コード2
……とある蛙

窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が和音となって、響き渡る

部屋中に響き渡るそのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
朝の空気の中、陽光が満ち溢れ
その中に両腕を突き上げ今日一日を歩き出す。

朝の空気の振動に自分の心も振動し
震える希望に満ち溢れた
今日の道が続いて行く。

勇気に溢れて、
今日も第一歩を踏み出す。
(コードチェンジ)
そんな一日の始まりに
言葉は下劣で無意味だった

深刻ぶった哲学者達
偉ぶった政治家達
底の浅い詩人達
金を毟り取る詐欺師
先生と呼ばれる商売の方々

言葉をもてあそぶ
あぁ言えばこう言う
言葉に定義も何もなく
自己流を押しつけて言質を取る
詰まらぬ言葉の羅列の中に

(コードチェンジ)
いろいろある日は手を翳す
まだ僅かな暖かさ


自由詩 コード2 Copyright ……とある蛙 2013-04-26 13:02:42
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