まっしろなカップに
     夜が満ちる
     からっぽなわたしは
     真っ暗な部屋で
     夜を見つめてすごす
     安堵のなか
     ごくり ....
胸に枕を敷いてうつぶせになって寝転んでいた。

そして自分の指を見ていた。

あんまり近すぎてぼやけた指だった。

あんなことのあったあとだ。

しばらくこうやって気を静めていよう。
 ....
冬の道のあちこちに
手袋の片方がよく落ちている

ポケットから
ものを取り出す時に落ちたのか
自転車の前かごから滑り落ちたのか
私も長年愛用していた
手袋の片っぽを失くしてしまった

 ....
いろんなことをしって
いまがある

ぜつぼうと
よろこび

いろんなことをやって
いまがある

なみだと
ゴール

いろんなことをへて
いま わたしは

詩をかいていてよ ....
酒浸りの毎日が厭きてくると、突然思い立って詩なんぞを書き始めるようになつた。

 詩を書くことにしたのは、既に日々欠乏しつつある己の体力と得体の知れない精神と何とか帳尻が合うかも知れないと言う甘 ....
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日

春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど

飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ....
 
たこ焼きや

冬の休日

ホフホフと



 
ビデオテープを売りに街に出た
雨の街の中で 傘を差して
だけど ブックオフで ビデオテープを差し出すと
買い取りは 当然拒否されてしまった
モードオフでも
ゴミ捨て場から拾ってきたジャケット ....
灰色の道の上に
ひとつの疑問が落ちていた
ずいぶん昔 この胸に生まれ
しなやかに若木のように育ち
そして出て行った
いつか答えを見つけるのだと
朝の光が包む白い道を
振り向くこともしない ....
子供たちと久しぶりに会うことになった。

金髪を見たらなんと言うだろうか。言わないほうがおかしい。

洗濯されたものだけを身につけた。

出かけるまえ父がじろっとぼくを見た。

晩ごは ....
夜、部屋に帰って来ても
朝、起きても
置いた物は
みんな
置いた場所に
ある

一人 なんだなあ
自由 なんかなあ
紙箱に仕舞われた
細いヒールの靴を
何十年かぶりに取り出す
一歩
二歩
あまりの痛さに
これはもう私の靴ではないと
知る
おそらく知っていたけど
今日、知ったことにする

おそろ ....
手ではない何かが動いて
君ではない何かを引き寄せた
恋という記号を剥ぎ取って
唇ではない何かが貪った

唇ではない何かが動いて
名前ではない何かを呼ぶと
君という記号を脱ぎ捨てて
 ....
会社を辞めたのは転勤の話が出たからだった。

もともと地元採用だったのだがぼくの仕事ぶりが無残で本社で無期限の研修を言い渡されたのだった。

たしかに会社には迷惑をかけていた。

でも妻と ....
歌わないでほしい外が歌っている
空が久しぶりに色彩を取り戻したきょう
けれども風の帳に覆われて
わたしはあきらめた

木琴の音色はいったい誰が担当しているのか
いろいろにたずねてみるし
 ....
解体された桜花が一方向に流れてゆく
姿だと悟ったのは間近にしたからだった
視覚はいつでも偽られ偽ることを好む
ゆうべの青いかがやきはちっとも
かがやいてはいなかった
明けて、暴かれた結果論た ....
昨日のネガティブ
引き摺って無駄にする今日を
増やしたくない これ以上増やしたくない

明日のポジティブ
描きすぎて無駄にする今日を
増やしたくない これ以上増やしたくない


 ....
雑草の中にまみえる私
誰かが足を止めるのを
待っているかのように
じっと雑草の隙間から
空を眺めて佇んでいた
こうしてしおれて行く
雑草にもなれずに地を
這う小さなロゼット葉

思い ....
      

