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巨大な波が船を覆い被さって船員達は一気に目が覚めた
 ギラギラと照りつける太陽が眩しい
 船底が水浸しだ
 片足の無い船長に怒鳴りつけられ 船員達は踊る強靱な肉体を動かして水捌けをする
  ....
 誰かのことが思い出せない
 交通事故のショックであなたは自分を守る為にある記憶を抑圧されているのです と入院先の医者から言われた
 僕は何の記憶が抑圧されているのか色んな人々に聞き回った しかし ....
 夜空から眠りながら流れ込んできた闇が目を覚まして何処かへ消え去ろうとする頃 夜明けがやって来る
 生き物達は眠りから目を覚まし体を伸ばして1日の到来を冷たくなった皮膚や外殻に感じる
 僕は今夜も ....
 暇潰しに入った近所の小さな図書館で 私は自費出版で出したある詩人の詩集を見つけた
 この詩人は名も世間に知れ渡っておらず 芽の出ないまま死んでしまったらしい
 春の日溜まりの中で読む詩集は 輝い ....
 雨が決して止まない学校の教室
 曜日は無い暗い廊下の突き当たりに集まって怪談話をしている
 この空間は永遠だ
 無限に続く5分休み 僕らの後ろに先生はいない
 教卓やテストのプリント用紙に暖 ....
 君が死んでから幾つもの日々が流れただろうか
 残されているのはこの風景だけ
 今も変わらず風に吹かれて立ち聳えている
 僕は風景の守り人として一生を捧げようと思う
 だからこの場所から離れず ....
 西暦2500年の世界は 人類は月に移住していて緑豊かで特別争いも無く暮らしている 僕は近いうちに月へ移住するつもりだ その為にはかなりまとまったお金が要る
 僕は肉体労働をしながら詩を書いて生活し ....
 森の中の小さな家で僕は詩を書いて暮らしている
 昼間は材木会社で働いていて 僕の住んでいる森の遠い場所で伐採をしている
 暗闇が好きで蝋燭の炎だけを灯してパソコンに向かって詩を書いている
 僕 ....
 僕は毎週土曜日に君の家に行くことになった
 交通手段はバス 季節は感じない
 途方もないほどの時間をかけてバス停に着く
 それから記憶にきちんと刻まれた君の家の道のりを行く
 君の家に着くと ....
 星空を君と見たい
 月が嫌いだから月のない夜に
 空が澄んでいて雲が確実に動く
 魔法使いが箒に乗って空を過ぎりそうで
 冬だけどこのまま眠ってしまいそうで
 君が横にいることがとても幸せ ....
 君は踊り続ける
 君のような人間はいない
 僕と合わせてくれるような人は
 一緒にスコーンを食べてくれて
 一緒にファンタグレープを飲んでくれる人
 一緒にお風呂に入って
 一緒に髪を乾 ....
 目を閉じて君を思い浮かべれば
 ほら 目の前に君がいるんだよ
 永遠の10代に憧れる僕
 海辺のカフカじゃないんだからさ
 僕には君とセックスすることを想像できないんだ
 Hなことしか考え ....
 自分の歌声に酔いしれる黄色い小鳥
 あぁ俺はきっと世界一歌が上手いんだなぁと思った
 黄色い羽もチャーミングだしきっとあのままペットショップにいたら雌にモテモテだったのに
 でもこの歌は飼い主 ....
 冷たい空の下街を見下ろしながら死に神は救急車のサイレンに合わせてリズミカルに踊る
 ママからプレゼントされた巨大な鋭利な鎌を振り回して それは血塗られた三日月のようだ
 今日も魂を刈るのが楽しみ ....
 1ヶ月のうち15日まで寝ないで働いて後はずっと眠っている
 この社会の生き物達はみんなそうだ
 しかし中には真逆の生活をして悪さを働く者もいる
 その為に警察は悪さを働く者と同じような生活をし ....
 子供の頃は空が低くて狭かった
 僕が目が悪くてそう見えただけかもしれないが
 僕の記憶の中ではいつも同じ空が広がっている
 それは鉛色に曇っていて 今にも雨が降りそうで 胸とくっつきそうで圧迫 ....
 外した眼鏡でランボー全詩集を退ける
 シャワーを浴びた後髪を乾かさないでベッドに横になる
 ボディーソープとシャンプーの香りが順番に香ってくる
 おでこに滴が落ちて眉毛の上をカーブして流れてい ....
秋が終わりを迎え 冬の到来と共に雪が降り始めると僕の高校では自転車通学からバス通学へと変わる
 凍てつく寒さを堪え毎日眠たい体を震わせながら 停留所まで歩いていってそれ一本しかないバスに乗る
 ....
 時々にしか会えない 僕の夢の友人
 友人は僕のことを全て知っていて 親友と呼ぶのに相応しい人物だ
 僕も友人のことを全て知っている
 無限とも思える夢の中で 初めて会った時に僕達は阿漕な宇宙が ....
