あなたのつくる わたげのはなび 
さいた ひらいた ほころんだ 
はるのすきまで たのしげに 
ねえねえ わらって?って 
首をかしげるみたいに

借景になるつもりはないの
大きな山 ....
あなたのこと
大切に思ってますって
まっすぐに念じたら伝わるのだろうか
時々
野良猫で練習してる

野良猫なら上手くいくのに
人は生意気だ

野良猫は優しいのに
人は間違える

 ....
今日も
生きている
生きている
僕もあの人この人も
僕の知らない多くの人たちも
生きている
生きている
何かをを思い
何かを考え
生きている
生きている
ほんとによく生きている
 ....
今朝サンドイッチを食べていたときまでは
確かに僕は僕のものでしかなかったろう
いまこの個体は他人の手で弄られ
僕の不確かさを探している
血小板よりも小さくなった未来は
ぼんやりとした瞼の ....
百に絶望し 一に救われる
それが私の日常

つらいニュースは他人事だ
殺人はおおかた身内の犯行で
政治もただの自分本位で

植物の一途さを
私たちは忘れてしまう

物質とはなんだ
 ....
雨に囲まれた待合室に坐っている
だいぶ長いこといる気もするし
そうでない気もする
入ってくる人もいる
出てゆく人もいる
以前もここで
待っていたことがあるような気もするし
ないような気も ....
繋がりのない低音の言葉ばかりだが
それでも今日は落ち着いて聞いていられる
これはあなたの心の交響詩なのだから
いくつもの楽器が奏でるように
あなたの感情はいくつもの思い出の多重奏
おい
 ....
ママほしをとってきて はーちゃんちいさいからてがとどかない
むすめの背も手もたしかに小さくて、でもかんたんに星に届きそうな気もするけど。
わたしにも届かない、あれはとても遠くにあってだれにもす ....
さざなみが産まれるところ
透きとおりながら
かすかに揺れる城が
月明りを映している

{引用=とうめいであることは
ない、ことではないよ
ないことにするには
醒める必要がある

} ....
あなたはそらいろ
みあげると暖淡とほほ笑んでいる
ひかりたちのふるさと
あるいは
あなたはひかりかもしれない
わたしの夢のなかまでも暖淡と
何もかもに頷きながら
あかるさほがらかさを配り ....
  ――水脈を捉え ひとつの
薬湯のように甘く
 饐えて 人臭い
       廃物の精液  
            輸入された
どれだけ銭を洗っても
どれだけ子を流しても
      ....
心を一つ地球に残し
宙には星が二つ増えた
わたしにしかみえない
星が、宙に、二つ

四季の銀河へ夢の旅
片道切符で行ったのに
目覚めればいつもの部屋
いつもの部屋 いつもの部屋

 ....
離別すること
それははじまりである
丸い空が
しわがれ声をあげて
許しを乞う
そのとなりで
友はしずかに
そして
激しく雨になる

空がにわかに
なまりを
たくわえてく ....
あなたは一体
何処から来たのでしょう?

あなたは、あの日
たった一粒の種でした

一粒の種の中には
「他の誰でもないあなた」という設計図が
小さく折り畳まれ
ぎゅっ  ....
街は揺れているだろう
茜色の飛沫と共に
ひとつ両手で掬ってみれば
紫陽花のように
移ろいでゆく陽炎
瞳に映る乱舞に
惑わされ
それでも飛び散る
飛沫は
明日を運んでくる

 ....
清く正しく生きようとするやつが気に入らねえ
欲ボケて腹の弛んだ肉玉も気に入らねえ
政治家のケツをブログで突っついてるやつが気に入らねえ
海外ボランティア活動に志願するやつが気に入らねえ
 ....
いつか死の床で吹く風は、さらさらとして
すべての記憶をさらうでしょう
むせびないたかなしみは
いずれ天にのぼって雲になり雨とふる

信じているうちは遠ざかるものは
なにもおもわなくなるとき ....
その美の真中に隠された荒野に
どうか 花ひとつ
植えるだけの土地を譲ってくれませんか

血の滲んだ足を隠して走り続ける旅路のどこか
ほんの一歩か二歩
見守る場所を許してほしいのです

 ....
山歩きが大好きだと君は言う
途中で鼻をかみたくなる程に
激しい花粉症を煩い続けても
登り続けるのが正義なのだと

中腹まで上り詰めたところで
一息いれようと振り返ったら
太い幹に揺れ ....
雨が降る
紫陽花濡らし
雨が降る

時は刻々と移り進み
季節は淡々と入れ代わり
命は生まれ育ち輝き枯れて
人は何かに導かれつつ自らを更新し

雨が降る
紫陽花青々と
雨が降る
眠っている街のせほねをなぜていった
風をみていた
髪の毛の先
産まれたての星をやどした
ひとみにも
ひとしく均された夜が降りてきた


