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悩みがある
他の人には大したことなくても
僕にはおおごとだ

そんなとき彼女が言った
「絆創膏ならあるよ?」
「バンソーコー?」
「傷が隠せるよ」
「治らないの?」
「うん。
 だ ....
それは学校の帰り道
ふいに表れた入道雲のせいで
大きな大きなたまり水ができていた
ふとノゾいてみると
さかしまの街が映っていた
でもよく見ると
私もさかしまに映っていた
反 ....
ヒコーキ雲が
真っ青な空を両断してゆく
途切れては消え 途切れては消え
でもその間に次から次へと生まれてく
まるで私のあなたへの思いのように
紡いでは薄れ 薄れては紡ぎ
どこまで続くとも解 ....
これまで
たくさんの人と出会ってきた
ただぶつかっただけの人もいたし
ふり返るだけの人もいた
目線を合わせただけの人も
いい出会い 悪い出会い
たくさんあったろう
だけど私 ....
あたしが痛くないのは
モルヒネのおかげです
脳内麻薬が出ているのです
あたしはそれを取り出して
少しなめてみました
とても苦かったです
こんなものが苦痛を
やわらげるなんて ....
ともすれば
ばらばらになってしまいそうな感覚を
この中に 抱いている

思考停止。
それは逃げだと わかっていても
あのかけらたちを かき集めていないと
割れてしまう
だから
リアル ....
人はどうしてこんなにも
寂しさ感じてしまうのだろう?
私が知っている限り
独りの人はどこにもいない
なのにどうして人はみな
寂しさ感じてしまうのだろう?

孤独であることどうして怖い?
 ....
私の体を キノコが 侵食する
菌糸は腕をからみとり
足をからみとり 心臓をからめとり
やがて 脳に達し
心すら からめとる
私は キノコと同化し
静かに 眠りにつく
やがてキノコははい出 ....
暗い
暗い暗い海の中で
私は浮かんでいる
浮くことも沈むこともない
そのときの私は
長い髪で
白いワンピースを身に纏っている
ゆらゆらと
私は漂い続けている
そのと ....
place [pleis] 1場所 2空間 3雰囲気

それは電車のドアの横
1人で寄りかかっているのが心落ちつくの
流れゆく景色を眺めるのも
物思いにふけっても
どちらも悪くない
私の ....
ああそうか
何も 変わっていないんだ

暗く 耳が痛いくらい静かな夜に
ゆるやかに しめあげても
浅く 傷つけても
やっぱり そのまま

背中を向けると
追ってくる
その 柔らかな ....
最近言葉が出てこない…
やたら沈んでばかりいる
惰性のみを相棒にして生きている気がする…
あるいは、空虚。
心に穴が空いているのだ
なんとかしてもがいても
あがくだけ無駄になって、
その ....
眠れない夜は、本当に、孤独を誘う。
世界に、自分ひとりしかいないのではないか、
あるいは、
世界から、自分ひとり見捨てられたのではないか、
と、錯覚させるから。

だけど、この寂しさひとつ ....
街の灯(あかり)は黄昏て 人々はすでに足早に 暗がりの道を歩いていた
その中で私はたった 独りで人ごみの中を 希望すらもたずにたたずんでた

一番星は宵の明星だと沈みかけていく月と太陽が 教 ....
今日、久しぶりに夕焼けを見た。
赤からオレンジへ、オレンジから青へ、青からグレーへ…
言葉では言い尽くせない色の数々に
ただ圧倒された。

久しぶりに見た夕焼けは
なんだか切ない。
毎日 ....
さあ自分を腑分けしてみよう!
まずは胸にさくっとナイフを入れて
白くきれいな骨をこりこりと切って
どくどくと動く心臓を見てみよう
今にも血があふれ出そうなそれは
さぞかし傲慢なのでしょう
 ....
裸電球が
割れてしまった
大事に大事にしてたのに
音もたてず
たださらさらと
割れてしまった
治るのだろうか?
否 治らない
治らないのだろうか
否 治る
だから電気だけは灯るので ....
彼はどこにもいない
会社にだって
公園にだって
トイレにだって
いない
それなのに彼は
どこにもいない植物を
育てている
何のために使うのかは
わからない
でも ....
羊水の中で生きぬように
私はかく強くありたい
境界線に達してもいいさ
それが私の生き様となるのなら

