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駅を降りた時から
熟れた紙の匂いがしていた
一歩踏み出した時から
文字がバラけて押し寄せてきた
(ここは本の街です)

このあたり一帯が
巨大な書庫になっていて
その事実だけで
 ....
陽の落ちない雪原から
藍色に染まる海へ
耳鳴りがする空で
欠けた月を背にして

駅前のロータリーを
病院の花壇を
時折一軒家も
光の束で埋め尽くし

世界各地の子供たちに
期待と ....
ミルクティーに羽虫が浮いて
弱々しく回転するあなたを
私は忌々しく思ったし
終わりを迎えたあなたに
ほんの小さな哀れみもうまれた

八割飲まずに諦めて
シンクに流しに行く 夜中

 ....
ぱし

ぺし

ぴちゃ


筆の先にたっぷりと
絵の素をつけて
カンバスに投げつける

あか

あお



だったもの


色を混ぜれば混ぜるほど
0に ....
羊の顔をした王様が
宝の山に
背を向けて
ばたりと
雪崩れ込む。


なんでこんな顔になったんだっけかなぁ


背中にエメラルドが、金塊が
ちくちくと主張する

壁画にはこの ....
黒揚羽が跳ぶ

墓場の霊気を浴びながら


黒揚羽が跳ぶ

思い出の蜜を吸うために


黒揚羽が跳ぶ

生前の悔いを晴らすために


黒揚羽が跳ぶ

必死で誰 ....
鵜飼千代子さんのSeiaさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
本の街へ- Seia自由詩313-12-23
雪原から- Seia自由詩113-12-23
開花宣言- Seia自由詩213-3-24
まぜるな危険- Seia自由詩312-11-29
羊王- Seia自由詩312-11-3
黒揚羽- Seia自由詩311-1-25

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