つま先立ちの白線に血がかよう
弾性を綴じたアス ....
繰り返される日々の中で
身も心もすり減ってゆく
紫陽花が咲く坂道を駆け下りる
雨色の風が頬を撫でる

ここまで生きてきた
どこまで行くのか
わからぬまま
歩く

蛍火はなつかしく揺 ....
                

夕日が地平に没しても
なお 街々の西の空が
かすかに明るみをおびている
足を止めて
やや赤みがかった
仄白いものを
見ていると
無性に泣きたくなっ ....
 Jと別れてあたらしい生活が始まっていたのだけれど、車の世界の帰りだというJがこの家へたずねてきた。
 ただあたらしい生活と言っても、螺旋階段を一周して、すこし昔に帰っただけのような気がする。奇妙な ....
【時鳥】

ある一時 
保育園のときのセリフは  小鳥の役柄だった 
「ニュースだよ ニュースだよ たろうさんのお宅に あかちゃんができたよ」 
小鳥役の私が 時空のかなたからやってきて ....
私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすこ ....
ぐちぐちの口は 掻い摘んでしまえ

痒い処に手が届くアンテナごと 
ぶった斬ってしまえば
幾ら足が長くとも 跨げぬのがマンホール

腿を組んで手首を回して目が回る
組み敷かれた下敷き ....
もしこれっきり何も書けなくなって

ただの一片の詩も落とさずに
残りの人生を生きてゆくとしたら

それはそれでその幸せを祝おうか

シ ....
自称詩人が腐りました
アパートの一室で腐りました
このところの暖かさで
腐りやすさに拍車がかかったので
あっという間に腐り果てました
大家は
自称詩人だとは知らずに
部屋を貸してしまいま ....
がらんどう
でなけりゃ鳴らない
灯りはいらない
隙間から射し込む程度
《{ルビ外面=そとづら}はいつだって焼かれているさ
がらんどうで
鳴かねばなるまい


万華鏡を回す要領
青白 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
綿花- 藤鈴呼自由詩2*17-6-29
まっすぐ- umineko自由詩7*17-6-29
生きている- ホカチャ ...自由詩3*17-6-29
探し物- 乱太郎自由詩10*17-6-27
私を救うのは私- umineko自由詩10*17-6-26
雨に囲まれた待合室- 塔野夏子自由詩10*17-6-25
交響詩- 乱太郎自由詩11*17-6-24
ママほしをとってきて- はるな散文(批評 ...617-6-24
水の城_- そらの珊 ...自由詩13*17-6-23
あなたはそらいろ- もっぷ自由詩6*17-6-22
世代論- ただのみ ...自由詩16*17-6-21
心一つ、星二つ- もっぷ自由詩7*17-6-19
誕生____3.11に寄せて____- 前田ふむ ...自由詩14*17-6-19
花の名前- 服部 剛自由詩917-6-18
飛沫- 乱太郎自由詩12*17-6-18
ヘイト浅漬け- ホロウ・ ...自由詩6+*17-6-18
さいごはしとしとと雨- 田中修子自由詩8*17-6-14
花ひとつ分の土地- ただのみ ...自由詩13*17-6-14
ちり紙絡まる- 藤鈴呼自由詩2*17-6-14
雨と紫陽花- ひだかた ...自由詩917-6-13
繭町- むぎのよ ...自由詩1317-6-13
紫陽花の坂- 星丘涙自由詩11*17-6-12
かなしみ- 前田ふむ ...自由詩7*17-6-12
夢夜、三_「孔雀いろの鍵」- 田中修子散文(批評 ...2*17-6-11
時鳥- るるりら自由詩13*17-6-5
ぐだぐだになって- 吉岡ペペ ...自由詩917-6-4
べたべた愚痴口イライラするな- 藤鈴呼自由詩1*17-6-4
春の夕べのレイトショー- TAT自由詩217-6-3
スペース富士子- 花形新次自由詩317-6-3
がらんどう- ただのみ ...自由詩13*17-6-3

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