羊水の中で溺れぬように
私はかく厳しくありたい
機械にも人形にもなりたくはないさ
 ....
その日はとてもいいお天気で
猫ですらも暑そうだった
私はベッドにうつぶせになって
布団に体を沈みこませていた

そのうちに
耳に聞き慣れた音が忍びより
私を、不安に陥れる
また、やって ....
その日は限りなく純白で
    限りなく静寂だった
まるで雪が色と音を吸いとってしまったかのように

真っ白な空から降ってくる真っ白な雪は
やっぱり真っ白な白砂糖のようで
白い湯気をたてる ....
それは 嵐のように やってくる
激しくて あまりにも激しくて
私は抗えず
ただただ それが過ぎゆくのを 待つしか ないのです

それは あるときは 私自身で
触れて なじって 傷つける
 ....
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
 庭にあった軽石が
 私に話してくれました
 「私はほとんど変わらない
  雨が私を穿っても
  風が私を削っても
  私はわずかに欠けるだけ
  欠け続けながら今にいる」
 人も案外そ ....
僕の心は寒くって
三日月のように凍ってしまいました
そういえばあの時に見た月に
突き刺さっていたのは何だったっけ?

今の僕には太陽さえも豆電球
猫の光る目の方が輝いてるさ
あき缶の車が ....
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
雨は良い
木々や草花を潤すだけでなく、
ときに人の心をもすら、
潤してくれるから。

私は病をかかえている
不治なのかもしれないし、
そうじゃないのかもしれない。
だけどそんな自分が不 ....
―眠る時数える羊に
   なぜ人は安らぎを求めるのだろうか?―


夢追い羊は
たった1匹で
人の夢を追いかける

ただひたすらに
決して追いつくことはないけれど
人の夢を追いか ....
静かな 虚空の 中で ふわり
君の 髪が やわらかく 揺れた
窓の 清らかな 光を 背負って
輪郭が 白く 淡く ぼやける
その 間(ま)だけ 時間が 止まって
埃で さえも 浮かんだ まま ....
家がある
物がある
食べる物がある
楽器もある

思想がある
知識がある
道徳がある
自由もある

夢がある
希望がある
未来がある
命もある

家族がいる
友だちがい ....
北大路京介さんの麻生ゆりさんおすすめリスト(53)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青い目薬- 麻生ゆり自由詩5*08-6-14
たまり水- 麻生ゆり自由詩4*07-10-9
ヒコーキ雲- 麻生ゆり自由詩5*07-7-19
永遠の誓い- 麻生ゆり自由詩6+*07-7-17
モルヒネ- 麻生ゆり自由詩4*07-7-12
破片- 麻生ゆり自由詩5+*07-7-11
僕らはみんな生きている- 麻生ゆり自由詩5+*07-7-8
冬虫夏草- 麻生ゆり自由詩13*07-7-6
白昼夢- 麻生ゆり自由詩7*07-7-4
My_Best_Place- 麻生ゆり自由詩8*07-6-30
そのまま- 麻生ゆり自由詩4*07-6-29
スランプ- 麻生ゆり未詩・独白5+*07-6-23
眠れない夜- 麻生ゆり自由詩4*07-6-22
一番星- 麻生ゆり自由詩2+*07-6-21
夕焼け- 麻生ゆり自由詩4+*07-6-16
腑分け- 麻生ゆり自由詩5*07-6-15
割れた裸電球のその後- 麻生ゆり自由詩3*07-6-13
どこにもいない男- 麻生ゆり自由詩5+*07-6-13
癒しの水- 麻生ゆり自由詩9*07-6-9
暗闇の中から、また叫ぶ- 麻生ゆり自由詩11+*07-6-9
白い雪降りの日- 麻生ゆり自由詩6*07-6-7
うつろ- 麻生ゆり自由詩5*07-6-6
黄色いアジサイ- 麻生ゆり自由詩4+*07-6-5
石と米と月の色- 麻生ゆり自由詩3*07-6-3
心_(子転、個殺…)- 麻生ゆり未詩・独白2+*07-6-3
アジサイ- 麻生ゆり自由詩3+*07-6-2
- 麻生ゆり自由詩4*07-5-31
夢追い羊- 麻生ゆり自由詩6*07-5-31
図書館にて- 麻生ゆり自由詩4*07-5-30
世界- 麻生ゆり自由詩4*07-5-29

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