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Aに憧れて
少し大きなことを言ったら
身の丈をわきまえろ、と言われてしまった
Aは感心されたのに
Bに憧れて
少し過激な冗談を言ったら
何をいうんだ、と言われてしまった
Bは笑って貰 ....
あまりに突然で
わたしは馬鹿みたいにさっきまでの笑顔をはりつけたまま
立ち尽くした
また子供の頃のことを思い出した
喜ばせようと思ったのに
ぴしゃ ....
その神様は
ちっとも偉大じゃなく
小柄で、痩せた手足をしていて
けれども表情は生き生きとして
老人の顔をした少年のよう
優しく、時々いたずらっぽく微笑み
白い雲と暖かい日差しとそよ風とチョ ....
わかるよ、大丈夫だよ と
君は微笑んでくれる
俺がわかってるから と
けれどもわたしは悲しい
悲しくなったから、君がそう言ってくれたはずなのに
君の言葉がさらにわたしを ....
人生は時の缶詰みたい
冬の午後に眠りから醒めてそう思った
左手が痺れてる
私の腕は男の腕に絡まっていて
わたしはそれを乱暴に解く
男は寝ている
ああ痺れた腕がうっと ....
こうやって真っ白な入道雲を見つめながら無人駅のホームで涼風にあたっていると
私は永久にこの季節の住人で
それ以外は旅しているだけなんではないかと思う、昼下がり
何もかも果てなく親 ....