頭ん中で電球が破裂した
こたきひろし

頭ん中の電球が破裂して
覗き込んだ心ん中は真っ暗闇に変わっていた

俺は口が下手で
上手く意志と感情を伝えられないし
無理してそれをしようとしたりすると
緊張してしまうから
声が引きつったりしてしまうんだ
普通に会話が出来ないから
人から面倒くさがれ億劫に思われ
誤解されてしまいかねないから
自然とコミュニケーション能力に障害が出てしまったんだ

それでも気持ちゆるせる相手と一対一になれたら
ふしぎに話せたんだよな
ボソボソとだけど

だけどさ
他者に対する臭覚が過敏になってて
こいつとは波長が合わないって感じた相手はどうしても受け入れられない

相手に合わせて上手くやってゆこうって言う社会人の要素が欠けていたんだ
そして
複数多数を相手にするのはまったくだめで
結果的に自分の殻に閉じこもるしかなかったんだ

人間ばかりじゃない動物だって
自分と違うもの
自分達と違うものは
異端児や異端者として忌嫌い
迫害したり阻害したりするんだよな


そのとき
俺の頭ん中の電球が破裂したんだ

母親が母親迄が俺の存在を否定するような言葉を
陰でよその大人に口にしたんだ

その言葉を盗み聞きした瞬間から
俺は母親を憎みだした


陰湿なキャラクターの泥沼に嵌り込んだ俺は
ますますそこから這い上がれなくなった




自由詩 頭ん中で電球が破裂した Copyright こたきひろし 2021-01-10 15:59:48
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