デタラメに並べた音符ソーダ水 ゆっくり飛ぶことを覚えると
世界中が振動していた
いのちは飛沫を上げて
たゆたいゆらいでいた
風が凪げばふわり
お天道様と池の間に佇んで
煌めきって残酷だ
元気なものへは恩恵
弱ったも ....
盆の入り
スーパーの店先にはたくさんの花が並んでいる
私は小さな白菊を一束買って
位牌も仏壇もないアパートのテレビの横に添えた

命の儚さに狼狽え
己の傍観者面に辟易し
せめて大切な人を ....
空爆と聞いて
耳を向けなおす
空からぱらぱら爆弾が降ってくるのかと思ったら
今では空から砲弾が狙いを定めて飛んでくるようだ
お人好しの爆弾、意地の悪い砲弾
どちらが御気に召しますかの声が幽か ....
縁切り神社に俺の名前を書いた絵馬 「分からない」って素晴らしいと思う
分からないなかで あなたが頑張って生きてること
僕は 素晴らしいと思う

誰が何と言おうと僕は素晴らしいと思う
僕だって同じだから あなただってそうだから ....
たとえばこのストロベリーキャンディーが
私の心臓だと言ったら
あなたは口に含んで舐めて溶かして
身体の一部にしてくれるだろうか
それとも捨ててしまうだろうか

甘く感じてくれて
最後は噛 ....
ジョニーは知的障害者
ジョニーに務まる仕事なんて何もない
福祉で食ってるジョニーは大食い
ジョニーは家族の鼻つまみもの
ジョニーには友達なんかいない
そもそも会話が通じないから
だけれどジ ....
<ザ・ロング・アンド・ワインディング・ポエトリィ>


言葉はいつも
戸惑いながらやって来る
曲がりくねった道を通って
日常の生温い闇をすり抜けて

言葉はいつも
恥じらいながら ....
忘れられないのです
満月の夜に
海面が砂金のようでした
星々は だまって それを見守ってました

海蛍です

しずかに群れはじめ
そっと
この足首を
群れの真ん中に沈め
かるく  ....
静かな朝だ

車も走っていなくて

風の音色だけがオーケストラのように

小さくなったり

大きくなったりしていて

皆がそれに耳をすましている

今のうちに買いものをすまして ....
  (一)
 
 ストーカーという言葉など存在しなかったころから、俺は陽子一筋だ。中学二年の春、同じクラスになった時からずっと。高校二年の時、文通して下さい、と手紙を書いた。思い切っ ....
幅わずか20cm足らずの白線に仕切られた世界は真逆の世界
私のわずか右の世界では皆
私がいた過去に向かって進んでいく
私の世界は誰もいない
皆私の右側の世界を進んでいく
まるで私の未来から皆 ....
 とある会社で働いて

 あだなは眠狂四郎

 ひどいと思いました

 けれども女性から

 そう呼ばれてしまっては

 否定出来ません

 拙者を切る

 などと言う
 ....
指が忘れない電話番号現在使われておりません 私の長い名前を
思い出してください
雨が降り続く日に
倒された草花や
咲かずに腐る蕾の声が
聞こえた気がしたら

私の長い名前を
呟いてください
風が吹きやまぬ日に
ちぎれた花びら ....
空港からへ
豪勢なバスに疎らな人々

錦江湾に屹立する桜島が背後から覆い被さる道
雄大な景色が灰色に押し潰される。
逃げるように疾走するバスは異様に速い
闇夜がとんでもないスピードで飛び去 ....
ここんところ
物忘れが多くなった
年のせいにしたくないが
やっぱり年のせいか

特に人の名前を失念してしまう
テレビタレントは元より
知り合いの名字さえ出てこない

先日も
道で女 ....
内ポケットから手帳を取り出し
暗号を記録する
一晩かかって嗅ぎつけたのだ
約束の時間まであと五分
場所はいつものX埠頭
ここ数週間奥歯が痛む
しかめ面はそのせいもある
トレンチコートの内 ....
路地裏の向こうに見える高いビル陽の当たらない古いラーメン屋

