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幼い日
五月五日
かしわもちが右手の親指にからみつく
ふわふわした髪
大きな耳
口元に大きなえくぼがあった
一瞬の喜び
木の床に ....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は


あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
水たまりに響き渡る月明かりと
引き換えに濡れたスニーカーが
ぴちゃぴちゃとアスファルトに
足跡を描いた
午前0時
夜空のアトリエでは星の彫刻家たちが
田園地帯から裾野にいたる陰影と静寂を
 ....
それ以上どこにも行けない場所で
言葉をどれほどつみあげてもかたちにはならなかった

ささやいて
抱き合って
口づけあって
交わりあって
罵りあって

それ以上どこにも行けない場所 ....
 齟齬の由来

影はいつも
動く舗道の上
坂もスルスル
ずるいね
こっちは歩いているのに
考える人はこっちなのに
のっぺらぼうの頭の方が
よっぽど考え深げ
憂わしげだ
「そうね。 ....
空き地の真ん中に
青い椅子が置いてあった
誰かが捨てていったのか
少しだけ古ぼけて


四本の足をきちんと揃えて
誰かが座るのを待っているかのように
緑摘む前世あなたは月でした

見せブラを引きちぎり八十八夜

明日葉やソースで洗う銅コイン

行く春や時間泥棒多発中

横たわる比叡拝んだ今朝の夏

外来魚釣っては捨てて夏に ....
お母さん。喉乾いてませんか?お金は大丈夫ですか?
私は元気です。

 初めて貴女への感謝が溢れた時、24歳の時でした。
 命がけの出産、私の優柔不断の魂が、貴女を難産にさせてしまった。
 
 ....
さみだれは
あっという間に
食いつくされてしまった

季節の名のつくものは
だいたいひとがむらがって
食いつくしてしまった

けれども
初夏
涼しくわらう目元に
わずかに残さ ....
いつもと変わらない部屋

いつもと変わらない学校

いつもと変わらない友達

いつもと変わらない僕


ひとつだけ
いつもと違うこと

君が遠くにいること



 ....
ジンジャーエールに浮かぶ水色のゼリーをスプーンでつぶしてる。ちいさくてもろい人工氷山。口に運ぶ気はないけど、とてもきれい。ぼんやりながめてた。気がつけばそんなことばかりしてる。いつも。
 ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
あの日空は群青色に染まっていた

空き缶を蹴ると仕度前の飲み屋の看板に当たった

僕は酔わない

胸の合鍵は冷めたままチャリッと鳴った

何処かへ行きたくて何処へも行けなくて今日も都バ ....
  さくらんぼの花が咲いている
  うっすら目を閉じ微笑んでいる
  ソメイヨシノのような艶やかな色香はない
  浮世を忘れようとその下で酒宴を張る者もいない
  白く清楚なその花は
  ....
 初夏

少年の頃
お話の木の絵を見た

広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
 ....
みえないところで 
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど

 ....
桜が咲く頃から梅雨に入るまでの2か月ほど
それはひどく心が沈む時季である

桜は生命エネルギーを吸い取る木だ
冬、つぼみを付ける前からじわじわとじわじわと通り過ぎる生き物から
ちゅーちゅーと ....
アイスコーヒーがそそがれようと スタンバイに光る五月

雨季までの浮き沈みのない 涼やかな丈の長い 影法師の欠伸

万能なまでに普くを招く 煌びやかな夜の スタンバイに心躍るかぼちゃの馬車
 ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
叩いても
返事のない扉を
一生懸命叩き続けて

もう何時間たったんだろう

呼び続けた名前は
扉の隙間から
君に聞こえているのだろうか


分厚い扉を隔てた
君と僕
 ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
少し大げさに
五月の朝を吸い込んだら
つまらない不純物など
軽々と許せてしまうくらい
気管が心地好くせせらいだ

少し控え目に
五月の朝を吐き出したら
ためらいや秘め事を
うっか ....
つぼみのまま
死んでしまった木
息も途絶え
枯れてしまった

風にゆれて
寂しさのみ
ぶる下がっている
カサカサいって

さらこうべが
笑っている
千年の時も
盛者必衰の理
 ....
ただいま… と言って静かに散って行った
今年の君
まるでいつも通り
決まった道をゆっくりと往復する少女のように

見上げる僕の左頬に はらり
降り注ぐひとひらの遺言のように
それはか弱く ....
頭を掻きつつ辺りを見回しながら惚けている。
食べ滓が下顎にへばり付き、それでも平気で涎を垂らしている。
何をするでもなく、何かを考えている様子でもない
背もたれの高い椅子に、深々と腰を ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
いつも独りで膝を抱えて座っていた

遊びと言えば砂に絵を描くことだった

お母さんは気付かない

幸せでも不幸せでもなかった(はず)

もう少しおじいちゃんちに居たかったな ....
体液に青色2号混ぜ込んでカラカラ笑う(まるで機械だ) ここではない、どこかへ
若者はいつも旅立とうとする

それは、どこにも行けない、
だけど、
何かの間違いでも辿り着く者が
いるかもしれない。

私たちは、
光の中に消えていく彼らを
 ....
 こんな毎日を
 あと何度繰り返せば
 僕は終われるかな

 二時間後だって見えやしない
 こんな{ルビ瞳=め}じゃだめだ
 ああもっと頑張らなきゃ

 ちゃんと明日がきますように ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
参観日_/_幼稚園の記憶- beebee自由詩26+*12-5-14
生きてるかぎり書けるもの- ホロウ・ ...自由詩9+*12-5-14
空に還る足跡- 風呂奴自由詩4+12-5-14
それ以上どこにも行けない場所- はるな自由詩8+12-5-14
かげぼふしのありくくに- salco自由詩13*12-5-13
素描Ⅰ- 八布自由詩212-5-13
俳句2012_5月上旬- 北大路京 ...俳句17*12-5-13
母への手紙- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-5-13
けれども初夏- はるな自由詩912-5-13
- ジュリエ ...自由詩412-5-13
最速ラッキーガール。- ねことら自由詩912-5-13
【_母の日_】- 泡沫恋歌自由詩22*12-5-13
都バス- 永乃ゆち自由詩6*12-5-13
母の日に- ただのみ ...自由詩18*12-5-12
初夏- 壮佑自由詩26*12-5-12
みさみさわわし- 唐草フウ自由詩13*12-5-12
肥え太れ、生命の春- 石川チヨ ...自由詩10*12-5-12
スタンバイに踊る- 朝焼彩茜 ...自由詩10+*12-5-12
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
- ジュリエ ...自由詩512-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
朝_(五月)- nonya自由詩27*12-5-12
人生の春は来ぬ- ペポパン ...自由詩4*12-5-12
夢のあと- 南 さや ...自由詩212-5-12
シャイな奴には白い花束を送る- アラガイ ...自由詩7*12-5-12
雨上がり- 殿上 童自由詩22*12-5-12
ささやかな不幸。- 永乃ゆち自由詩8*12-5-12
- 永乃ゆち短歌2*12-5-11
ここではない、どこかへ- 佐藤伊織自由詩3*12-5-11
おやすみ- 霙小町自由詩312-5-11

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