春はたまごの眠り
たまごの中でまどろみながら
イースターエッグの夢を見ている

{ルビ復活祭=イースター}の朝が来たら
ウサギが隠したたまごを
子どもたちが探しに行くよ

春になったら ....
母ちゃんと旅に出る
鞄に歯ブラシ、着替え、切符と
最後にわくわくを詰めて チャックを閉める

朝一番のバスに乗り込んだ
母ちゃんと座席に並んですわる
乗り物酔いの薬あるよ
切符は持ったか ....
赤ちゃんは
眼が見えるようになると
まず
人の顔を認識するらしい
丸の中にふたつの小さな丸があったら
それだけで顔だとして
笑いかけるように
出来ているらしい
そうすることで
世界は ....
                         120229




ぐちゃぐちゃな画面をワイプするようにバスの轍が汚れた雪を掻き集めては押し広げて長靴の歩行者を呼び集めては轢き倒すスニー ....

白く熱い道を
白いカッターシャツの高校生が
自転車でくる
7年ぶりに会った息子、きのうのこと
美しく花開いたのっぽのあの子

その道を今日も彷徨えば
また出逢った有り難さ

足 ....
白菜68円だったからさー
怒髪の女房に蹴り出されちゃって
憔悴とコンビニ弁当かこつ弟にも鍋いいじゃないと
思ったわけよ
一族のレプラみたいな私でも一応お姉ちゃんじゃん?
て呼ばれたこと一度も ....
忘れ去っていく言葉よりも
あなたのいのちの清さにふれて瞼が閉じる
いつまでも文字にならない
あなたの悲しげで透明な息づかい
反復するあなたの鼓動が
休もうとしている風を揺るがす

あ ....
静かな 待合室に響く

早口で話す声
隣りにいる付き添いの人は
慣れているのか
相づちさえ打たない

脈絡もなく
しゃべり続ける婦人

耳を塞ぐ

イライラを通り越して
不安 ....
降り続く白い冬
いまはただ
うつむいた雪が
降り積もってゆく

脊髄が 錆びついてくるのを感じる
骨が膠着し 何も言わなくなると
ますます冬は
冷たくよそよそしくなる
寒さが喉で固ま ....
     さむいさむい小さな箱の中、そこがふたりの始まりでした。
     ほっぺを真っ赤にしたトマトはまるでお日様をそのまま
     詰め込んだようで元気いっぱいはちきれそうです。 ....
ひとりで生きられる
生きられない

それとも、ひとりで生きざるを得ない

わたしってどれなんだろうね




無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
バックスペースで
だいじな文字から
消していく

逢いたいな
逢いたい
逢いた
逢い





跡形もなく
この世を去った

文字や
私のため息が

抜け殻の ....
君がリリアン編んで
見上げた空は花と同じ色で
ぜんぶ、ぜんぶ春だった

ゆびさきで、光源をたどる
なくしたもののかたちは
思い出せないけれど
なくしたものから芽ぶいたのは
街でいちばん ....
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ....
あたたかな 陽射しの中 眠たげな君の瞳 愛しく映る
そんな何に気ない時間 終わってほしくないと願った

出口のない深い森の中
迷う日々だけが続いてく
歩き疲れ 立ち止まったとき
差し伸ばさ ....
小学生の頃のいきつけの内科医院は いつも
消毒薬と漢方薬の匂いがしていた
医者の奥さんが受付の奥で薬を調合していて そこでもらう薬はとても粉っぽくて
飲むと必ずむせた

待合室から小さな裏庭 ....
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す

昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
 ....
                拳のなかで
                石は砕けて粉と散る
                返す言葉はどこにもなくて
           ....
ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
ちくしょう!
畜生畜生ちくしょう!

と いう波 何度来ただろう
生きていて

どうして人は
他人の不幸やかなしみへ
軽く哀れみの言葉の一つでも投げてみれば
反応次第で
次から ....
顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
そして真白な夜が明けて
霜、サフランの開く音は
夜中積もった雪に吸い込まれて
窓の中まで届かない

光は反射しながら落ちてくる
雲、菫色の雲をわって
シナモンを焚くけむりが部屋に満ちて
 ....
なにもかもすっかり変わっちまったぜ
明け方ガードレールに座って訳もなく
中途半端に笑ってたあの頃とは
なにもかもすっかり変わっちまった

今夜、降り積もる雪が
ストリートの喧騒を吸い込み
 ....
公園で何かを探している。 おめしあがりの
ちょくごにいれてくださいと

いっぽうのふくろが
のこっている

なにがはいってるのかと
あけてみたら
なにもなかった

ははにきくと
そういうものだ ....
生きて
居ても

死が
始終

奢り
躍り

  *

信の
真相

摑むも
束の間

広がり
開かれ

  *

書く
観念

毒 ....
オリヅルランの
白い筋を滑り落ちて
ぽたり
光が膨張する

鉛筆の先の消しゴムが
手のひらに当たるまで短く
執拗に書き続ける
うしろめたさ

黄色い空の雨
水たまりに流れ着く爪
 ....
テレビの中のマジシャンが 
逆さに置いたシルクハットから 
花吹雪が舞い上がった 

一日に一つ位 
そんな手品があってもいい 

さぁ、この詩の中の 
机に置いたシルクハットを 
 ....
{引用=ああ……
くれないの窓辺に
映り込んだバター・クレセント
ひとしずくの欠けたなみだ
こがねいろにカーブする先
その細い渓谷をなぞってゆくと
渇いた大地にたどり着き
それでもなお残 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春はたまごの眠り- 未有花自由詩18+*12-3-2
【_母ちゃんの唄_】- 泡沫恋歌自由詩26+*12-3-2
- そらの珊 ...自由詩19*12-3-1
グーチョキパー- あおば自由詩6*12-2-29
道で出逢う- 木原東子自由詩20*12-2-28
ゴルゴンゾーラのバカヤロー_1- salco自由詩8*12-2-28
まぼろし- 乱太郎自由詩19+*12-2-28
待合室- 森の猫自由詩10*12-2-28
あしあと- 山人自由詩21*12-2-28
トマトときゅうりの物語- 石田とわ散文(批評 ...4*12-2-27
顔なしのひと- 恋月 ぴ ...自由詩3012-2-27
バックスペース- umineko自由詩6*12-2-27
春の記憶- 橘あまね自由詩2612-2-26
散歩の途中で- 空丸ゆら ...自由詩1412-2-26
ふたりだけのヒカリは_永遠に……- 洞野いち ...自由詩312-2-26
小さな秘密- そらの珊 ...自由詩16+*12-2-26
表面張力- nonya自由詩28+*12-2-25
言葉と祈りと拳のなかで- 石田とわ自由詩12*12-2-25
つぼみ- 森の猫自由詩13*12-2-22
誰か- 唐草フウ自由詩11*12-2-22
奈落のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*12-2-20
ひとときの嬉しさ- 木原東子自由詩26*12-2-20
- カワグチ ...自由詩10*12-2-18
Winter_Wonderland- カワグチ ...自由詩2*12-2-18
_- 番田 自由詩1+12-2-18
お召し上がりの直後に入れてください- 小川 葉自由詩512-2-18
難問- シホ.N自由詩312-2-18
化学者- 日野自由詩3*12-2-18
手品詩_- 服部 剛自由詩312-2-18
おひとつ94円- 理来自由詩5*12-2-17

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