白いシーツ

白い枕カバー

白い天井

硬いベッド

朝が白々明ける頃には

私の心も
漂白されて

窓に
雪の港
鮮やかな海の青
 
 君は透き通り始める

 すべての色に
 染まり終えたあとで

 それは
 詩の終わりでもある

 私は君に
 世界を見る

 ガラス越しに出会う 朝のように



 ....
海とよく似た青いパンプスが欲しい
女の子は 愛に生き 愚痴を喰らう

すこし綺麗でいたいと思う
化粧をおぼえて 誘うことをおぼえる
何処で習ったのかは 自分にもわからない

遺伝子のなか ....
わたしがわたしに出会った日
風が吹いていたかなんて
憶えちゃいない
詩人じゃあるまいし
ただ胸の痛みに耐えかねて
指を切った記憶がすこし

わたしがわたしに出会った日
花の中で虫は死に ....
ムカッと腹が立った時
握りしめる その拳
そいつで一発殴っていいですか?

ゴミ出しルールを守らない
近所の主婦
どうして生ゴミの中に
プラッチックと缶を混ぜるのよ

だから違反ゴミ ....
呼び声はまだ
きえてはいない
癒えてはいない

たずね人はまだ
絶えてはいない
やんではいない


ましろな雪は
ゆめの燃えがら
はる待つ
まくら

かたく一途 ....
小学校のとき春のことを

春の感じを

ぱっぷくどんって呼ぶのだと知った

理科じゃなくて国語で

国語の教科書にのってる詩のことばだった

だからこのみずみずしい不安や

ぽ ....
都会の人々が
いっせいに蝋燭に
明かりを灯したその夜

ひとつの灯が
消えた

わたし…
それっきり
くちびるは動こうとは
しなかった

友人の一人は
彼女の瞳は笑っていたと ....
群衆が機械化された太陽にのってやってきた1900年
私は暗い空を見上げた
真っ赤にやけた空に
黒い黒い群衆の影を
黒い黒い太陽の姿を

意味をはぎ取られた仮面の内側には
なにもない
走 ....
薄茶けた昭和の古書を開いて 
ツルゲーネフの描く 
露西亜の田舎の風景から 

農民の老婆の皺くちゃな手は 
搾りたてのぶどう酒が入った器と 
焼き立ての丸い{ルビ麺麭=パン}を 
時を ....
上へ
上へと伸びてゆくもの
下へ
下へと伸びてゆきたがるもの
いのちを生み出すために
細い指たちは
指切りを繰り返し
相反するからくりを育む

そのなかほどの混沌で
わたしは
ひ ....
各駅停車で、春に向かう



このあたりは 四十年前より 毒々しい
昔はこの辺りのことを 武蔵といった
私は相変わらず 色白だ
恋人の八雲が人間の女にネコババされるのでの時間を ....
      賽の目に
      切りながら
      豆腐一丁ぶんの
      愛がほしいと
      てのひらで
      哀しみが
      揺れる夜

 ....
春スキーゲレンデに書く I love you 玄関に山頭火のサインボールがある たまには自分の信仰について書いてみる

そいつはキャッチボールみたいなもの

この友はいつだって良い球を投げてくるのだ

「愛」とか「希望」とか「信仰」とかね

おれもそれなりに返すの ....
バックボーンに何かを持っている
ひとかけらの人たちも 持っている

感情は箱を開けなくとも 持っている
豊かの糧に勝ち手を誇る感情の教え

持っている ザックバラリ バレンの刀が届かない処 ....
 静かな寝息を立てる
 緑の大地の上を
 少年の影が横切る
 
 手元に押すのは 星の赤ん坊
 草の上を 雪だるまのように転がして

 地面から伝わってくるのは
 全ての命が見ている夢 ....
とても残念なことだけど
過去に戻れるタイム・マシンも
人生をやりなおすリセット・ボタンもない

ただ慰めにしかならないだろうけど
もしかしたら敗者復活戦はあるかもしれない

もしなかった ....
母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ....
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。

ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。

コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
 ....
仕事?

