やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。

涼しいうちだけの華、肌が感じているその一時。後片付け、そこには誰もいないのさ。

いっそ簡単に、あなたの心を奪えてしまえれば、それとなく呟いた ....
遠い国のみずうみに
おさかなを放ったんです

わたしが好きなら
帰っておいで

ずいぶん勝手な
おわかれです

そこでしあわせ
になるんだよ

  *

遠い国のみずうみに ....
ナニ、か、腐った臭いが立ち込める部屋で、老女が横たわっている。毎日堆く詰まれていくソレらに、埋もれて隠れたモノ。老女が自分の背中のジョクソウと、タオルケットとの間に挟み込んだモノ、が生きたまま腐ってゆ .... ドアの向こうで息を殺して
貴方が眠るのを待っている
洋服ダンスに潜む
黒いマントの貴公子

蒼い月の光に
薄目を開けて
耳を欹て寝息を偽装し
貴方は待つ
 
さあ飲みに来て
この ....
海がもしも優しくするって約束してくれたら
あたしは沈没してもいい
船になる
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて

ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年

意識されることもなく
満ち ....
枝から青くふくらんだ
健やかなる実をはずす
茶色いしみのようでいて
何かを主張している風の
そんな模様を持つ実は
捨てた

捨てたあと
なぜかもう一度この手に取り戻し
親指と人さし指 ....
 絶望のたゆたう夜空に黄緑色の言の葉は寄り添い、
 音楽を友として今まさに昇天しようとする魂よ。
 君のその美しい羽はなんであるか。
 此岸より望む大河の流れに身を任せるのか。

 ああ ....
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
母さんのことを思うでしょ
するとね なぜかな
みかんを想うの
母さんはみかんは嫌いだったね
甘酸っぱいもの
みんなダメだったね
だから考えてみたのね
わかったのは
みかんはオレンジ色
 ....
つうこんのいちげき君の手料理をキメラと呼んでしまってゴメン 淋しさをポケットいっぱい詰め込んで
ひとりきりの夜を歩こう
いつかわたしも永遠になれるだろうか
かつてわたしが 光の一部であったように

わたしは沈黙のほうにある
とすると
沈黙は詩のほ ....
     こんなひは
     ひんやりとした床で
     寝たふりをするより
     とったばかりのいんげんと
     てんぷら油の格闘に
     歓声をあげてみたり
  ....
あの日の夏 ボクが手にした未来は輝きを増して

黒く まるで絶望の様に光り続ける


願う事で得られるモノ 虐げる事で得られるモノ 見つめる事で得られるモノ 触れる事で得られるモノ
戦 ....
けっこう仮面の必殺技が
通用しない時代が来たら
世の中から性犯罪はなくなるのではないか?
月刊少年ジャンプを読みながら
そう考えていた小学4年生の夏

というのは真っ赤な嘘で
モヤモヤし ....
自虐というのは
自意識のひとつの表れでしかない

自分を貶めながら
自分をアピールする姿は
見ている人に
「別におまえに興味ないんだよね」
と思わせる意味では
素直に自慢する人間と
 ....
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い

ぱせり ぶろっこり やまのみどり

熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて

 ....
 
 
バスに乗って目を瞑ると
私の中を通過していく
一台のバスがある
開いた窓から
誰かが手を振っている

懐かしい気がして
手を振りかえすと
バスは小さな魚になり
泳いで行っ ....
こんなの詩じゃないと
お叱りを受けそうですが
まあ、いいだろう
と、寛大な心の方はご覧ください

     *

小さい頃のわたしは
引っ込み思案で 恥ずかしがり屋
自分から友だちを ....
きのう わたしの影が あなたをつれて帰ってきた
しばらく影をふまないよう気をつけて生活していたが
そのせいだろうか
念の為にかけた
あなたへの電話はいつまでも繋がらない
冷え切った指で太陽の熱を辿る
熱風が光と青の充満を掻き回している
柔らかな白肌は汗に滲んで
季節の変遷は雨上がりの翌日告知され
喘ぐ女に病苦を覆い被せる

