春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう
逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた
あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
....
だんまりを
決め込みゃ
いつか忘れると
思ってんなら
続きはWEBで
あのひとの吐息はいつも菫です溶けゆく雪の儚さうつし
この想い雪花に告げて溶けてゆく好きでした、あぁ好きです今も
せつなさを櫛で梳かして目をふ ....
雨を轢く車の音が
電話の呼び出し音の行間に
打ち寄せてくる
湿り気を帯びたルーチンワークは
未だ真綿に包まれた意識の中
縋りつくように盗み見る
スマホには温度の無い文字列と
....
いもしない恋人の陰膳とした牛丼(並)がただ冷めていく
この世から卒業してく友人におめでとう言い通夜の寿司喰う
手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる
手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
冬の空星を探して歩く君触れ合う肩にとまどう私
大切な人を静かに想うとき心の奥がほんわか{ルビ温=ぬく}い
抱き合ってキスをするたび加速する恋の温度と二人の距離と
ただ甘く咬みつくよう ....
空をいくど見上げてきたことか
お天道さまが恋しくて
春まできっと見上げる、恋しくて
区役所を訪ねるたびにとりあえず離婚届を手にしてる嫁
警官に憧れていたサトシ君また冤罪で捕まっている
雛人形は海を渡らない
「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」
童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる
「ふ〜ん」
それはまるで
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
....
社員だけど 内職を頼まれるというのは前にもあった
普段は自宅にいて内職の方がする仕事が納期に間に合わず
日中の仕事を終えてから 仕事を家に持って帰り
家事をすませてから 内職をする しかし 内職 ....
ここに居た
そこに居た
あちらこちらに
居た
ことを記す
愛を叫ぶ雨蛙を乗せた丸い大きな葉も
その傍らに転がっていた水晶のような玉も
美しい色を持つ手が
幾重にも重なったよ ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日
むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな
かつて肉体だ ....
求めても求めてもとどかない
手に入れたと思えば指の間からすり抜ける
同じ躓きに気持ちは折れかかる
つまりは失敗の連続
それでも
また立ち上がって
駆けだしていく
幾度 ....
左手の指輪は{ルビ女性=おんな}除けですが、していなくても寄ってきません
目覚めたらマッサージチェア 閉店後のビックカメラの京都駅店
死んだ子の歳は数えているけれど生きている子の歳は知らない
水色の液体出ると思ったら真逆の色で救急車呼ぶ
小声で頼んだ並みのマグロが
おおくきなって店中を駆け回る
こちらの身が小さくなるとき
届けられた笑顔
心ばかりのサービスを
言葉で返る寿司職人
すべすべの掌が握って
板に乗った寿司の ....
ほぼ等間隔に置かれた
不安のハードル
倒さないようにしながら
生真面目に歩く
決して抜け出せない
ループの回廊
天気はいつも晴れのち曇り
ところにより雨
ほぼ等間隔に現れる ....
■街灯の下■
ずっとそこにいたのですか
ずっと一人でいたのですか
私は何度
あなたを通り過ぎてきたのですか。
■氷■
私の中には氷があって
子供のころからずっと ....
104歳の詩人、まど・みちおさんが老衰で亡くなられた。
そんな歳まで詩人のままだったなんて、すごいことだ。
追悼の意味もこめて、すこしだけまどさんの時を巻き戻させてもらいたい。
巻き戻しても、ま ....
まどみちおさんの訃報に泣いている場合じゃない!ので、。ちょっぴり、あわい思いでなんかをですね。恥ずかしながら書いてしまうことにしました。
たぶん1996年頃です。フォンレター送りました。まどさんへ。 ....
死語の道徳を囀る一羽の小鳥が
超高層ビルからヒラリと飛んだ
喪失した記憶 飛び方を思い出すための荒療治
ところが思い出したのは
自分が本当は魚だったということ
《しまった早まった! 》
だ ....
開き箪笥の蝶番がこわれたの
そう言えば10年前にもこわれたな
今度は違う蝶番
貧しかった頃に買った
安価な開き箪笥の蝶番は
僕たち家族の生活を
ささやかながら支えて ....
真っ白な乳房を包み根を張って真っ赤な薔薇と牡丹咲いてる
沼のほとりにあなたは立って
覗き込む
濁る水底
揺らぐ藻の影
素早くよぎる魚の気配に
煌めく泡が
まっすぐに
昇ってくるのを待ちながら
言葉の淵にあなたは立って
覗き込む
尾び ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト
(13681)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
再び生きる
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
14-3-7
はる
-
るるりら
自由詩
12+*
14-3-7
さむらごうち短歌3
-
花形新次
短歌
1
14-3-6
雪どけ
-
石田とわ
短歌
11*
14-3-5
冷たい雨
-
nonya
自由詩
20*
14-3-5
いもしない恋人の陰膳とした牛丼(並)がただ冷めていく
-
北大路京 ...
短歌
3
14-3-4
この世から卒業してく友人におめでとう言い通夜の寿司喰う
-
北大路京 ...
短歌
9
14-3-4
春という字【詩人サークル群青三月の課題「春」への提出作品】
-
そらの珊 ...
自由詩
17+*
14-3-4
恋する気持ち_〜Love_in_a_mist〜
-
未有花
短歌
12*
14-3-4
恋しくて
-
殿上 童
自由詩
14+*
14-3-3
区役所を訪ねるたびにとりあえず離婚届を手にしてる嫁
-
北大路京 ...
短歌
4+*
14-3-3
警官に憧れていたサトシ君また冤罪で捕まっている
-
北大路京 ...
短歌
3+
14-3-3
雛人形は海を渡らない
-
夏美かを ...
自由詩
18+*
14-3-3
愚痴だから
-
砂木
自由詩
21*
14-3-2
仮埋葬
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
14-3-2
むくろ、と
-
umineko
自由詩
25*
14-3-1
さらば、青春
-
平瀬たか ...
自由詩
4*
14-3-1
左手の指輪は女性除けですが、していなくても寄ってきません
-
北大路京 ...
短歌
6
14-3-1
目覚めたらマッサージチェア_閉店後のビックカメラの京都駅店
-
北大路京 ...
短歌
4
14-3-1
死んだ子の歳は数えているけれど生きている子の歳は知らない
-
北大路京 ...
短歌
5
14-3-1
アンネ短歌2
-
花形新次
短歌
2
14-3-1
回転寿司
-
イナエ
自由詩
12*
14-3-1
ループ
-
nonya
自由詩
17*
14-3-1
街灯の下_など六篇
-
クナリ
自由詩
5*
14-3-1
涙の虹
-
yo-yo
自由詩
6*
14-3-1
どんなにわたしがまどさんをすきかかくことにしたぞう(泣笑)
-
阿ト理恵
散文(批評 ...
15*
14-3-1
歴史の礫
-
ただのみ ...
自由詩
14+*
14-2-28
蝶番
-
ichirou
自由詩
10*
14-2-28
真っ白な乳房を包み根を張って真っ赤な薔薇と牡丹咲いてる
-
北大路京 ...
短歌
3
14-2-28
沼のほとり
-
Lucy
自由詩
19*
14-2-28
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