心臓の中で
春が笑っている

笑っている春の中で
一面のチューリップが笑っている

笑っているチューリップの中で
少年が笑っている

少年の無邪気さが
チューリップを{ルビ ....
太く短くは誰にでもできる
ようは細く長く
少しの休養があっても
いいではないか

資格をとる
哲学を勉強する
聖書を読む時間が欲しい。
がむしゃらに働いた

もう年なんだ無理が効か ....
北の国で少女は
歌を集めて翼を織った
旅してゆきたかった
生ぬるいかげろうの季節に
歌はそこら一面で摘まれ
籠のなかでちいさく鳴いた
迷子になったひよこたち
草原を季節風が ....
  少年だの少女だの初恋だの
  丸みを帯びた言葉ばかり桐箱につめて
  晴れた日の草原に座りこむキミ
  ビニールシートも敷かず、地べたに
  夕方には雨が降るって聞いてなかったかい ....
釣りをするひとは
何を釣っているのだろう
春のうららに
ひとり

ひとりの糸の先を
見つめながらの背中から
昨日の自分を思い出す

いってみようかな
思い出の場所に
冬にすいかを食べたい
もうすいかしか食べられそうにないと言って
あなたを困らせた
今思うと
ロシアの童話にあるような
わがまま女じゃないか、あたし
あなたは
愛だというが
一抹の負い目 ....
早朝目が覚めて近くの神社に行く
冷たいシャワーで身を清め糊の効いた白いシャツに袖を通す

正月に参拝して以来だ
福守りが効いているのか今年は良い事続きだからお礼参りせねば

早朝の参道は人 ....
夜風 わたしの葉脈まで冷やすのかしら
目がさめちゃった午前二時半に キャロットは甘い月の形をしているわ

ぺしゃんこ わたしの心臓 野良猫の肉球みたいにふやけている


月明かりが
充満 ....
{画像=120429092044.jpg}



言(コトバ)が
剥がされている
という状況
あり方
それに対する思い
惜別ではなく
決別ではなく
哀悼ではなく
非難でもなく ....
よわよわしいこの体温は
しずかに一瞬でいいよ
おもいだしてくれたらいいの

寄りかかる風に目をとじて
木々の葉のざわめきは
あの甘い時間がゆっくり
おとずれるようなそんな
胸騒ぎみたい ....
とりとめもない映像を眺めながら

皮を剥き縦に切った細長い人参を
齧る
何もつけずに齧る
美味しいかと尋ねられれば
ちょっと柿みたいで美味しいかなと言う

実際は齧る行為に動物的な快感 ....
『狂おしいほど』
『気が触れそうなほど』

どんな言葉を費やしても
陳腐にしか聞こえない


早くなる鼓動
貴方以外に向ける意識なんてもったいない

ただただ呼吸困難なの
全神経 ....
夏の声が遠く聞こえて
私は銀色の車体が纏う
緑色の線に魅入られる

夏の声を遠く聞きながら
私は日陰のコンクリート
じわりと汗をかいている

ビルが作る無風地帯が
私の気分を悪くする ....
ものごころついたとき
芽はでていた

茎がのびていき
葉がなっていく
それをわたしは
ひまわりかとおもったが
木だった

茎は茶色くそまり
幹となり
やがてわたしの背 ....
春の公園に満面の笑みが咲く
お花模様のワンピースでタンタカタンタカ
お砂場までもタンタカ行進だ
お日さまが照らす世界はこんなにも広い
驚くことはあっても怖いものなど何もない
ほらほら お友だ ....
飛ぶ日まで

それはいつかの晴れた日 君は空を眺めてて
飛びたくなくなったって 寂しそうに愚痴る
どうしようなんて そんなこと僕になんて言うなよ
僕に大層なこと 言えるはずもないだろ

 ....
すべてを吐き出しちゃえばいい
すべてを
嫉妬も憎悪も敵意さえ
ありとあらゆる汚い言葉を添えて
こころが空っぽになるまで
叫び続ければいい

すべてを飲み込まなくていい
すべての
絶望 ....
二人は夕方になると左岸を歩き
テトラポットの廃棄場で
私を待った

髪が長い白
歩けない黒
私の姿をみとめると
白が車椅子を押して
近づいてくる
胸に水筒を抱いた黒が
おかえりなさ ....
時々
あの白いハンカチを思い出す
あたかも
そうすることが
シナリオで
決まっていたかのように
差し出された
それを
いまでも
鮮やかに
思い出す