爆発し続ける太陽は宇宙の透明を発 ....
溯れない川の流れに似た
時間に浸りながら
自分の座る椅子を捜し回っていた
私の片割れの具象化した腫瘍は
いつまで経っても不定形の
気味の悪い生物で
恐ろしい程脆い
その割りにはしぶとく
 ....
産まれた国は戦争していた
父は軍人にしようと思ったかどうか
まるまるとした数え三歳のぼく
金モールの軍服姿 
腰にサーベル 右手に千歳飴
ギラギラと輝いた眼が
見ていた未来は何色だった ....
ふいに 風がカーテンをゆらし
とおいあの頃が 窓の外にある 気がした
みわたすかぎりの原っぱの向こう側には
そこなし沼に こわれかけの小舟が一双
沼を取り囲む山に続く なぞの けもの道 ....
初夏の風くるりくるりとぶんまわし 私は生きることが好きだから
すべての生き物が好きです

犬は子どもの頃に
一度だけ飼っただけで
それ以来
飼ったことはありません

彼らはあまりにも人間に
忠実すぎて
どんな理不尽 ....
             150713


リサイクルゴミを夜のうちに整理する
朝、早く、食事前の忙しい時間帯に
お父さんに出してもらう
お父さんの仕事はもうそれだけの気がしたが
お父さ ....
口がぱっくり開いていては 無様極まりない 故
嫉妬と憧憬を繰り返し腹式呼吸に整えてゆく 否
めない惚れ

火の打ち所のない情熱 つまらぬ炎の揺れ
非が天へ掻き消されて 冷静霊的にのみ或

 ....
「ばかやろう」私にゆける海文月 朝陽から刈り取って食卓に供えられた獅子の首
金色は瞬く間にとけて白い皿に蒼く翳りを残す

あるいは初めから造られなかったニケの頭部
永遠に像を持たない神聖 あらゆる問であり答え

あなたは ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。- 陽向∮自由詩16*15-7-20
遠い国のみずうみに- もっぷ自由詩515-7-20
けむる、浄化- 為平 澪自由詩615-7-18
ヴァンパネラの夜- Lucy自由詩1115-7-18
約束してくれたら- もっぷ自由詩11*15-7-18
六月回廊- ただのみ ...自由詩25*15-7-18
キッチン- そらの珊 ...自由詩1815-7-18
夜会- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-18
中原昼夜逆転- あおば自由詩9*15-7-16
父さんの唄- もっぷ自由詩715-7-16
つうこんのいちげき君の手料理をキメラと呼んでしまってゴメン- 北大路京 ...短歌315-7-16
かつてわたしが光だったとき- 伊藤 大 ...自由詩615-7-15
こんなひやあんなひに- 石田とわ自由詩19*15-7-15
- 若桜自由詩315-7-15
初めての人- 花形新次自由詩115-7-15
自虐- 花形新次自由詩115-7-15
巻き戻されることはない- ただのみ ...自由詩16*15-7-15
見舞い- たもつ自由詩2015-7-15
【_私の友だち履歴_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-7-15
わたしの影- はるな自由詩415-7-15
獣の夏- たけし自由詩315-7-14
長椅子- ……とあ ...自由詩10*15-7-14
サーベルと千歳飴- イナエ自由詩10*15-7-14
おしえて_のすたる爺- るるりら自由詩15*15-7-14
初夏の風くるりくるりとぶんまわし- 北大路京 ...俳句415-7-13
どうぶつ- 一 二自由詩515-7-13
サウザン- あおば自由詩8*15-7-13
心酔- 朝焼彩茜 ...自由詩16*15-7-13
Ψ- もっぷ俳句315-7-12
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは- ただのみ ...自由詩18*15-7-11

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