ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った

僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった

まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
閉じられた瞼は
眼球にやさしくかけられたさらし布
或いは
フリンジのついた遮光性の高い暗幕

時折
なにかに呼応して
波打つように
揺れる

ベビーカーのハンドルに止まったちょうち ....
     濡れて花 あざやかに
     なびく風 匂い立つ
     雨そそぎ しめやかに

     夏を待つ 水無月の
     その色は 深く濃く 
     ひかりの雨 纏う ....
風になびくしなやかなロン毛
枯れ木のような長身の体躯
痩せた頬 ニヒルな口元
あいつは武蔵野の小平市あたりの
砂塵の中から姿を現わすと
背にしていたソフトケースから
フェンダー・ストラ ....
両翼を広げて谷間を覆う様に飛んで行く



渓谷に遊べば

すくい上げたのは 6月の空

まだ 冷たいね

あー
ホウノキの葉
何枚の葉が あの子を支えているのだろ

 ....
スー・チーは怒っていた
歯石に覆われ摩耗もした奥歯を3本抜く
その際の全身麻酔が老いた腎臓に負担となる為
昨日から右前肢に入れられた点滴の針が
よほど苛んだのらしかった
レントゲンやら抜歯中 ....
質素な食事は
タマンキとその弟子たちにとって
いつものことだった
タマンキには
スプーン五杯の
ゴッツァン海産のチョウザメの卵と
ブドウの搾り汁を発酵させた飲み物一樽と
小麦を丸めて焼い ....
摂氏零度付近で繰り返す
憤りと自己批判
つい今しがた晴天だったはずも
霰の降る未熟さ
頭を垂れるつららになれたらと
空を仰いでみた

雪解けの光沢に偽りはないのだが
春の陽射しは強すぎ ....
きのう眠るときに
神さまわたしはしあわせです
と強く思った
いくども、いくども

今朝起きてまだ
しあわせだ
強く思える、いくども
いくども

からだがくたくたで
いまベッドのな ....
打ち上がる花火が空を赤く染め繋いでた手をギュッと握った あたたかく降り積もった雪の下に埋めた
女になってしまう前の、
何でも言葉に出来ていた少女のわたしを

女になるというのは
自分が一番遠い他人のように感じる生き物に
なる事なのだ
女になっ ....
嗚呼、魅惑のストロベリー・ショート・ケーキ!!


緻密かつ大胆な計算でしぼり出された

まぶしきばかりの純白の生クリームは

威風堂々と連なる神々しい銀雪の山脈


山の頂に ....
君が誰も信じられなくなり
泣きそうになったら
僕の所へ
戻っておいで

君が
悲しくなり
誰かが
恋しくなったら
僕の所へ
戻っておいで

甘えるところも
寂しがるところも
 ....
あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました



モンシロチョウの卵を
 ....
夕飯まで関わりたい

食べてほしいものを

食べさせたいものを

お腹すきすぎてない?

ストレッチとかした?

夕飯まで関わりたい

からだにいいものを

おいしく食べた ....
洗い髪いまは妻ではない女 プラスプレッシャー 黄色い金色 華火のように感じ
前へ 進み 
上向きに 昇り   向かい風を 迎い浴び

さらにさらに 頂きへ天からの はしごさえ 見向きもせず

プラスプレッシャー そ ....
誰かの 思いを
貴方の 水晶に 映して

唱える
何を

クエスチョン マークの先に
見える 未来は
光って いますか

エクスクラメーション マークの上で
踊る 今日は

 ....
ふたたびの春が突然舞い降りて僕の心はにわかにざわめく

いたずらに恋は心を乱すけどときめきだけが私の宝石


忘れてた恋が今さら燃え上がりどうしようもなく君が愛しい

忘れない時がどんな ....
おそらくは
やわらかな春の香り
おそらくは
かぐわしい早乙女のような
おそらくは
この世に用意された
おびただしい
喜びと悲しみのあわいで
おそらくは
それは
幻の香り

さく ....
奈落の底から 天上世界にまで突き抜ける滝が
私の体の中に 降りてゆく

これまで
沈鬱がわたしを咥えたまま 離そうとしなかった 私の目の前に
ただ黙って耐えていた私に 滝が現れたわ  ....
            130603


突然
滝とはなんですか
滝とは
あの水が滔々と流れ落ちる瀑布のことですか
流れる汗をかきながら抹茶アイスで滝を見ながらひ ....
偏差値の低き俳句や若葉雨 二次元の透けブラ画像若葉雨 結婚指輪はめて守備力上がる 君が
はじめて私の手を離し
自分の羽根で
よちよちと
はばたいていった日のことを
母は忘れることができない

君はとうに
逞しい翼をひろげ
上空の風に乗り
母には見ることもできない ....
 
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
      カランと氷が泣いたなら
      グラスの水滴なぞります
      なにが足りずに欠けるのか
      なにを足せば満ちるのか
      欠けた夜空の三日月 ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに

ことの始まりは
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オムライスなんて大っ嫌いだっ- nonya自由詩29*13-6-8
おさらい- そらの珊 ...自由詩26*13-6-8
しめやかに- 石田とわ自由詩19*13-6-8
遥かなるギターバトル- 壮佑自由詩16*13-6-7
ホウノキ(朴木)の花が咲く頃- ぎへいじ自由詩18*13-6-7
退院- salco自由詩6*13-6-6
アソコ伝____86章- 花形新次自由詩613-6-6
反省- 乱太郎自由詩19*13-6-6
音楽- もっぷ自由詩713-6-6
打ち上がる花火が空を赤く染め繋いでた手をギュッと握った- 北大路京 ...短歌413-6-5
「花曇り」- 桐ヶ谷忍自由詩29*13-6-5
ストロベリー・ショート・ケーキ讃歌- shift自由詩613-6-5
戻っておいで- 猫飯店自由詩2*13-6-5
モンシロチョウの観察2- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-6-5
夕飯まで関わりたい- 吉岡ペペ ...自由詩313-6-4
洗い髪いまは妻ではない女- 北大路京 ...俳句413-6-4
プラスプレッシャー- 朝焼彩茜 ...自由詩513-6-4
なんとはなしに- 藤鈴呼自由詩1*13-6-4
相聞歌- 未有花短歌7*13-6-4
花まんま- そらの珊 ...自由詩22*13-6-4
抹茶アイスと滝- るるりら自由詩10*13-6-4
抹茶アイスと滝- あおば自由詩8*13-6-4
偏差値の低き俳句や若葉雨- 北大路京 ...俳句6*13-6-3
二次元の透けブラ画像若葉雨- 北大路京 ...俳句213-6-3
結婚指輪はめて守備力上がる- 北大路京 ...自由詩513-6-3
えんじのベレー帽- Lucy自由詩23+*13-6-3
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
子守唄- 石田とわ自由詩15*13-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
うず- そらの珊 ...自由詩22*13-6-1

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