 RADWIMPSの『ふたりごと』を聴きながら空想していると現実感が無くなり浮遊している気分になる
 部屋は太陽に飲み込まれたように真っ暗だ
 無限の時を刻んでいるように聞こえる置き時計は僕達には ....
 貴方の神は目の前に
 天地を支えておられる
 暖かい心に包まれて
 永遠を授けられるのです

 たとえ絶望に陥っても
 神は貴方を掬い出すでしょう
 たとえ苦痛に苛まれても
 神はそ ....
 常口アトムの綺麗なお姉さんにアパートの一室を紹介され連れてきてもらった
 3月は雪解けが激しく 道路はぐちゃぐちゃで いたる屋根から水滴がこぼれ落ちていた
 西日が部屋全体に入ってきていて 大き ....
 君に告白したら 「色が黒いから」という理由で断られた
 これは差別ではないのか? 俗に言う『ニグロイド差別』(差別用語になっているけど) 「ニガーはパパが付き合ってはいけないと言うの」と君は言った ....
 アフリカ象の象牙は高く売れるので墓荒らしが多い
 今日も3人組の泥棒が象牙を探しにやってきた
 この地域は干魃が多く雨がほとんど降らないので 動物達はおろか植物達にとって地獄のような場所である
 ....
 コンタクトレンズをしようと思って目の中に入れようとしたらそれはテントウムシだった 足を縮めてまるで本物のコンタクトレンズのように見える
 僕はきゃっ と驚いてテントウムシを落としそうになった 僕は ....
 僕は夜遅く ドラマチックレコードを聴く
 布団の中に潜りながら涙を流す
 あの頃の記憶が蘇ってくる
 僕の膨張した心を絞り出して涙が出てくる
 雨に沈んだ森
 僕は君の作ってくれた様々な布 ....
 6月の京都の雨の暗い午前中に縁側で印象派の絵を描いている 庭には草木が生い茂っていて屋根からぽつりぽつりと雨が垂れている 僕はそれがやけに気になる 草木の湿った匂いがする 居間には僕の描いた絵画や印 ....  動物園は罪を犯した動物達の公開刑務所だ
 罪を反省しないで入園者を威嚇する凶暴なままの動物もいるし 後悔して改心し忠実な大人しい動物もいる
 公開することで生物のモラルを向上させる為である
  ....
 北アメリカの森林地帯に生息するアメリカクロクマ達は今日もそよ風に吹かれながら何かを聞いている
 みんなが春の陽気に包まれて 幸せに暮らしている
 アメリカクロクマ達は余計な分の餌を獲らない 大自 ....
 1月の金沢の街並みは僕に永遠の安らぎを与えてくれる
 故郷から遙か離れたこの地で
 僕は痛め傷ついた心を癒している
 まだここに来たばっかりで 吐く息は赤い
 僕は一日のほとんどを眠り 目が ....
北大路京介さんのはじめさんおすすめリスト(58)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海賊- はじめ自由詩4*07-6-12
抑圧された記憶- はじめ自由詩3*07-6-9
夜明け前- はじめ自由詩7*07-6-7
繋がっていくもの- はじめ自由詩13*07-6-6
断片的で暗示的な精神内での印象達- はじめ自由詩9*07-6-4
残された風景- はじめ自由詩5*07-6-3
西暦2500年の土曜日の夜月- はじめ自由詩6*07-6-1
夜の足音- はじめ自由詩5*07-5-30
君を愛することによって- はじめ自由詩6*07-5-29
愛する者達へ- はじめ自由詩5*07-5-28
一緒- はじめ自由詩7*07-5-24
- はじめ自由詩6*07-5-23
小鳥と青年- はじめ自由詩5*07-5-22
死に神- はじめ自由詩6*07-5-21
ある詩人の漫遊記1- はじめ自由詩5*07-5-20
- はじめ自由詩6*07-5-19
春へGO!- はじめ自由詩7*07-5-17
恋のラヴ・ソング- はじめ自由詩5*07-5-15
夢の友人- はじめ自由詩7*07-5-13
『ふたりごと』を聴いて思い出すいつかの記憶と夢- はじめ自由詩5*07-5-12
賛美歌- はじめ自由詩5*07-5-11
3月の不動産屋に紹介された部屋の日溜まりと外の風景- はじめ自由詩7*07-5-9
白いカラス- はじめ自由詩4*07-5-3
アフリカ象の骨だらけの墓場- はじめ自由詩6*07-4-28
コンタクトレンズテントウムシ- はじめ自由詩6*07-4-20
ドラマチックレコード- はじめ自由詩9*07-4-18
雨と目玉とブッダと空腹- はじめ自由詩5*07-4-17
冬の動物園(動物の公開刑務所)- はじめ自由詩4*07-4-16
涙とクマの道- はじめ自由詩6*07-4-15
金沢の情景- はじめ自由詩2*07-4-14

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