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俺 昨日死んだ

 で 思うけど

別に変わんない

死んだって

生きてたって

薬ぼりぼり齧ります

わかったって

わかんなくたって

薬ぼりぼり齧ります

 ....
 断片と
断片が
 断片的に
向き合う
 すれ違う
がち がち
肩のぶつかる音
 舌打ち
一瞬の敵意
 も
あっちと
 あっちに
立ち去っていく
 断片
 断片
仕上がる ....
デスクに透明な小瓶を置いて
飴玉を入れて
口に放る
ため息がこぼれそうなとき
舌打ちしそうなとき
くたびれたとき
暇なとき
忙しすぎるとき
話題のないとき
何も考えていないとき
考 ....
赤ちゃんだった頃
家でぐずり出したぼくは
ベランダに出すと
外の風に当てると
不思議と必ず
機嫌を直したらしい

出かけよう
洗い流しに行こう
いろいろなことは
頭から投げ出して
 ....
眠れぬ夜
眠られぬ夜

コンビニ行こう
なに食べよう

月は遠く
君も遠く

むしゃむしゃむしゃり
むしゃむしゃり

眠れぬ夜
眠られぬ夜

風は冷たく
素っ気なく
 ....
やたら集うな

遊ぶときも

働くときも

ツナガリ

キズナ

そこに逃げるな

気の置けない男と

曇りなく愛する女

だけでいい

酒宴に呼ぶな

談笑に ....
正しさ醜さにくたびれたときひもとくもの
たとえば詩集

靴紐を解いて
靴下を脱いで
握り締めていたものが失われ
冷気にじかに触れ

はだしだ
ぼくははだしだ

裸体 その尊さを噛 ....
さくらが
勝手に咲いていた

僕にかまわず
勝手に咲いた

さくらが咲いた
咲いていた
苦い
ぬるい
ひとくち含んで
ひとつふたつ
浮かぶ

途中で
彼に出会い
その本に出合った

気持ちが向かうのは
目下 そこにあるもの

急な雨
傘を持たない女
貸すに貸 ....
君の知っている僕が
僕のすべてであるはずがない

僕の知っている君が
君のすべてであるはずがない

人が数え切れる程度の多面体であるわけがないし
ましてや表と裏だけで構成されているはずが ....
ひさかたぶりに日を浴びた
しわがれた藁半紙の香り
言葉が輪郭を失いそうだ
雨音が遠くに延びる

鏡を見ていると危うくなる
手のひらで骨格に触れてみる
わたしはこの形状で
外縁で保たれて ....
そろそろいい歳なので
生意気になるべきだ
自分が自分になるための
いさかいはとことん受け取るべきだ
世界の一員である前に
自分自身であるべきだ
生意気でなければ
こんな男に価値はない
 ....
割り切れることも
腑に落ちることも
そんなにないよね
おう兄ちゃん
姉ちゃん
横から悪いが
割り切るとか
納得とか
そういうんじゃねえんだよ
飲み込むしかねえってことさ
こんなふう ....
何も問わず
静かにそばにいて
開くといろいろ語りかけ
連れて出してくれる
風邪のときも
不機嫌なときも
どんないでたちで
こころずまいでいるか
何ひとつ問うことなく
僕がどうでも
 ....
トヨさんが死んだ

あの

トヨさんが死んだ

よろこびも

かなしみも

気持ちが波にさらわれる日々

こんな時間を

百年も永らえ

言葉を紡ぎ

僕たちに残し ....
ほめられたくって
書いたってしかたない

ほんとは少しは
ほめられもしたいけど

自分はこんなふうだった
そう 残したい

長く生きるかもしれないし
そうじゃないかもしれない

 ....
冬の夜

街灯から離れた暗がり

こんなにも遠かったんだ

喜びも悲しみもちりばめた星空

カルガモが音もなく泳ぎ

湖面に浮かんだ月が揺れる

語り合うことも

言い合う ....
絶望

この気持ちには

そう名づけるほかないのか

ざく ざく

目覚める者もまだだろう

夜明け前の残雪を踏みしめ

ざく ざく

終わり

その言葉が

何度 ....
ありがとうございます
すいません、じじいなもんで、見えねえや

喫茶店で
七十前後の男が小銭を落とし、
床に数枚転がった

僕は眼鏡をかけ、
床を見渡して百円玉を一枚見つけ、
男と男 ....
もういくつ寝る
もういくつ起きる
あとなんどほほえみ
あとなんど涙こぼるる
とりたてて
言うこともない一日も
にどと来ない一日
ひさかたぶりのふるさとの
整備された寂しい通り
ときは ....
寒い

