カレーと暖房
短角牛

おなかいっぱいにカレーを食べて 強烈に暖房を利かせて

得も言われぬ 幸せを感じました


失ったものがあったとて

失うまでの過程でそれが本当に大切だったかには疑問符がつき

リセットは苦手だから執着は無くはない でも無いなら無いでいい気がして


ゲームの中で家を建てました 暇さえあれば内装を整えます

今は周りも かわいいクリスマス風の飾りつけに夢中 でも

私は元々 聖夜には興味が薄くて 今から鏡餅や門松の配置にこだわっているの

リアルではしないのに めんどくさいの向こうにはこんな欲求があったのね


カレーをお腹いっぱい食べました 強烈に暖房の利いた部屋で

ジャガイモが溶けかかってて 辛くて 熱々で 汗が出て 冷たい水を飲んで

目線を上げると ディスコ―ドにフレンドからお誘いが来ていました

画面の明るさ その周りの暗さ 漂う現実での孤独が熱さましにもなって

私 実は幸せなんだと思いました



自由詩 カレーと暖房 Copyright 短角牛 2023-12-17 17:15:49
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