愛してる

心の底から、愛してる

だれかに知られてしまうわけには
いかないこのまるで血塗られた
みたいな、激しい想い

あなたのことが
好き
だから
好きと言えばいい、 ....
夕暮の秋風に吹かれ
すすき野原が{ルビ靡=なび}いている

僕は風に逆らう
なのに遠い夕空は優しい

道は何処までも下り
またどこまでも上り

やがて雲は
夕陽の顔を隠すだろう
 ....
 陽キャ、だと
 陰キャ、だと
 
 これほどまで人間を嘗めた言葉が
 かつてあったか
 これほどまで父母を愚弄した言葉が
 かつてあったか
 これほどまで青春を否定した言葉が
 かつ ....
不自由な直線で描かれた雨に
うたれている
肉体

つまりきみは
一歩も動かないまま
ふるえてある

姿という姿はめくられ
白紙というには色褪せたページが
きみの瞳のなか ....
在ることの
謎に触れたとき
ウォーターと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

ウォーターを
感じて、感じて
独り大地を
舞い踊る
 ....
時計の針が進むのを見て安心する
これが止まってしまったらどんな不安に陥るのだろうかと
心配してみたりもする
パニックを予想してみたいのだろう
あらかじめ心の準備をしたいのか
平穏な日々を過ご ....
街外れの巨大な交差点に遺構のように居座っている歩道橋の橋脚に点在するこびりついたある種の伝染病による斑点を思わせる赤錆は、それが置き去られた無機物に歌える唯一の詩だとでも叫んでいるみたいに見えた、 .... 月子は、私の母のことだが、死ぬべきである
私は川沿いの円環を下り荒れた祭壇、
八百万もいれば中には中々に信じがたい神もいて、呪いを司る針金虫の神の祭壇に
軽く手首を切る


月子は海に行 ....
左足ひきずる詩人は
ペガサスに連れ去られた今日という日
二度と地上を振り返るまいと
目玉をえぐり出しただろうか
オイディプスとは違って
足の指を使っただろう
もしくはアルテミスに射られただ ....
お母さんが汗水玉一生懸命作っている

色とりどりの水風船

兄弟二人ははしゃいではしゃいで

弟は一番大きな声で叫んでいる

水風船を道路に力いっぱい叩きつけて

あちこち破裂お母 ....
街歩き知らない店に出逢う旅ネットにもない店を発見

真実かどうかわからない歴史ある噂話が絶えず飛び交う

平昌オリンピックが始まった寒さ寒さで凍りつきそう

ラージヒル高い場所からジャンプ ....
白く輝く
美しい雲の階段が

地平の彼方から
こちらに向かってのびている

ほんのわずかな時間だけ現れる
天空への道は

月へ帰っていった
かぐや姫が

今にもでてきそうな気配 ....
二〇一七年十三月一日 「日付のないメモ」


 彼は作品のそこここに、過去の自分が遭遇した出来事や情景をはめ込んでいった。あたかもはじめからそれがそこにあって当然と思われるはめ絵のピースのように ....
滑落し、転がり、露出した幾つもの岩石に研磨されながら、激突し、砕かれ、折れ、失い、果てしない距離を、途方もない時間を、次第に確固たる死へと導かれてゆく、ただの夜に迎える感情のおおよそにはそんなビジョン .... 日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが爆発して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物かが流動し ....
拝啓と書く
敬具で〆る

小学生のとき
電話とメールというメディアの違いを考えよ、という課題があった
今はもう、そのどれもがふるい
既読がつき、いいねがあり
三分の空隙にすら意味がうまれ ....
{引用=換気}
現実は醒めない夢
一生いぶかしみ
出口を模索する
後ろで窓が開く
気配だけが淡く恋