寒い

この寒さが

ぼやけた空間と

僕の輪郭とをひきしめ

くっきりとこの

生命

を路頭に立たせる

胸のうちに手を合わせ ただ

今日ひとひのこと ....
おなかいっぱいだからいま本読むとたぶん気持ち悪くなる

書店を回遊しているとき耳に入った女子の台詞

そんなふうに思ったことはなかったけれど

満腹だと確かに本は読めないかもしれない

 ....
満面の笑みなど
瞬間の出来事だ
幸福が滲んで
ぬくもりに包まれている時間も
どれほどのものだろう
絶望も
沈んだ時間も
似たようなもので
たいてい僕らは
喜怒哀楽のどれとも言えない
 ....
牛丼屋のテーブル席に
五十代だろうか
白髪の目立つ
作業着を着た男がふたり
瓶ビールを傾け
手話を交え
語らい合っていた

通勤時
駅のホームで
脚の不自由な
母親くらいの女性を ....
雑踏

喧騒

愛情

談笑

電話

メール

団欒

テレビ

郵便物

すべて

独り

を知らしめる企て

朝陽も

月明かりも

そん ....
外はまだ暗い

風はないらしい

木々の揺れる音もなく、ただ

規則的で優しい雨音

世界の静寂

僕の孤独が浮かび

街灯の足下でアオガエルが思案していた

天気予報、雨 ....
どこで食べても

お味噌汁はご飯の右

ぼくはこの配置が苦手で

いつも、必ず

ご飯の左に置き直す

お味噌汁が右にあると

右手で倒してしまいそう

その不安でいっぱい ....
夜は明け

雨は止み

(寒い)

つぶやいて

改めまして

毛布にくるまる

僕の胸のあたりで

マルコがくるまる

そういえば昨日、帰り

君は僕に

マ ....
昨日大好きな大好きなドナルドに初めて会った。
びっくりした。
僕は34歳だけど、
写真撮影の順番待ちをしている50分で
みるみる子どもになっていった。

ドナルドとハイタッチし、
ハグを ....
闇の底にいた時間が他の人よりもほんの少し長かったせいか、
私には本当に少し、かすかな光でも、
太陽の光をすべて集めたくらいの希望に感じたものです。
すがるものが、何ひとつなかったですから。

 ....
鵜飼千代子さんの三田九郎さんおすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼりぼり- 三田九郎自由詩113-8-27
欠片_KAKERA- 三田九郎自由詩213-4-22
魔法の小瓶- 三田九郎自由詩4*13-4-11
風浴び- 三田九郎自由詩413-4-11
肥ゆる夜- 三田九郎自由詩213-4-8
孤空- 三田九郎自由詩313-4-8
きぐるみ- 三田九郎自由詩413-4-7
さくら- 三田九郎自由詩113-3-21
珈琲ください- 三田九郎自由詩513-3-21
奇跡- 三田九郎自由詩513-3-3
輪郭- 三田九郎自由詩813-3-1
種火- 三田九郎自由詩513-2-25
おちょこ- 三田九郎自由詩213-2-17
- 三田九郎自由詩5*13-2-12
トヨさん- 三田九郎自由詩913-1-24
宣言- 三田九郎自由詩4*13-1-22
冬の夜のベンチで- 三田九郎自由詩3*13-1-22
再び- 三田九郎自由詩213-1-19
友情- 三田九郎自由詩2*13-1-12
砂利道- 三田九郎自由詩4*12-12-29
東京地蔵- 三田九郎自由詩112-11-29
愛情の胃袋- 三田九郎自由詩212-11-29
黒いため息- 三田九郎自由詩2*12-11-28
つまらないおとこ- 三田九郎自由詩3+*12-11-20
スポットライト- 三田九郎自由詩3*12-11-11
アオガエル- 三田九郎自由詩312-11-11
お味噌汁- 三田九郎自由詩11*12-11-6
クラウディ- 三田九郎自由詩4*12-11-6
ドナルドダック- 三田九郎自由詩3*12-10-28
希望の朝- 三田九郎自由詩112-10-28

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