正月と聞けば寒さが増す気分大寒波来る今年の始まり

日本語を聞き慣れている日常に異国の言葉新鮮に響く

年末は賑やかだけどでも ....
爆発だと、


勇気は爆発だと、


踏み込んだ瞬間重力を押し上げた
熱帯がやってきた
渦巻きが熱い空をはこんできた
雲のないウルトラマリンがやってきた
木々の葉は分厚い濃色になり
くっきりと影を落とし
風にちぎれてぱちぱちと戸をはじく

うなぎが流されて ....
僕はゴーヤを育てている
最近 ベランダで だけど 何も無いよりましだろう
僕が育てている ゴーヤは 鑑賞するには
あまり美しい植物ではなかった


そして僕はコーヒーを飲んでいた
ぼ ....
人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ

君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く

君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
とわの市とわのの
喫茶店。

ネネは
俺の懐を察して、
トーストしか頼まない。

外に出ると
「まあ合格かな」
トーストだけで、判断できるかよ。

どんだけ上級者だよ!
このア ....
床の上で夜中に何時間もノートに何かを書いてました
それは小説と言ってもいいのかもしれないですが
とても人には見せられない 滅茶苦茶な小説でした

一日の睡眠時間は2時間で 夜中に滅茶苦茶な小説 ....
嵐のように怒り
自分のために大雨を降らす
周りの者は巻き添えになる
はた迷惑な幸せ者


誰にも悟られたくはない
暗い海の底へ
暴れる心を鉛に詰めて
幾つも 幾つも


寛容と ....
忠犬に黒歴史を掘り返されている   一日中、
  こわれた雨樋をみていた
  網戸にささって死んだ虫をみていた
  あなたがこのよにいきているなら
  わたしがしぬことはぜったいにない
  わたしたちのなかで 言葉 ....
毎年エジソンを読んだ感想文
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
デタラメに並べた音符ソーダ水- 北大路京 ...俳句214-8-13
ラストフライト- ただのみ ...自由詩20*14-8-13
白菊の香り- ichirou自由詩15*14-8-13
空爆- あおば自由詩10*14-8-13
縁切り神社に俺の名前を書いた絵馬- 北大路京 ...自由詩714-8-12
いつでもいい- 陽向自由詩10*14-8-12
「ストロベリーキャンディーの心臓」- 桐ヶ谷忍自由詩18*14-8-12
Johnny_B._Goode- 馬野ミキ自由詩614-8-12
ロックン・ポエム- nonya自由詩24*14-8-12
透明な月がのぼる場所- るるりら自由詩2314-8-12
台風の間- 灰泥軽茶自由詩714-8-12
陽子のベクトルは太郎を指向するのか- 草野大悟 ...散文(批評 ...1*14-8-11
センターラインの右側の世界- ichirou自由詩17*14-8-11
渾名- ドクダミ ...自由詩114-8-11
指が忘れない電話番号現在使われておりません- 北大路京 ...自由詩714-8-11
私の長い名前を- Lucy自由詩14*14-8-11
闇夜のバス- ……とあ ...自由詩8*14-8-11
【_物忘れ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-8-11
歯痛殿下- やまうち ...自由詩514-8-11
路地裏- 夏川ゆう短歌114-8-11
スピード- Kunisawa自由詩214-8-11
Une_Tropique_Triste_(かなしい熱帯)- Giton自由詩4*14-8-11
街の喫茶店で- 番田 自由詩214-8-11
こころのコップ- 凍月自由詩17*14-8-10
トースト大好き(DANDAN心腐れてく)4- nemaru散文(批評 ...3*14-8-10
わがままノート- 陽向自由詩17*14-8-10
徳と毒- ただのみ ...自由詩19*14-8-10
忠犬に黒歴史を掘り返されている- 北大路京 ...自由詩514-8-10
雨樋- 草野春心自由詩814-8-10
毎年エジソンを読んだ感想文- 北大路京 ...自由詩414-8-10

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