンに ....
電波が入らない

電波が入らない

依存していることに今更気づいた

電波が入らない

隔絶された世界で

孤独を感じる

空は吹き抜ける秋晴れだけど

吹き抜ける風の寒さ ....
「お前は俺から離れられないでしょ」

冷たい眼で貴方が言う。

まぁそうだよ。認める。
あたしには貴方しかいないし
貴方でしかあたしは満足できないんだ

だけどその瞳にカケラの愛も見当 ....
っておもうことが
まだ忘れてない証拠。

もう忘れちゃいたいのにな。
私はあなたを
見つけられるよ

いっぱい
似たひとがいてもね
巻き戻して
巻き戻して

いつか
あの日に
還れるなら
アダムとイブのりんご(知恵の実、実は神様はあだむとイブにくれてやるつもりだったのでは無いだろうか。しかし、そう教えられていた為に、待ち焦がれ、待てなくて、実がしっかりと熟す前に、蛇の静止を聞かず食べて .... 私の片割れ 探してる
シンメトリーの誘惑
何もかもが私であって
何もかもが貴方であって
鏡を通して覗く Xの交差

ずっとずっと昔
貴方に出会う前の私は
一人で十分 私として存在してた ....
背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時



どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って



ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
彼女は宇宙人のような人だった
首は猟銃の柄みたいに長く
顔はこぶしサイズの小ささで
手足はビョンと伸びていた

ウイダーインゼリーを実に美味しそうに飲みながら
私がイトーヨーカド ....
  僕らという生物
        は
        さみしいシステムで動いている
  あまり言うと何だから言わないよ

{引用=
  雨はアスファルトを打ち続け ....
捨てないで、なんて
自己中心的な話


おいていかないで、なんて
迷惑な話


君の手に、なんて

すがりつけない
頼らない


でも、もし私が
壊れてしまったら

 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19013)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白い夏- 前田ふむ ...自由詩22*07-11-3
脱皮する- ukiha未詩・独白4*07-11-2
ねじれたルービックキューブ- こうや自由詩2*07-11-2
仮面- 三奈自由詩6*07-11-2
山手線のいろは。- 菊池ナン ...自由詩7*07-11-2
いしょ- フクロネ ...自由詩907-11-1
月下美人への恋- 榊 慧自由詩3*07-11-1
最終手段- まりも自由詩2*07-11-1
月下美人の恋- 榊 慧自由詩6*07-11-1
ぎぶみーちよこれいと- 快晴自由詩207-11-1
加速度- 川口 掌自由詩4*07-10-31
signal- さくらほ短歌11*07-10-31
電脳世界- 緋月 衣 ...自由詩7*07-10-31
.о2- かたくり ...自由詩107-10-31
青いセピアの入道雲- ゆるこ自由詩2207-10-31
窮理の唄- 生田 稔自由詩707-10-31
見えない- 風音携帯写真+ ...3*07-10-31
生きる理由- 小原あき自由詩24*07-10-30
黒い川の流れ- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-10-30
携帯電話- テルテル ...自由詩5*07-10-30
SOS- まりも自由詩2*07-10-30
もう忘れた- 風音未詩・独白2*07-10-30
どんなにたくさんでも- 風音携帯写真+ ...5*07-10-30
pair- 風音携帯写真+ ...3*07-10-30
別解(アダムとイブについてのさわり)- プル式散文(批評 ...3*07-10-30
シンメトリーを探せ- 柚木自由詩207-10-30
ドゥカティ- 町田アキ ...短歌2*07-10-29
プラスチック・ドール- 快晴自由詩407-10-29
さみしいシステム- ふるる自由詩12*07-10-29
ガラクタ- 三奈自由詩6*07-10-29

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