慕情とか
郷愁とか
そんな古めかしい語句を
あてはめてみたくなる
吊り革につかまってみていた
車窓の風景

たくさんの人々の日常が
幾重にも重なり すれ違っているはずの
それでいて私 ....
九月十三日の朝
風のこどもたちは
キッチンの西窓の向こうで
すでに足踏みを繰り返していたとみえ
私が縦長の窓を押し開くと同時に
遠慮なんかこれっぽっちもしないで
じゃれあうように
とびこ ....
お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと

 若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
 逞しくそして優しく育て上げ ....
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
  恋人とよんでもいいだろうか
  きみのことを
  この夏がおわるころには



  はげしい雨がふる夜は
  ビニール傘を用意するから
  おなかが空いたらカップヌードル、 ....
   かなしさは夜のなかにある。



   体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
  ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
  いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
 ....
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
執拗な猫

細いしっぽをふる
白い執拗な猫
身をよじらせて
低くなく

白い体を地になすりつけ
我らを誘惑するように
よちよちと歩く
目を光らせて

今年も同じように
伝道で ....
走りまわっていました。)図書館でファ
ミレスで墓地で迷惑の意味を知りませ
んでした。そして悩んでいました。校
庭で部屋で商店街で孤独に憧れていま
した。私はいつから空気が読めるよう
になった ....
追分の池の周りの  
畦道は  
木漏れ日の光と影が交差して  
晩夏の蝉は  
静かにじぃ…と経を詠む  

くっきりと膨らむ雲は
絵画の空を、東へ移ろい  
池の向こうの緑の木々も ....
逢うたび綺麗になってる君のピークはたぶん死ぬ間際 君のために生きるから君のためには死ねない 暗証番号は君の誕生日にしてるから、全部持って行って良いよ 一人にやけて 窓ガラスに姿を映せない真昼間
一人企んでいる その後の人生設計を ニタニタ気味悪い
にやけているから そのままにして置く 放置プレイさ

 肉体が保っている間に 主演しなければ  ....
生前の祖父のことをよく覚えてはいない
祖父はわたしが物心つく前には亡くなっていた
抱かれた話を聞いても
、抱きおとされた怖さを聞いても
、色の剥げた写真に並ぶしわくちゃな姿だけが写る
 ....
                130909



緊急ブレーキの軋む音
大災害でも大活躍した
気の好い
エアーポンプの劣情を促す
黄緑色の青春VS赤黒の想念も
形を得て
型を得て ....
「one person, two persons, three persons」と数えてしまう人がいたら、
おしえてあげよう
「違う、one person, two people, thre ....
二枚目と三枚目を繰り返すあいつ
独自のその衒う6フィートの天才
いつもダンクシュートの鳴神が木霊する

 惚れてたまるか5フィート6インチとヒールつきの上から目線で
 こっちだって バスケで ....
たぶん今頃あなたは
見知らぬ女のために
木綿豆腐を切り分け
お出汁にすべりこませる
積算書にメモ書きをしてみせた
やわらかく白い指先で


一方残業を終えたばかりのわたしは
娘のお迎 ....
 
 
アパートに似た生き物が
背中を掻いている
古い窓を開ければ子供の声が聞こえ
秋の風も入るようになった

父が死に
母が死に
君は僕と同じ籍にいたくないと言った
もう昔みたい ....
そうですね、
青に白を混ぜても
水色にならないのが現代詩ですから
かと言って
テニスコートでサッカーをやるのが
現代詩というわけでもない
だからわたしは
現代詩の闇について
そこに吹く ....
引越しが落ちついて
さあどこかに食べに行こうという算段になり
歩いていける距離といえば
とんかつかフランス料理風か喫茶店かお好み焼きだった

「お好み焼きアキちゃん」は
とびきりの笑顔のふ ....
哀切という音を見送る 九月の蝉声 あれはハーメルンの笛だろうか  
ごめんなさい

ごめんなさい

ぼくに、ごめんなさい




 
ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで .... 詩について論じたり
批評したりできる人たちが読むならば
詩とは呼んでもらえないような代物を
三年間で百八十くらい書き投稿してきた
それ以前にも書いてはいたが
誰にも読んでもらう機会がなかった ....
 
自転車の花が咲いたよ
靴ひもの言葉で
僕は君に告げた
今日も生活の中で
信号は赤から青へと変わる
軟らかなコンクリートの
優しさに包まれながら
もう少し眠っていたいけれど
僕の身 ....
TOKYO
小さな文字が
大写しされ
会場が
街が
歓喜で満ちる

2020
TOKYO
私たちは
皆どこかで安堵する

(そうか)
(とりあえず)
(そこまで未来は続くら ....
あかねにきらめく雲母の
ひとひら
水面に
さかさまの
稜線
今も
背伸びしている梢

憎しみだった


どこから
逆流したのか
痩せ細る
影を滲ませ
それは 確かに
 ....
今日の昼餉。どう言うわけか月の終いになると、かならずと言って良いほど
芋のたぐいが余っているのだ。取っておいたつもりは毛頭無いのだけれど。
別にその状況が嫌いではありませんが、何だかちょっとば ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れ- Lucy自由詩14*13-9-14
風の通り道- そらの珊 ...自由詩12*13-9-14
お義母さん- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-9-14
小娘- るるりら自由詩17*13-9-14
恋人- 草野春心自由詩613-9-13
かなしさは夜のなかに- 草野春心自由詩20*13-9-13
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
執拗な猫- 生田 稔自由詩113-9-12
みらい- 左屋百色自由詩13*13-9-11
風の手紙- 服部 剛自由詩613-9-10
逢うたび綺麗になってる君のピークはたぶん死ぬ間際【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...813-9-10
君のために生きるから君のためには死ねない- 北大路京 ...自由詩1813-9-10
暗証番号は君の誕生日にしてるから、全部持って行って良いよ- 北大路京 ...自由詩413-9-10
酔いとボケの狭間に来てくれたら- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-9-10
青黄黒緑赤- アラガイ ...自由詩18*13-9-10
青黄黒緑赤- あおば自由詩5*13-9-10
青黄黒緑赤- るるりら自由詩8*13-9-9
あいつは美男子- 朝焼彩茜 ...自由詩9*13-9-9
アパートメント- 伊織自由詩9*13-9-9
電話- たもつ自由詩2313-9-9
強い風の歌を聴け- 左屋百色自由詩14*13-9-9
アキちゃん- そらの珊 ...自由詩20*13-9-9
九月の蝉- そらの珊 ...短歌813-9-9
ごめんなさい- 殿上 童自由詩15*13-9-9
WORD+L=WORLD - 阿ト理恵自由詩19*13-9-9
空白地帯- ただのみ ...自由詩20*13-9-8
生活- たもつ自由詩913-9-8
東京2020- umineko自由詩16*13-9-8
山の学校__ー秋ー- Lucy自由詩8*13-9-8
ころっけについて- ドクダミ ...自由詩313-9-8

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