私は
電車通学をする
 ....
マロニエ、日本名はトチノキ。

やや崩れた大きめのは葉が木陰をつくっている。

その昔ビール工場に涼をつくるため、マロニエが選ばれて植えられたのだそうだ。

ビアガーデンにマロニエが植えら ....
わだかまりの小石を
ランゲルハンス島の砂浜に
捨てたところで
塩辛いもやもやは
寄せては返す

しがらみから逃れようと
前頭連合野の深い森を
彷徨ったところで
粘っこいもやもやは ....
窓際に座って
外を眺めたら
風に揺られる花たちに見とれて
思わず窓を開けた

風に乗せてふわりと花のいい香りがして

生きている意味を
久しぶりに思い出しました

深く負っ ....
  きみの瞳のなかに
  空一杯の夜が煌めき
  僕は君の胸のひとつから
  柔らかな心だけを抜き取って
  脆い息を吹きかけただけで
  そっと元に戻したんだ



  熱 ....
【命の島】

瀬戸内の生温かい風の中
虫篭を編む 
白いビニール製のストローを器用に組み立てて
円錐状の虫篭を編む
昔は 葦だので編んだらしい
ストローの語源は ワラだと言う ....
抱かれては詩に変わってく雪崩たち

両親をなんども殺す春の夢

エイプリルフールで私捕まった

渦潮が竜巻呼んでガチ相撲

渦潮の底で待ってる海坊主

苗木市 火遁木遁術比べ
 ....
あいづちだけがほしいなんて
わがままを
きいてほしくて外にでる

春の風はやさしくて
そんな心をふくらます

君が元気でいればいい
ねがいをそっと風にのせ
君が私のいる場所に
いる ....
追伸 追伸追伸追伸

今日 といってブログの記事ははじまる

あたしを 活字にして 埋め込んでいく

集合 する 言葉が 乱暴に 渦を巻いて

私たち わたしたち @わたし

幽霊 ....
りっぱってなーにー
地位のことー?
社会的地位に付随する事どもー?
ラッパとちがうのー
それラッパとちがうー

りっぱってなーにー
お人柄のことー?
人に見せてる人柄のことー?
お面 ....
古代飴のような
琥珀の中に
小さな虫が
羽ばたいたまま
閉じ込められている

時が止まったままの
小さな宇宙を
私は
手のひらで
そっと転がして
スイッチをさがす
ろうそくが燃えるのは
それは
ロウが燃えるのだ


では
ろうそくが消えるのは
それは
ロウが尽きるのではなく

燃えるべき
ことばの芯を失うからだ


心を持たない
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春_鬱- 塔野夏子自由詩9*12-4-29
ロートル- ペポパン ...自由詩4*12-4-29
五月、北の国の少女は- 橘あまね自由詩2312-4-29
Black_Tears- 草野春心自由詩10*12-4-29
釣りをするひと- 朧月自由詩412-4-29
すいかにまつわるエトセトラ- そらの珊 ...自由詩8*12-4-29
お賽銭- たにい自由詩512-4-29
キャロットは甘い月の形- マーブル自由詩412-4-29
剥がされる言葉達へ- beebee自由詩21*12-4-29
冷たい温度- マーブル自由詩7*12-4-29
ニンジンガスキー- 灰泥軽茶自由詩13*12-4-29
love_song- 涼深自由詩512-4-29
つゆいりまえ- ブロッコ ...自由詩6*12-4-29
通学路の木- 小川 葉自由詩612-4-29
とかく嫌いな人のことはあまり知らないものだ- ただのみ ...自由詩11*12-4-29
飛ぶ日まで- itukamitanij ...自由詩2*12-4-29
希望の光- あやとり自由詩4*12-4-28
白と黒- mizunomadoka自由詩212-4-28
白いバトン- そらの珊 ...自由詩6*12-4-28
マロニエの花が告げる- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-28
窓を開けて- nonya自由詩29*12-4-28
誰も嫌いじゃない- ジュリエ ...自由詩4*12-4-28
シグナル- 草野春心自由詩9*12-4-28
- るるりら自由詩23*12-4-28
俳句2012_4月上旬- 北大路京 ...俳句8*12-4-28
記憶の花- 朧月自由詩312-4-28
追伸- 佐藤伊織自由詩112-4-28
アーデルハイド、おやめなさい- salco自由詩7+*12-4-27
仮死- そらの珊 ...自由詩17*12-4-27
紅いろうそくと人魚- umineko自由詩12*12-4-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458