      ガタコトゆくのは2両電車
      田舎のしがない私鉄です
      その座席に座るわたしは
      上下左右にからだすべてが
      揺れるのです ....
たくさんのひとの手に触れて仕事を終えた。

アルバイトといっても仕事は仕事だ。

半年前会社を辞めて就活はうまくいかなかった。

就活を休憩することに決めて地元のコンビニで働いていた。
 ....
ぎゅうぎゅう電車がゴロゴロ走る
レールを潰してゴロゴロ走る

メール見るのに体をひねり
携帯取ればメールの先の迷惑顔

おっとおどきとお姉さん
通れぬ隙間を抉じ開ける
私の隣に入り込み ....
はたらかないアリを見ながら死んでいく 心を傾けたくて
首をかしげてみたりする

垂直を保っていた中身が
静かにあなたの方へ移動して

夜になれば
いっそう傾けたおして
すみずみまでもが水平になる

殻という
分岐を越 ....
夕焼けなんか見たって
ちっともかっこよくないことは
分かっていたけれど
お金もいらずにかっこつけるには
これしかないから
汚い街しか見えない崖の縁に立って
夕陽を見たりしている。

テ ....
集まって来る…不思議な磁力に吸い寄せられて
それぞれの日々の荷物は何処かに置いて、渋谷
駅のhomeを下りて、改札を抜け、宮益の坂
を上った途中の路地の地下室へ

それぞれの笑顔
それぞれ ....
私には見えた

あなたが笑うたび
唇の端から
ちろちろ見え隠れする
赤い瞳の小さなヘビ

あなたがしゃべると
目の奥をよこぎっていく
緑色した胴体のヘビ

あなたがふりかえる時
 ....
「わたしってブスよね?」という女ほどエロいときいて校門で待つ 自販機ばかりの道に迷い込む 結露した窓から
こっちを覗き見て
耳の上の辺りが特にひどいまるで
死に損いの四月の残雪のよう
そう言って笑った
冬の魔性は
死と均衡のとれた美貌を冷たい時間に包み
去り際には何度か振り返 ....
わたしたちは毎日
岐路に立って考えている

左の道にいきますか?
 はい  いいえ

左の道にいったので出会った人
左の道にいかなかったので出会えない人

もしも 出会ったその人が
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13708)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月なしの夜に- 石田とわ自由詩19*15-3-3
7ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩815-3-2
【_手袋の片っぽ_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-3-2
源泉- もっぷ自由詩515-3-2
日常- ……とあ ...自由詩8*15-3-2
たんぽぽ春のパラシュート- 未有花自由詩16*15-3-2
たこ焼き- 殿上 童俳句8*15-3-2
消えた街- 番田 自由詩315-3-1
灰色の道- ただのみ ...自由詩22*15-2-28
4ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩615-2-28
置物- 金子茶琳自由詩1815-2-28
靴を捨てる日- そらの珊 ...自由詩1215-2-28
舞踏- nonya自由詩14*15-2-28
3ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-28
如月町晦日界隈- もっぷ自由詩615-2-27
いまさらの都合- もっぷ自由詩315-2-27
昨日のネガ_明日のポジ_今日のネジ- komasen333自由詩3*15-2-27
ロゼット・・・- tamami自由詩1115-2-27
ソックスと田んぼと菜の花と- 石田とわ自由詩14*15-2-27
2ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩415-2-27
ゴロゴロゴロゴロ- 宣井龍人自由詩9*15-2-26
はたらかないアリを見ながら死んでいく- 北大路京 ...自由詩215-2-26
流動体_【詩人サークル群青_二月のお題_「岐」への提出作品】- そらの珊 ...自由詩13*15-2-26
見栄張る- ……とあ ...自由詩5*15-2-26
Home- 服部 剛自由詩615-2-25
Medusa- Lucy自由詩12*15-2-25
「わたしってブスよね?」という女ほどエロいときいて校門で待つ- 北大路京 ...短歌215-2-25
自販機ばかりの道に迷い込む- 北大路京 ...自由詩515-2-25
魔性と化生- ただのみ ...自由詩15*15-2-25
【_分岐点_】- 泡沫恋歌自由詩15+*15-2-25

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