仕事はよくわからない

何か気が抜けて手につかない

だけど前準備はしたよ

それよりともだちが大変

今からともだちんとこに行ってくる


みんな長生きしてくれよ ....
 
あまいあまいバレンタイン・キッス♪

夢みてるんだろな、少年よ

やっぱ、ビター・チョコに決定!



 
猫なしのにたにた笑いなん
て!あんな奇妙なものを見
たのは生まれてはじめてだ
わ!『不思議の国のアリス』

誰かと誰か、何かと何か。それらがそこに在る
というただそれだけのこと。例えば、東 ....
{画像=130210174218.jpg}

暗き部屋を

照らすのは

一本の蝋燭

なのだろうか

蕾は添えられている

女は立っている

何かを知る様に


私 ....
{引用=

 つめで
 つめを切った
 むしり取るように千切った
 千切られたつめは
 たちまち丸まって
 干からびて
 ちいさく萎びて不要なものになった

  ――そのようにして ....
 感傷を嫌う人々がいる。
 感傷を蔑む人々がいる。

 僕も時に、そんな彼らの1人に加わる。
 感傷とは重力のようなものだ(また、お得意? の比喩から始めて恐縮ではありますが)。そこから跳躍し ....
 ・まだなにも知らなかつた頃 まどかの笑顔まぶしき

 ・インキュベーター その澄んだ瞳になぜに邪(じゃ)はみあたらぬのか

 ・マミられし者よ 後につづく者たちの戦いが始まる

 ・音ゲ ....
 


沈黙する為に

僕は詩を書いている

一本の草木となる為に

僕は詩を書いている

自分という存在を忘れる為に

僕は詩を書いている

そして、書いた詩はすぐに忘 ....
雨が降り出しそうだ
湿気が高くて汗が滲む

君は刺繍をしている
憑りつかれたように
黙々と針を動かしている

時計だけが
雄弁に時を刻んでいる午後

右肘の古傷が疼いている
僕に ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白いベッド- Lucy自由詩21*13-2-14
ガラス- まーつん自由詩11+*13-2-13
女の子- 川上凌自由詩9*13-2-13
こころメッタ刺し- 左屋百色自由詩6*13-2-13
【_一発殴っていいですか?_】- 泡沫恋歌自由詩15+*13-2-13
冬枯れ- 千波 一 ...自由詩1013-2-13
ぱっぷくどん- 吉岡ペペ ...自由詩1213-2-13
小鳥- 乱太郎自由詩22+*13-2-12
1900- 佐藤伊織自由詩213-2-12
老婆の麺麭- 服部 剛自由詩8*13-2-12
ひばりへ- そらの珊 ...自由詩16*13-2-12
各駅停車で、春に向かう- るるりら自由詩17*13-2-11
賽の目- 石田とわ自由詩18*13-2-11
春スキー- 北大路京 ...俳句313-2-11
玄関に山頭火のサインボールがある- 北大路京 ...自由詩513-2-11
たまには自分の信仰について書いてみる- ただのみ ...自由詩20*13-2-11
バックボーンを触る- 朝焼彩茜 ...自由詩813-2-11
星を転がす少年__Ver.3- まーつん自由詩8*13-2-11
架空話よりも- HAL自由詩9+*13-2-11
夏の日の思いで- 乾 加津 ...自由詩30+*13-2-11
看取り(1)- 吉岡ペペ ...自由詩1613-2-11
みんな長生きしてくれよ- 吉岡ペペ ...自由詩613-2-10
少年よ- 殿上 童自由詩20*13-2-10
ホルバインの描く奇妙な染みと静けさ- 樹圭介自由詩213-2-10
女と木蓮- ドクダミ ...自由詩4*13-2-10
すてるものはすてられるもの- 石川敬大自由詩1113-2-10
詩と感傷について- まーつん散文(批評 ...9*13-2-10
まどか絶唱(サブカル短歌&自由律)- 黒猫館館 ...短歌213-2-10
詩を書くという事- yamadahifumi自由詩2+13-2-10
メランコリックな午後- kauz ...自由詩7*13-2-10

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