{引用=かくれんぼ}
風もないのにブランコが揺れた
瞳の奥の赤錆 ....
過去の心世界を
駆け抜けていった人たち

今の心世界に棲み着いている人

この世の華は束の間
それを惜しむ心は切ない

何となく晴れた空
何となく流れていく雲

千切れ千切れ千切 ....
がむしゃらに夢を追いかけるのも

少ししんどくなってきた

夢を諦めたわけじゃないけど

ここらでちょっと一休みするのも

いいかもしれない

必須アミノ酸の不足を

インスタ ....
転ぶのを恐れて
歩き出さない赤ん坊が
膝を擦りむいた

初めて声をあげずに泣いたのは
きっとその時だった

私が死のうとした理由をたどって
行きついた先の自分

我慢さえあれば
 ....
白い死神の背ビレに切り裂かれた
ふかいふかい空の底から
ぽろぽろと
こぼれおちてきたものの正体を
ぼくは
知っている。

それは
まき散らかされる
おびただしい数の安売りの愛だ。
 ....
雲一つない秋晴れの
きれいな青空が広がっている

だけど青空は
なぜか寂しそうだ

ついさっきまで浮かんでいた

白く高く輝く
美しい雲たちが

あっという間に
風に吹かれて
 ....
どこかで夕暮れの虫が鳴いている

ある駐輪場にはいくつもの自転車が放置されている
打ち捨てられた自転車のカゴには蔓が絡みついている
ハンドルの接合部、ネジ、チェーンには赤褐色の錆が目立つ
忘 ....
香る。見える。
金木犀と遠く突き抜けるような空
何年経とうが鼻の奥に、目蓋の裏にあるのだから

泣くほどのことでもない。
「思い出す」と書くには頻繁すぎるほど
些細なことが引き金になって
 ....
せまい壁と壁のあいだを行き来するボール、失速しながら遠のいていく。
そのようにして日々が行く、茂った葉も黄色く力尽きる。
もう二度と会わないと決めた人には簡単に遭遇してしまうのに、続けようとも ....
八朔が食べたい
いまは季節じゃない
けれどそう思ってしまった
こうなるともう
居ても立ってもいられず
ただただ八朔が食べたい
近所のスーパーにも
コンビニにもデパートにも売ってない
遠 ....
青だ
眩暈するような青空が
地震の翌日に広がって
雄大な弧を描き
流れていくいわし雲
金木犀の大木が
あまやかな匂いを散布して
のどかな秋の日を彩ります

街の機械工場の昼飯時
サ ....
スーパーから貰ってきた氷を入れた
砂糖入りのアイスコーヒーを飲みながら
これからの未来について思いを馳せる
日本の食料不足の問題が
深刻な状態にならないことを強く願いながら
食品の値段が上が ....
 仕事を終え
 帰宅した父は  
 酒とテレビと新聞で
 眠りました

 引っ越しの際には 
 3階への踊り場から
 下りていきました
  
 車の運転席に戻ると
 静かに ....
 

 嘆く人の呟き
 呟きのなかの

 きみはきみの
 多様を生きる
 
 その眩しさの
 一つ眼を閉じ

 指に照らすは
 その人の見る
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13681)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ウインクをして、《嘘》を知らせる- 秋葉竹自由詩121-10-13
すすき野原- 服部 剛自由詩221-10-13
怒りの劫火で- 平瀬たか ...自由詩321-10-13
クロッキー帳の夜- 新染因循自由詩1221-10-13
ウォーター- ひだかた ...自由詩14*21-10-12
奈落の底へと- 坂本瞳子自由詩121-10-12
「あなたを待っていたのよ」なんて、退屈している女ならみんな口 ...- ホロウ・ ...自由詩2*21-10-12
海へ、それが寄生虫の意思だとしても- useless自由詩721-10-12
オルフェウスに重なるように- 坂本瞳子自由詩121-10-11
水風船- 灰泥軽茶自由詩221-10-11
真実- 夏川ゆう短歌221-10-11
かぐや姫の階段- st自由詩621-10-11
詩の日めくり_二〇一七年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-10-11
The_Root_Waste_Disposer- ホロウ・ ...自由詩3*21-10-10
どよめき(改訂)- ひだかた ...自由詩521-10-10
文通- 凍湖自由詩1821-10-10
頭痛の種をつまみにして- ただのみ ...自由詩4*21-10-10
脈絡はなくて- こたきひ ...自由詩221-10-10
ため息をつく- ジム・プ ...自由詩4*21-10-9
一歩- TwoRivers自由詩5*21-10-9
- 草野大悟 ...自由詩821-10-9
僕は青空君は雲- st自由詩321-10-9
駐輪場・幼稚園- 中村春彦自由詩221-10-9
秋の。- 印あかり自由詩12*21-10-8
メモ- はるな散文(批評 ...221-10-8
八朔食べたい- 坂本瞳子自由詩321-10-8
地震の翌日に- ひだかた ...自由詩421-10-8
ほんの一時の快感に酔う秋の夜- ジム・プ ...自由詩2*21-10-8
父のこと- 津煙保存自由詩2*21-10-8
人の光- 津煙保存自由詩5*21-10-8

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